FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

FIREとは結局何なのか それは経済的に自立するということ

f:id:kuzyo:20220130200259j:plainいつの間にか日本でもFIREがブームという感じになっていて、FIREとは何か? という解説がそこかしこに出ています。字面通りにいえば、Financial Independence, Retire Earlyなので、経済的に自立して早期退職する——となるでしょう。でも、実は厳密な定義はどうでもいいのです。

ぼくにとってのFIRE

ぼくにとってのFIREとは、「経済的に自立する」ことを意味します。これは、働かなくても暮らせるだけの資産が貯まり、運用するスキルを身に付けたという外形的なことだけでなく、お金を稼ぐことを目的とした生き方から脱却するという、心の変化も含みます。

 

つまり、「高収入のために仕事をする」という生活からリタイアし、好きなことを好きなようにする日常にシフトするという決断が、ぼくにとってのFIREでした。

 

当然その裏側には、収入がゼロになったとしても問題ないだけの資産という裏付けがあります。現在のところ、年間生活費の37倍程度の資産があり、つまりまったく運用しなくてもあと37年は問題なく生活できるということです。さらにいえば、そのうち年金ももらえるので、資産減少スピードはさらに遅くなります。

 

そもそも、資産を少なくとも年率5%以上では運用できるというスキルが得られたことも、FIRE要素の一つだと思っています。常に年率5%で運用できるのならば、生活費の20倍の資産を運用し続ければ、永遠に資産は減らないことになります。

 

かなりの資産があっても、これまでと同じ仕事を継続し、バリバリ稼ぎ続けるという人もいます。こういう人は、いくら資産があってもFIRE済みとはいわないでしょう。成功し、高収入のキャリアを築いてきたが、ある日そのキャリアを捨てて、新たな人生を歩み出す。米国では、しばしばこうした生き方を聞きますが、これこそがFIREの本質だと思っています。

 

この3つが、ぼくにとっての「経済的自立」でありFIREです。

さまざまなFIREの手法

経済的自立とそれに伴うマインドセットがFIREの本質だとしても、FIREに至る方法手法はさまざまです。

 

資産を構築するという点でいえば、貯蓄を投資して殖やすのが基本的な手法なので、「貯蓄額を増やす」か「投資リターンを増やす」かが、FIREの基本的な方法です。ただし、投資リターンを増やすのは極めて難しく運の要素が強く、過去成功した人の方法も一般化できず、どこまで「たまたま」だったのかは分かりません。そのため、投資リターンについては、合理性とともに一般性が強いインデックス投資が志向されることが増えています。

 

しかし、インデックス投資ではレバレッジを掛けない限り、20年で運用額を3倍ちょっとにするのがせいぜいです。20年間積み立てで資産を構築するとなると、だいたいその半分の1.5倍にしかなりません。

 

となると重要になるのが貯蓄額です。運用リターンが平凡でも、入金力が高ければ資産は増加するのは自明ですね。そんなわけで、FIREを目指す人の中では入金力が1つの重要なパラメータとなるわけです。

 

でも、真に重要なのは入金力ではありません。入金力が大きくても、使っている額も大きければ、その分多額の資産を作らないと経済的に自立できないからです。毎月100万円入金していても、毎月100万円使っているなら、毎月10万円入金で毎月10万円使っている人と、FIRE難易度は同じだということです。

 

これしたパラメータを考えると、最強のFIRE手法は、高収入な仕事について、生活費を切り詰めて多くを投資に回し、できるだけ高いリターンで運用して資産を築くということになります。こうやってFIREを実現した人の話はよく聞きますね。

 

本当に極端な話をすると、収入の5%で生活できるなら、わずか1年働いただけで生活費20年分の資産が貯まることになります。これを5%で運用できるなら、その後は全く働かずに好きなことをして生きていけるというワケです。

自分のFIRE手法を振り返る

では自分の場合はどうだったのか。収入、貯蓄率、投資リターンという3つのパラメータは、どれも重要で、どれか一つを極端に大きくするよりも、それぞれを少しずつアップさせたほうが効果が大きくなります。

 

ぼくの場合は、お恥ずかしながらけっこう収入は高かったといえます。特に、若いときに36協定無視のとてつもない残業時間というブラック労働ながら、全額残業代は出るというホワイトな会社だったのが効いています。日本企業は経営トップでもさして賃金が高くならないわけですが、上場企業の役員の給与レベルは低いってほどではありません。さらにストックオプションもあり、共働きでした。

 

その上で、貯蓄率は20〜50%程度。かなり年によって差はありましたが、比較的投資に回しているほうではないでしょうか。で、投資リターンはどうだったかというと、リーマンショック前からの幾何平均で12.8%

 

これだけの状況がそろって、40代半ばでやっと年間生活費の37倍(FI倍率)に至ったということです。もっとも、18年にFIREを決断したときのFI倍率は19倍程度だったので、そこから3年で資産が2倍になっているということでもありますけど。

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