FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

2021年1月の太陽光発電パフォーマンス 4基まとめ

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数年かけて仕込んできた太陽光発電所も4カ所が稼働し、それぞれ元気に発電を行っています。それぞれの状況をまとめておきたいと思います。

現在の発電所状況

現在の太陽光発電所の状況は次のとおりになります。

  • 1号基 木更津発電所 2020年3月連系
  • 2号基 筑西発電所 2020年10月連系
  • 3号基 いすみ発電所 2020年12月連系
  • 4号基 白子発電所 2021年1月連系
  • 5号基 石岡発電所 2021年3月連系予定
  • 6号基 君津発電所 2021年4月連系見込み
  • 7号基 栃木県   2021年5月連系見込み

FIT単価はいずれも18円。システムのスペックは次のようになっています。

  • 木更津発電所 JAソーラー(97.2kW)/オムロン
  • 筑西発電所  JAソーラー(97.2kW)/オムロン
  • いすみ発電所 JAソーラー(98.8kW)/オムロン
  • 白子発電所  JINKO(87.42kW)/オムロン

月間発電状況

それではまず毎月の発電状況の推移です。単位はkWh。1月の白子稼働で、25MWhまで発電量が増加となりました*1

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さて絶対的な発電量はともかくとして、問題は予実です。当初利回りを弾いた発電計画に対して、実績がどうだったか? ということです。それがこちら。各月の計画値と実績値を比較して、100%以上なら上振れ、以下なら下振れという計算です。

 

しかし、あれ? 元々下振れ気味だった木更津は相変わらず80%〜90%あたりをいったりきたり。そして11月こそ上振れした筑西も、12月、1月と大きく計画を下回ってしまいました。もう少し上振れると踏んでいたのですが、なかなか難しいものですね。

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売電とCFの状況

では発電した電力を売却した売電額から、ローン返済額を引いたキャッシュフロー(CF)はどうでしょうか。下記がCFの月次推移です。いやはや、こちらも結構厳しいですね。さすがに4発電所だと赤字の月はないはずですが、木更津の赤字がほかの発電所1基分のCFを食いつぶす月もでてきています。

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念の為ですが、木更津のCFがこれほど悪いのは、下振れのせいだけではありません。太陽光発電のローンは普通15年〜20年ですが、木更津については公庫に申し込んだ関係で、なんと10年返済なのです。そのため、返済額がほかよりも4割増しくらいになっています。逆に、10年で返済が終わるので、FIT期間の残り10年は返済なしでCFが入ってくるというわけです。IRRで考えると、返済期間は長いほうが当然いいのですが、まぁ仕方ありませんね。

発電所の評価額

さて、ではここまでのデータを元に、発電所の評価額を計算してみます。不動産や太陽光発電などの価値を、株式などと同等に比較するには、DCF法が適切ではないかと考え、割引率6%で現在価値を計算しました。

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 4基の発電所の評価額をまとめると、こんな感じです。計画値100%で計算した白子は、下振れが続く木更津の4倍の評価額になりました。むーという感じです。

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ちなみにこの計算はけっこう頑張っていまして、単純に収益ーコストでCFを出しているのではなく、償却費や借入金利、償却資産税を計算して税金を計算し、税払いを加味してCFを計算しています。木更津と白子は先端設備等導入計画の申請も通っているので、償却資産税3年免除も盛り込んでいます。その上でCFを6%で割り引いて合算し、現在価値を導いています。

 

では同じCFを、今度はIRRの観点で見るとどうか。木更津が残念がっかりなことになっていますね。ちなみにいすみと白子は発電実績がまだほぼゼロなので、売上予測は計画値ままです。白子の予測が計画を上回っているのは、先端設備等導入計画が決まったので、その分CFが改善しているせいです。

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太陽光発電の実際

太陽光は物件によってピンキリだということがよく分かります。日当たり次第とも言います。イメージとしては、FIT18円の低圧発電所1基につき、晴れていれば、時給800円くらいで働いてくれるイメージです。晴れていれば1日6000円くらい稼いでくれます。下記はエコめがねを入れた白子発電所の実データです。

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普通の15年ローンを組んだ場合、発電所1基あたり、CFが月間4〜5万という感じでしょうか。7基あれば月間28〜35万円、10基あれば月間40〜50万円というイメージ。もちろん、ここから税金やら草刈りやらの費用を払うので、もう少し実際は減ります。

 

ある程度フォーマットも固まったので、毎月太陽光発電所についても状況をまとめておきたいと思います。

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*1:各発電所とも、検針日が異なるため、実際は微妙にズレが生じています。木更津は7日検針、筑西は2日、いすみは22日です。また稼働直後は1カ月まるまる稼働していないので、発電量は少なめ