12月といえば、太陽光発電家にとって最も苦しい月。冬至がきて1年で最も日が短くなるだけでなく、日差しの角度も落ちて発電量が減ります。さて、2023年12月の発電はどうだったでしょうか。
年間最低発電量だが、昨年よりはプラス
12月の発電量は4万2303kWhとなり、この1年で最低となりました。ただ、昨年2022年の12月と比べると113%と二桁増。この1年はよく発電してくれました。
全発電所がフル稼働した2022年と2023年を比較すると、年間発電量は64万1720kWhと前年から4.3%増加しました。
月別平均発電量を見ると、2023年は6月までは例年より低調。しかし夏が活況で7月から大ブレイク。10月まで過去最高記録を出し続けたという感じです。
粗CFは15万7000円に
売上からローン返済額を引いた粗CFは約15万7000円になりました。かなり低いですが、過去最低ではありません。2022年の12月に比べれば倍ある感じです。
こちらも年間のリアルな数字をまとめておきましょう。どの発電所も年間で100万円をちょっと切るくらいの粗CFを出しています。パネルの劣化なんていわれることもありますが、そんなの毎年の日照量の変化に比べれば誤差みたいなものだということも分かります*1。
還付された消費税も込みで、初期投資額のほぼ半分を回収できています。残り半分の回収も道筋が見えてきました。
各太陽光発電所のスペックは次のとおりです。
- 1号基 木更津発電所 2020年3月連系
- 2号基 筑西発電所 2020年10月連系
- 3号基 いすみ発電所 2020年12月連系
- 4号基 白子発電所 2021年1月連系
- 5号基 君津発電所 2021年3月連系
- 6号基 石岡発電所 2021年7月連系
FIT単価はいずれも18円。システムのスペック(パネル/パワコン)は次のようになっています。
- 木更津発電所 JAソーラー(97.2kW)/オムロン
- 筑西発電所 JAソーラー(97.2kW)/オムロン
- いすみ発電所 JAソーラー(98.8kW)/オムロン
- 白子発電所 JINKO(87.42kW)/オムロン
- 君津発電所 JINKO(97.2kW)/オムロン
- 石岡発電所 Qセルズ(98.8kW)/オムロン
↓11月の太陽光発電パフォーマンスはこちら。
*1:なお君津と木更津は土地が安い山奥だったことが、そのまま収益に出ています。さらに木更津は15年ローンではなく10年ローンなので全然CFが出ていません。