恒例の月間投資成績コーナー。2023年最初の月となる1月は、まぁまぁの好スタートとなりました。
全体は+4.4%
まず資産全体は4.4%の増加でした。このところ減少する月のほうが多かったので、うれしいものです。
セグメント別リターン
資産全体の増減は、入金だとか出金だとかも含めて、とにかくぼくが持っている資産額の推移でした。でもリターンはまた別です。リターンは、入出金の影響を(できる限り)排除して、持っている資産の運用成績を表したものです。
現在、現金およびマーケットニュートラルの短期売買を行う「オルタナティブ」、金と仮想通貨の「ヘッジ」、太陽光と不動産の「リアルアセット」、そして「株式」「債券」の5つのセグメントに分けて、毎月チェックしています(2020年の投資戦略 5セグメントに再編)。
それぞれの比率は次のようになっています。
このそれぞれのリターンがどうだったかというと、これまた幸先がいいことに、ヘッジも株式も債券も上昇となりました。
セグメントごとの貢献度をグラフにすると次のような感じです。やっぱり株式が好調だといいですね。
株式セグメント+8.9%
ではセグメントごとに見ていきます。株式は8.9%の増加でした。今回牽引したのはグロース株です。といってもグロース株はいまや株式のうちの14%程度しかなく、ほとんどがインデックスなので、いろいろ薄まってしまってはいます。
全体を見ると、どうも日本が足を引っ張った感じのようにも見えます。が、まぁ全体に上昇しました。
個別の銘柄でいうと、AmazonとMetaが復調です。
特にMetaは減収ではあるものの予想を上回ったことと、ザッカーバーグがメタバースへの意気込みを少し押さえ気味にする姿勢を示したことで、決算が好感された感じでした。
購入した株式は、先月と同じく、tsumiki証券、楽天証券(キャッシュ/クレカ)、SBI証券、マネックス証券、カブコム証券での積立だけです。
債券+3.3%
このところポジションを増やしている債券は3.3%の増加でした。保有している銘柄の比率は下記のようになっています。ちょうど半分がARCCで、これは一応債券にカウントしていますが、実際は株……というよりREITに近い銘柄でもあります。
いずれもこの数ヶ月で購入したものばかりですが、パフォーマンスはというと、次のようになっています。さすが、44年ものの国債は金利にセンシティブですね。1カ月で5.8%の上昇です。
1月の売買は、TMFの購入です。下記に書いた通り、9.4ドルで購入しました。
これだけいいパフォーマンスなのに、トータルだと3.3%の上昇にとどまっているのは、上記がだいたいドル建てだから。為替でそれだけ負けたということです。
リアルアセット ▲0.2%
リアルアセットはDCF評価額は引き続き横ばい。割引率6%で計算していて、それをカバーするだけのCFを生み出しているということです。太陽光も安定しており、不動産は満室です。
直近の太陽光発電の実績は下記にまとめてあります。
ヘッジセグメント +22.3%
仮想通貨と金からなるヘッジセグメントは大幅躍進です。クリプトらしいというかなんというか、すごい上昇です。
売買でいうと、レンディングのNEXOから資金を引き上げました。NEXOがらみの各国政府とのトラブルに対するリスク回避です。幸いなことに、NEXOに影響はありませんでしたが、BlockFiのような破綻は二度とごめんですからね。
なお、NEXOでレンディングしていたUSDCは、そのままだと日本の取引所に移せないのでETHに変えています。そのせいもあって、ETH比率が増えています。
ちなみに、クリプトほどの派手さはありませんが、金はいい動きをしています。購入してから過去最高値を更新。というか、日本円では史上最高値ですね(下記グラフは消費税抜)。
金(ゴールド)最高値更新!人類最後の日!? | トウシル 楽天証券の投資情報メディア
直近1年間のリターンは21.05%。あれ、これってどの資産よりもハイリターンなんじゃない?
オルタナティブ ▲2.1%
現金同等物を中心に優待クロスやらIPO、分売、レンディングなど比較的ローリスクの元本確保系の投資を行うオルタナティブは2.1%の減少となりました。資金はあまり気味で、過半が現金として眠っています。
優待クロスに30%ほど振り分けていて、残りがFXを使った為替ヘッジです。DMM.fxで40万ドルほどドルをショートしています。
よし!円高きたー!
— セミリタイア九条 (@kuzyofire) 2023年2月2日
(って、喜んでいいのか、悲しいのか分からん) pic.twitter.com/5vbVx5Hlz0
通貨の状況
通貨は円安から円高に戻って130円で足踏みという感じ。この1月のデータは130.11円ですべて計算しています。総資産に占める円の比率は54%、仮想通貨は8.1%となっています。
通過別のアロケーションは下記のようになっていて、クリプト8%はちょっと多いかも? と思いつつ、しっくりくる配分です。
なお配当や家賃収入などのインカムゲインCFは下記にまとめています。
今後の方針
2023年は次のような相場観に基づいています。
- 米国金利はまもなく利上げ終了。年後半には利下げへ
- 経済はリセッションに向かう可能性大
- 日本は早晩利上げを余儀なくされる
- 米国の時代から、欧州および新興国の時代になる
そのため、次のような商品に投資を行う考えです。
- 米国債(長期)
- ハイイールド債、その他債券
- クラファン(不特法)/STO/社債
- クレカ積立でインデックス
- 不動産一棟
いま食指が動いているのはやっぱり債券です。TMFはレバレッジが効いていて強力ですが、リスキーでもあるので、インカムゲインも取っていけるTLTあたりが次の強力な選択肢。特に、為替ヘッジがついている【2621】が最大候補です。
また、リセッションを視野にいれると、今回ばかりは手堅い政府保障のMBBも気になるところです。