資産から生まれる現金(CF)を集計するインカムゲインCFのコーナーです。今回は2022年12月をまとめるとともに、2022年年間がどうだったか見ていきます。
12月のインカムゲインCF
12月のインカムゲインCFは、11月の2倍程度と少し戻しました。ただし構成はかなり変わっていて、太陽光はさらにCFが悪化してなんと全体でマイナスに。不動産は満室になったこともあり安定横ばいで、株式からの配当が前年と同じくらい入りました。
太陽光の発電量からローン返済額がマイナスになったわけではありません。このCF計算では、粗利ではなくそのほかにかかっている経費、法人運営費用などの経費の按分を差し引いて計算しています。それらをすべて盛り込むとマイナスだったということです。太陽光の状況については下記にまとめています。
CFレベルは67%
生活費に対してインカムゲインからからのCFの比率を表すCFレベルは67%でした。資産からのCFで3分の2をまかなえる状況です。
2022年の年間状況
では2022年の年間状況はどうだったでしょうか? まず年間CFを見てみましょう*1。2020年はCFは株式配当だけで、まだほとんど稼働していなかった太陽光のCFはマイナスでした。
そして不動産を購入し、太陽光が順次稼働した2021年からCFは伸び始めます。そして太陽光がフル稼働した2022年はかなりCFが増加してきました。年間計で見ると、生活費に対するCFの比率を示すCFレベルは79.9%でした。
ではこれらCFは総資産に対してどんな比率でしょうか。累積で見ると、年間で2.6%のリターンとなりました。もちろんこれは税払後です。生活費をすべてCFから賄おうとすると、3.3%の利回りが必要です。これは一つのターゲットとなりそうです*2。
では年間2.6%利回りの構成です。見ると、キャピタルゲインゼローーというかマイナスの太陽光が最も高い利回りとなっています。インカムとキャピタルのバランスが半々くらいの不動産は4%程度。そして、配当ゼロの株式も多数含まれる配当については、利回り2.11%でした。
ただしそれぞれの資産額が異なるため、実際の年間配当の比率を見ると下記のようになっています。配当の利回りは低いですが、ボリュームでいうと不動産をしのぎます。そしてCFの45%は太陽光から入ってきています。
2023年のCFは?
では2023年のCF見通しです。まず米国金利の上昇を受けて、順次ドル建て債券を購入してきました。HYG、TMF、米国債などを購入し、現在債券セグメントに入れているARCCと併せて、総資産に対する比率は6.8%まで上昇しています。
1月のインカムゲインCFでは、株式配当と債券からの配当・分配金を分けて集計したいと考えています。