FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で自由主義者、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

FIRE後、どのくらい働くか? 問題

完全FIREしてちょうど5ヶ月が経ちました。有給消化の2ヶ月分を除くと、一応個人事業主として過ごして3ヶ月。いま直面している問題は「どのくらい働くか?」です。

FIRE後、一応個人事業主に

FIREをFIとREに分けて考えれば、FIは実現、REは会社を退職するという意味では達成しました。ただ、このご時世、会社に所属していなければ仕事がないわけでもありません。そもそも僕のFIREのコンセプトは、お金に囚われず好きなように働くなので個人事業主として、仕事を選んで働くようにしています。

 

資産からの収入で基本生活できており、取り崩しをしなくても大丈夫なのが現在の状況。投資家的にいえば、コップから溢れた水だけ飲んでいる状態です。

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そのため、働くとはいっても、そこは全く金のためではなく、やりたい仕事をやるためという位置づけです。

やりたい仕事とは何なのか、問題

そんな中、たいへんありがたいことにフリーランスになったとFacebookなどで告知したら、いろいろなところから仕事のお話をいただくようになりました。周りの友人たちが、各所に紹介してくれたというのが大きいです。自分では全く営業活動をしていないのに、いろいろなお仕事の相談をいただくのは友人たちのおかげですね。

 

とはいえ、バリバリ仕事をしなければ生活に困るという状況では全くないため、仕事は選ばせていただいています。ただ、その線引が難しい。どんな仕事を受けて、どんな仕事をするかの基準が、まだ自分の中で固まっていないのです。

 

例えば、お世話になった方からの紹介で、その方の顔が立つようならその仕事は受けるようにしています。そこには内容や金額は関係ありません。ぼくのことを気にして回してくれる仕事なので、さすがにこれは受けないと。

 

問題なのは、いろいろと仕事の話がある中で、内容と金額のどちらを重視するか問題です。フリーランスとしてやってくる仕事については、内容は面白そうだけど金額が安いか、内容はつまらないけど金額は高いか、大きく2つに分かれます。ちなみに、内容は面白くて金額が高いなら文句なく受けますし、内容もつまらないし金額も安いなら問答無用でお断りです。

 

で、この2択の場合、内容を重視して金額は気にしないというのが基本スタンスであるべきです。というか論理的にはそうなります。だって高収入を捨てて自由を得られるFIREを選んだわけですから。それでも、対価として高いお金を払ってくれるというのはつい気にしてしまいます。

 

金はいらなくても高い方が嬉しい。それは資本主義の世の中で過ごしてきた人間の性というものでしょう。だって、それだけぼくの価値を高く見積もってくれているということだから――とつい考えてしまうのです。

 

でも本当はそれは違う。給料だって外注費だって、相手の能力に応じて決まるものではなくて、支払い側の都合で決まるものだからです。同じ能力で同じ仕事をしていても、先進国の大企業なら高給になるし、途上国の中小企業なら雀の涙になるのですから。

裁量が最も大事

内容が面白そうな仕事を優先するとして、実は選ぶ軸はもう一つあります。それはどれだけ裁量を持てるか? つまりどれだけの自由があるかです。仕事には、要望と締切と金額がセットになっているわけですが、要望と締切が緩く、こちらの裁量が大きいのがいい仕事というわけです。

 

「内容はお任せします。締め切りはいつでもいいです」。こんな仕事が最高なわけですが、なかなかそんな条件はお目にかかれません。それでも、できる限りそういう条件に近いものを引き受けるようにしています。

 

FIREしたのは自由を得るためで、したくもない仕事に時間を束縛されることほど嫌なことはないからです。

コンスタントに束縛されるか、問題

もう一つ仕事を選ぶ上での基準としていることがあります。それは、定期的なお仕事にすることと、人を雇うのを避けることです。

 

事業としての安定性を考えるなら、定期的なお仕事は重要です。毎月安定的にこれだけの仕事があると考えられると、財務的には非常に楽になります。ただ逆に毎月安定的に束縛されるわけです。例えば、1ヶ月まるまる旅行に行きたいと思っても、こういう仕事があるとそうはいきません。

 

残念ながら、断りきれない人からの頼みと、仕事の面白さに負けて2本だけ、定期的な仕事を引き受けてしまいました。でも、これをさらに増やすのは嫌だなぁと。

 

もう一つは人を雇うことです。一人気ままに仕事をしようと考えていても、人を雇った瞬間に雇用を守るという別の仕事が生まれます。そのためには定期的に仕事を取ってこなくてはなりませんし、社員の成長も考えなくてはいけない、モチベーションのメンテナンスもしなくてはいけない、評価とかも必要になります。世の中には管理職という仕事があるくらい、人をマネージすることはそれだけで重労働なわけです。

 

定期的な仕事を増やして売上を安定させ、増える業務量をさばくために人を雇って組織化し、業務を整理していく。あれ、それって忙しい中小企業の社長そのものですね。こうなるとFIREどころじゃなくて、単なる脱サラです。金は儲かるかもしれませんが、夢はない起業です。そんなことを目指したかったわけではないのです。

 

というわけで、

  • お金より内容
  • 裁量が大きいのがいい仕事
  • 定期的な仕事はできるだけ受けない
  • 人は絶対雇わない

FIER後の働き方としては、こんなことを重視して、かつ時間的には週10時間以内に抑えたいところ。意識的に仕事時間を減らさないと、読みたい本も読めないので。

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