このところ、ヒストリカルハイを更新し続けていた太陽光発電ですが、さすが春分の日を回った9月の発電量は落ちました。今年3月と同レベルです。これから長くつらい冬が待っています。そして、冬を迎えるにあたっては、雑草が種を付ける前に処理しなくてはなりません。
ケミカル(除草剤)をメインに
今回は発電実績の前に、最近の雑草対応の状況から。当初、全力で草刈りをするという力技で対応していたのですが、夏のあまりの草の伸びっぷりに方針変更。2022年3月から、通路中心に防草シートを敷く形に切り替えました。
その上で、2023年からは除草剤を併用。通路に敷いた防草シートを歩いて、左右に除草剤を撒けば、草刈り無しで雑草を全滅できるのではないかという思惑です。当初、この方法はなかなかうまくいくのではないかと思われました。
下記は白子発電所の写真です。パネルとパネルの間に防草シートが敷いてあります。さらに、その左右の草が茶色く枯れているのもわかります。これは除草剤によって枯れた雑草です。いい感じです!
ところが先日、石岡発電所に行ってびっくりです。シートが一面に敷かれているはずが、雑草がはびこっているじゃないですか! こちらよく見ると原因は2つあって、1つは風かなにかでシートの端がめくれて、そこから雑草が伸び、次々とシートがめくれてしまっていたこと。もう一つは、シートの左右からツル系の植物が伸びてきて生い茂っていることです。
こちらなんて、下にシートが通路状に敷かれているのに、まったく地面が見えません。これはツルが左右から伸びてきてシートを覆い隠しているからです。谷状になっているのはそのせいで、シートがなかったら、ここは背の高い草がぼうぼうと生えているでしょう。
シートがあるおかげで、背の高い草はここには生えないのはありがたいのですが、こちらは一応通路。奥に歩いて進むためにあります。このままでは歩けないのでツル植物を処理したいのですが、ここに刈払機を入れると、下のシートまで切ってしまう恐れがあります。いやーまいった。繊細な作業をやるかカマで手作業でやるか。こまったものです。シート+除草剤は完璧かと思いきや、自然のチカラはすごいものです。
なお除草剤はグリホサート系、いわゆるラウンドアップを使っています。農地ではないので全滅させる感じで使えて、コストが安いのでいいです。気になる人体への影響としては、
2015 年、IARC (国際がん研究機関)はグリホサートを検証する委員会を開催し、既発表の論文を部分的に検証したIARC(国際がん研究機関)は、グリホサートを「クラス 2A」すなわち「ヒトに対して恐らく発がん性がある」に分類したことです。(IARC, 2015)ちなみにクラス2Aには、83因子あり他には、赤肉、夜間勤務、65度を超える熱い飲料などがあります。
ということで、赤肉(普通の言葉だとただの肉)を食べるのと同じ程度には発がん性の疑いがあるとされています。ただし発がん性に分類した国際機関はIARCだけで、そのほかでは問題ないとされています。
日本をはじめアメリカ合衆国、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア、欧州連合(EU)では、
「ヒトの発がんリスクの可能性は低い」「ヒトにおけるグリホサートばく露及び発がんとの関連に確証的なエビデンスはない」「グリホサートはヒトに発がんリスクをもたらさない」と結論づけていますし、米環境保護庁(EPA)は、除草剤に用いられているグリホサートに「発がんのおそれがある」と表示することを禁止するガイダンスを発布しています。
まぁ子供といっしょにはあまり使いたくないなぁくらいな感じでいます。
発電量は5万3349kWh
発電量は5万3349kWh。さすがに8月よりは発電所1基分くらい凹みましたが、これでも昨対比だと112%です。夏の名残が残っている感じです。
発電所別に見ると、木更津と筑西が予算割れ。ほかはシミュレーションを超えています。石岡なんて124%となかなかに好調です。
粗CFは39万円に
売上からローン返済額を引いた粗CFは約39万円となりました。昨年の9月にくらべれば12万円ほど多く、借り入れレバレッジの効果も実感します。ちなみに発電量が少なく返済期間も短い木更津発電所は、粗CFマイナスになってしまいました。
ちなみに、木更津発電所の累計粗CFはマイナス11万円ほど。もちろん消費税還付を入れればプラスですが、累計CFマイナスというのは嫌ですね。
各太陽光発電所のスペックは次のとおりです。
- 1号基 木更津発電所 2020年3月連系
- 2号基 筑西発電所 2020年10月連系
- 3号基 いすみ発電所 2020年12月連系
- 4号基 白子発電所 2021年1月連系
- 5号基 君津発電所 2021年3月連系
- 6号基 石岡発電所 2021年7月連系
FIT単価はいずれも18円。システムのスペック(パネル/パワコン)は次のようになっています。
- 木更津発電所 JAソーラー(97.2kW)/オムロン
- 筑西発電所 JAソーラー(97.2kW)/オムロン
- いすみ発電所 JAソーラー(98.8kW)/オムロン
- 白子発電所 JINKO(87.42kW)/オムロン
- 君津発電所 JINKO(97.2kW)/オムロン
- 石岡発電所 Qセルズ(98.8kW)/オムロン
↓8月の太陽光発電パフォーマンスはこちら。