「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023」の告知はしたものの、そういえば自分で投票していませんでした。というわけで、投票を終え、証拠記事になります。
今回、トップに推したのは「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 」。いわゆるオルカンです!
インデックス投資の代名詞となったオルカン
すごく盛っていってしまえば、この1年で「オルカン」の名前は市民権を得ました。インデックス投資といえばオルカン。インデックス投資したいならとりあえずオルカンを買っておけ。初心者もオルカン、上級者もオルカン。オススメしても安心のオルカンです。
もちろんぼくも新NISAでの投資は全部オルカン。家族の投資も全部オルカンです。
急速に純資産残高は積み上がり、1兆6500億円に至っています。トップのeMAXIS Slim S&P500が2兆8500億円を超えているのに比べ、まだ伸び代しかないって感じです。
何が魅力かといえば、その低コストだけでなく安心感です。まず「業界最低水準のコストを目指し続ける」こと。「業界最低水準にする」ではなく「目指し続ける」というちょっと逃げも入っていますが、これまでのところ期待を裏切ることなく信託報酬を設定し続けていると思っています。
次に規模感です。インデックス投信は規模感が大事です。しかもスポットで売買されるようなものではなく、定期的な積立がよろしい。なぜなら投信は、解約に備えて一定の現金を保有しなければなりませんが、現金の保有は全体のパフォーマンスを落とすからです。こうしたこともあり、大規模に運用されているファンドのほうがトラッキング・エラーも小さくなる傾向にあると考えています。
ただぶっちゃけ、これだけオルカン推しなのに明示的にオルカンを買ってきたのは毎月のクレカ投信積立だけで、実は総資産に対する比率はわずか0.7%でしかありません。でも、これから新NISAなどでも購入していくのでオルカン比率は増えていくでしょう。
2位には「Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)」
2位として投票したのは「Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)」です。こちら3倍3分法で有名な日興アセットマネジメントの新シリーズ。eMAXIS Slimオルカンと同じインデックスをベンチマークしながら、突如信託報酬半額を打ち出して話題になりました。
その後、指数使用料が信託報酬に含まれていないとか、ならば指数使用料が入ってくる「諸費用上限」を引き下げる! とか、いろいろと頑張った結果、当初「追随しないよ」と言っていたeMAXIS Slimも信託報酬引き下げに動きました。
まさにTracersオールカントリーが、値下げ競争の引き金を引いたと評価しています。その後、楽天もオルカン対抗ファンドを出してきて、もうそこら中にオールカントリーの低価格ファンドが溢れており、いい時代になったものです。
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3位には定番の「VT」
そして3位には定番の全世界インデックスETFの「VT」を入れました。先程、eMAXIS Slimの保有量は資産の0.7%だと書きましたが、VTは9.4%のシェアを占めていて、単一商品としては最大の保有量となっています。
それだけVTを信頼しているし、素晴らしい金融商品だと思っているということです。
昨今はeMAXIS Slimオルカンのような投資信託のコストが下がったことで、わざわざドル転しなくてはならず、分配金に二重課税され、売買コストもかかる米国籍ETFを買うメリットは薄れました。時代はVTからeMAXIS Slimオルカンに移ったと思っていますが、VTはぼくの中では永遠のヒーローなのです。