FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

2022年12月の太陽光発電実績 なぜ一部のパワコンの発電量が低いのか?

2022年12月の太陽光発電実績がまとまりました。発電量は過去最低。あれ? そんなに雨が降っていたわけでもないんだけどなぁ? 状況をまとめました。

12月の発電量

12月の発電量はわずか3万7411kWh。これは過去最低を更新しました。

もしかしてどこかのパネル、壊れてる? と思ったのですが、それぞれ見てみると、全般に低調です。特に、石岡、君津、いすみは計画値の7割台。石岡といすみは稼働以来の最低率です。

うちのエース、白子はさすがに94%を確保していますが、それでも稼働以来最低率。やっぱり天候のせいでしょうか? と思って白子の日次発電量を見てみると、うーん、そうでもないような気もします?

こういうのはデータで見るのがもってこいです。そこで、2021年と2022年の12月について、1日あたりの発電量のヒストグラムを作ってみました。赤い2021年の多くが250kWh以上なのに対し、青い2022年は200kWhの日がたいへん多くなっています。

単純に200kWhを堺に、日数を数えてみると、2021年は200kWhの日数の4倍、200kWh超の日がありました。ところが2022年はほぼ同数です。こりゃ、発電量も伸びませんね。

パワコンごとに発電量が違う?

もう一つ、面白いことにも気づきました。低圧発電所は複数のパワコンを組み合わせます。ぼくの場合。5.5kWのオムロンパワコン9台で、49.5kWを実現しています。そのため、パワコンごとの発電量をチェックすれば、単なる日照時間だけでなく、日陰になっているパネルがないか分かるという感じです。

 

そこで12月の発電量(日次)を見ると、明らかに8番パワコンの発電量が少ないですね。

これは2021年も同じ傾向にあります。発電量が少ないときは違いがないのですが、晴れているときの最大発電量に違いがあります。

そしてこれは夏には当てはまりません。22年7月のデータを見ると、どのパワコンも発電量に違いがないのです。

これはどういうことか? 下記は白子発電所の図面です。上が北で下が南。そして北西から東に向かって、パワコン#1、#2、#3と並んでいます。手前のパネル群がパワコン#7、#8、#9です。そして冬の発電に難があるのが#7、#8、#9、特に#8でした。

実は、発電所の南側には道路を挟んで木と住居があります。日の高さが低くなる冬の場合、これらの影がかかっているのではないか? というのがぼくの仮説です。

売電とCFの状況

では売電売上からローン返済額を引いた粗CFの状況です。これも衝撃的です。なんと10万円を切って、6万7085円です。さらに、冬はだいたい赤字になる木更津発電所はともかくとして、君津発電所が単月赤字に陥りました。これはひどい。

発電所評価額

DCF法に基づく発電所の評価額は横ばいでした。過去の発電量実績を平均して、将来の発電量を予測する方式を取っているので、発電実績が貯まってきたことで一ヶ月くらい天候が悪い月があっても、さほど将来に影響を及ぼしません。そういう意味では、評価額が安定してきたということです。

最後にIRRです。これもほぼ変動がありません。全体平均は5.8%。これは借り入れや税金などもすべて考慮したあとの実質リターンで、5.8%の銀行定期に預けているのと同じということを意味します。

各太陽光発電所のスペックは次のとおりです。

FIT単価はいずれも18円。システムのスペック(パネル/パワコン)は次のようになっています。

  • 木更津発電所 JAソーラー(97.2kW)/オムロン
  • 筑西発電所  JAソーラー(97.2kW)/オムロン
  • いすみ発電所 JAソーラー(98.8kW)/オムロン
  • 白子発電所  JINKO(87.42kW)/オムロン
  • 君津発電所  JINKO(97.2kW)/オムロン
  • 石岡発電所  Qセルズ(98.8kW)/オムロン

↓11月の太陽光発電パフォーマンスはこちら。

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