Apple Watch Series7を買いました。発売日に注文して、やっと届いたのは先日。ディスプレイ大型化に伴う製造難化で、生産量が限られているという噂がありましたが、そのせいでしょうか。今回は、新しいApple Watchについて。
6年ぶりのApple Watch
Apple Watchを買うのは今回が初めてではありません。初代モデルが出た2015年、さっそく購入して使っていました。そこから6年。順調に改良が重ねられ、ついにSeries7です。
最初に買ったApple Watchは、心拍計測機能こそ搭載されていたものの、位置づけはiPhoneコンパニオン。わざわざiPhoneを出さなくても、通知や通話が時計でできるというのがウリのものでした。
そこから、Apple Payが利用可能になり、単体での公衆通信が可能になったり、心電図機能や血中濃度センサー、高度計などの各種センサーを搭載してきました。Series4でディスプレイサイズが大きくなって以来、3年ぶりのさらなるディスプレイ拡大です。
41mmGPSモデル アルミ
今回購入したのは41mmのGPSモデル、素材はアルミ。最廉価モデルです。これを選択したのは、最小最軽量であるため。腕が細くて大きなものは似合わないのと、モバイルデバイスは軽さが正義だと考えているので、ほぼ一択でした。
初代は38ミリと42ミリがあり、確かぼくが買ったのは42ミリ。今回のSeries7のほうがちょっとだけ小さいです。価格は初代が4万5000円(42ミリ)、4万1000円(38ミリ)だったので、5万2800円(41ミリ)と比べると、ちょっとだけ高くなったかな? という感じです。
外観の出来はさすがApple。高級路線ではないアルミモデルですが、細かなところの作りといい、精密さといい、いい出来です。けっこう高級時計も好きで持っているのですが、作りの良さではひけを取らないと感じます。
何に使うのか
6年ぶりのApple Watchですが、年月を経るとともに、その位置づけは明確になってきました。現在は、明らかにヘルスケアデバイスです。高級時計という位置づけにもあって、実際、これまでロレックスやオメガをしていた人たちのけっこうな数がApple Watchに乗り換えており、実際、こうしたスイス勢の出荷台数を、Apple Watchは上回っています。当然、スマートウォッチジャンルでは過半のシェアを持ち、首位です。
それでも、この時計が目指す方向は、明らかにヘルスケア。コロナ禍もあり、世の中の健康志向を体現したデバイスになってきています。
今回、Apple Watchがほしいと思ったのも、ヘルスケアが理由。コロナ禍で外出せず運動不足になった身としては、少しでも運動量を測ることで、健康に気を遣いたいというところです。
感度はいまいちだが、自動的にワークアウト検知
Apple Watchのよくできたところは、あまり利用方法をこまかく考えなくても、自動的に反応していろいろとやってくれるところです。例えば、自転車に乗って走っていると、「自転車移動を検知しました。ワークアウトを開始しますか?」などとメッセージが出て、GPS含む走行履歴や速度、消費カロリーなどを記録してくれます。新OSからの機能として、停止中はワークアウトも自動停止になるのもいいところ。
「そろそろ立ち上がりませんか?」とか「瞑想の時間です」とか、勝手にいろいろ通知してくれるのも、健康志向です。「20秒間手洗いチェック」なんて機能さえあるのには驚きました。
ライトなサイクリングならば、高価なサイコンを買わなくても、これで十分何じゃないかと思わせるものがあります。
初代Apple Watchのときは、外出するときだけ身につけていて、そのたびに機械式腕時計とどっちを付けていくか迷っていました。しかし今回は、Apple Watch一択です。というか、寝るときもつけっぱなしで睡眠状況をモニターさせています。充電は風呂に入っているときの時間で済ませる形。Series7から充電速度が向上しており、この短時間お充電で丸一日持つ感じです。こうした活動量計代わりに使うことを見越して、最軽量モデルを選んだということもあります。
Apple Payを設定
Apple Watchは基本的にiPhoneコンパニオンなので、最初に自分のiPhoneをペアリングすると、いろいろな設定を引き継いでくれます。Apple Payの登録もその1つ。iPhoneのApple Payに登録してあるカードを、Apple Watchにも登録しますか? と聞いてきます。
ちなみに、クレジットカードについてはiPhoneとApple Watchの両方に同時に登録できますが、電子マネーについては、iPhoneにあるものを移行させる形。両方で同じバリューを使うことはできません。ただし、プリペイドカードについては両方で同じバリューを使うことができます。センターバリュー型のメリットともいえるのでしょうか。
今回Apple Watchに登録したのは下記の通りです。
- 三井住友カード(NL)
- TOYOTA Wallet(プリペイド)
- 6gram(プリペイド)
- PASMO(交通系電子マネー)
- nanaco(電子マネー)
このうちnanacoについては、iPhone側で複数のカードを発行可能です。とりあえず追加で1枚発行して、Apple Watchに移行させましたが、iPhoneのnanacoアプリでは「Apple Watchに登録中」と出るあたり、ちゃんと考えられています。
認証系が意外と便利
6年前と変わった点としては、認証系があります。マスクをしていてiPhoneの顔認証が使えない場合でも、Apple Watchをしていれば顔認証をスキップできるというのは有名です。
しかしそのほかにも、最近とみに増加した2要素認証のためのGoogle認証(6桁のワンタイムパスワード)を表示されるアプリがApple Watchに搭載されていたり、Microsoft AuthentificationもApple Watchにプッシュ通知が届いて認証完了できるのは地味に便利です。
サイフに認証系に……と無くしたら超ヤバイものがたくさん入っているiPhoneですが、「iPhoneを探す」機能が搭載されているのも便利です。画面を下からスワイプすると出てくるボタンで簡単にiPhoneから音を鳴らせるほか、「探す」機能を使ってAir Tagも探せます。何度かiPhoneを落としたことのある身としては、Apple Watchは心強いものです。
届いてまだ数日のApple Watchですが、どこまでぼくの生活に溶け込めるでしょうか? 正直、機能的にはフィットネストラッカーという意味を除くと、なくてもまぁ困らないガジェットではあります。それでも、ほぼ24時間付けていれば見えてくる世界があるはず。しばらくはApple Watch生活を続けたいと思っています。