夏も終わり、まだ気温は高めなものの、日差しが弱くなったのを感じる今日この頃です。いかがお過ごしでしょうか。6基の太陽光発電所の発電状況について、9月分をまとめます。
月間発電状況
いやはや、発電量が減りましたね。1万kWhはおろか、8000kWhを超えたのもいすみ発電所だけ。月別の比較で見ると、軒並み2月を下回っており、太陽光にとって苦しい季節になってきました。
各発電所の予実を見ても、まさかの全発電所が計画値を割っています。これまで優等生だった白子発電所もついに100%を切りました。
なお、いすみについてはちょっと補足が必要です。というのも、9月計測期間が8月21日から9月22日なのですが、ちょうど8月21日にケーブル切断という事故があったからです。太陽光は複数のパネルをつなげてパワコンに入力し、パワコンから系統に電力を売ります。低圧発電所というのは最大50kWまでなので、通常は出力5.5kWのパワコンを9台つないで、合計出力49.5kWにします。
このうち、ストリングから9台目のパワコンに電気を流すケーブルを切断してしまったんですね……。ということで、発電量もピュアに9分の8になっています。88.8%に減っているということです。
いすみ発電所は、この状況の中でも8293kWhを発電しており、ケーブル切断がなければ、9330kWhまで行っていたかも……と思うと、なかなかにやるせないものがあります。
ちなみに、エースの白子発電所も、9月は400kWhを超えた日が4日しかありませんでした。半分くらい雨が降っていたかな? という感じ。
木更津発電所(9月8日〜10月7日)の発電量も、昨年をわずかに上回った程度です。1日〜6日がずっと雨だったのに、これか……。
売電とCFの状況
発電が少なければ、実入りも減ります。売電額からローン返済額を引いた粗CFはかろうじて30万円。といっても、石岡発電所のローン返済がまだ始まっていないので、それを除くとわずか15万円です。そして木更津発電は赤字でした。
念のためですが、木更津は確かに単月で赤字ですが、これはローン返済期間が10年と短いことも影響しています。10年経過後は、売電量がまるまる手取りになるって寸法です。
発電所評価額
そんなわけで、発電所の時価評価額をDCF評価した合計値は3%の減少です。まぁそんなもんですね。
評価額の内訳はこの通り。先月と大して変わってはいません。いやはや、山の中にある木更津と君津の評価額の低いことよ……。山の中だと土地が安いというのが利点ではあるのですが、やっぱり発電量も低く、結局得られる合計利益は小さくなってしまいます。
これはIRRで見るとよりはっきりします。木更津2.2%、君津3.6%。なかなかに国債のような利回りです。少なくとも6%は出してくれないと合格点とはいえませんし、DCFでも割引率は6%で置いています。
各太陽光発電所のスペックは次のとおりです。
- 1号基 木更津発電所 2020年3月連系
- 2号基 筑西発電所 2020年10月連系
- 3号基 いすみ発電所 2020年12月連系
- 4号基 白子発電所 2021年1月連系
- 5号基 君津発電所 2021年3月連系
- 6号基 石岡発電所 2021年7月連系
- 7号基 栃木県 不明
FIT単価はいずれも18円。システムのスペック(パネル/パワコン)は次のようになっています。
- 木更津発電所 JAソーラー(97.2kW)/オムロン
- 筑西発電所 JAソーラー(97.2kW)/オムロン
- いすみ発電所 JAソーラー(98.8kW)/オムロン
- 白子発電所 JINKO(87.42kW)/オムロン
- 君津発電所 JINKO(97.2kW)/オムロン
- 石岡発電所 Qセルズ(98.8kW)/オムロン
8月の太陽光発電パフォーマンスはこちら。