FIer: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIerを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

実際に使っている各証券会社のイメージをまとめてみる

良いのか悪いのか、いろいろな投資手法を試すが故に、数多くの証券会社を利用しています。みんな有名な、楽天証券とかSBI証券とかを使っている人が多いと思いますが、実はマイナーな証券会社にもけっこうメリットがあるものです。

 

ここでは機能のマルバツとかではなく、実体験に基づいて、主観で使い勝手や善し悪しを紹介したいと思います。「いや、俺は違う感想だぞ」という人がいましたら、Twitterやコメント欄にて、ぜひご意見いただけましたら。

 

なお、僕の株式投資は、米国株を中心とした長期投資と、優待クロスがメインです。そのため、トレーダーの人たちにとっての使い勝手は分かりませんので、その点はご了承ください。

楽天証券

昨今ユーザー数を最も伸ばしているのが楽天証券です。使い勝手のイメージは、「古めの証券会社なのに、よく頑張ってUIUXを改良し続けている」です。自分自身も長く使っていることもあり、最も慣れている証券会社です。UIUXでいえば、スマホアプリもたいへんこなれています。というか、ここに挙げた中で最も使い勝手がいいでしょう。2020年4月に米国株も日本株同様にアプリで取り引きできるようになり、より一層使い勝手がよくなりました。

 

もう一つ、知られざるメリットが取引開始当初からの売買履歴を消去せずに確認できることです。先日、SBI証券が「My資産」という自分の資産をビジュアルに確認できるツールを発表しましたが、「あれ?それって楽天なら前からあるよね?」という感じ。特に長期投資家にとっては、10年前の売買を確認できるというのは大きなメリットです。

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  • メリット:更新され続けるUI、スマホアプリの出来。手数料もSBIに並ぶ安さ
  • デメリット:通常使う上ではデメリットなし

SBI証券

最大手のネット証券であり、取り扱い商品についてはSBIにないものはないほど充実しています。そうした理由から、初心者に推薦されることも多いネット証券なのですが、実はUIUXは最悪の部類に入ります。慣れればまた違うのでしょうが、いや、10年以上使っているぼくでも、使い勝手の悪さを考えるとほかの証券会社を使いたくなるほどです。

 

スマホアプリの出来も今ひとつ。このところ頑張って機能追加を進めていますが、使い勝手がいいと思ったことはありませんね。新機能がリリースされたり、新商品が登場しても、それにどこからアクセスしたらいいのかさえ、簡単には分かりません。

 

それでもメイン口座の1つから外せないのは、取り引き手数料と商品バラエティの多さです。あ、UIUXが悪いと言いましたが、先物やオプションの取り扱いについては、最もUIが優れていると思われます。ただし2020年12月にPC版のオプションシミュレータは廃止となり、アプリで使うしかできませんけど。

 

手数料においては、明らかに業界リーダーであり、他社はSBI証券の値下げに追随するか否かの選択を常に迫られています。つまり、よく調べなくてもSBI証券を使っている限りは、大体において手数料最安だということです。

  • メリット:商品の充実度、手数料の安さ
  • デメリット:明らかに古いUIUX

松井証券

古株の松井証券ですが、UIUXを抜本的に改革しようという意思を感じます。実は2種類のUIを用意していて、古くからのネットストックのほうはSBI証券を彷彿とさせるデザインですが、新しいUIのほうは最先端な感じです。

 

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まず動作速度が極めて早い。裏側でパーツを先読みしているのでしょうか? アプリのようにサクサク動作します。また、細かなところですが、取り引きパスワードを「保存」でき、同一セッションなら都度パスワードを入力する必要がないところも気が利いています。先物オプションのシミュレータもサクサクとPCで動作します。

 

実は使ったことはないのですが、クロスポジションを1クリックで作成できる機能なんてのも提供していて、他にない機能の導入に積極的というイメージです。

 

手数料は50万円/日まで無料で、楽天やSBIに比べると一段落ちる感じ。ただ、未成年は完全無料になっていて、いろいろな意味で未成年口座の候補として優良です。

  • メリット:老舗のくせによく出来たUIUX
  • デメリット:米国株の取り扱いなし(2022年2月開始予定)

マネックス証券

 マネックス証券も老舗ネット証券の1つですね。そして、こちらもUIUXが2000年当時からの増改築温泉旅館状態です。さらに、アプリの出来もいまいち。

 

一応ウリとしては米国株です。国内証券会社が米国株を取り扱う場合、現地のブローカー証券会社を通じて売買します。これはどこも同じで、ブローカーはInteractiveBrokersと相場が決まっています。ところが、マネックスだけは現地にTradeStationという証券会社を子会社としてもっており、このため他社よりも有利なサービスを実現できる仕組みです。

 

ところが、米国株手数料は横並びでマネックスだから有利ということはありません。さらに、高配当で有名なARCCは、楽天やSBIでは売買できるのですが、マネックスは取り扱いを停止しました。

国内の取扱いに際しては運用会社もしくは発行体から金融庁長官に対しての届出が必要となる銘柄にも関わらず、届出がされていない状態で取扱可能と判断し、お客様のご注文をお受けしていることが発覚いたしました

【米国株】一部銘柄の新規買付(取扱い)停止について | 最新情報 | マネックス証券

厳密な運用、投資家保護といえばその通りですが、他の大手が取り扱っているものを、ダメと判断するあたり、どうなのか? という感じです。

 

そしてマネックスは、サービスの利用で妙な制約がそこかしこにあるんですね。例えば、TradeStationとうい高機能な取り引きツールを用意しています。ところがこのツールに申し込むと、Webからの日本株取引が不可能に。さらに、TradeStationでは一般信用の売りができません。なぜ? という感じですが、ダメダメです。

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また、即時入金においては、楽天もSBIも対応していないauじぶん銀行に対応しているのがちょっとした強みでしたが、未だにドコモ口座事件を引きずって入金が停止中です。

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そんなわけで、世間のイメージとは逆かもしれませんが、ぼくはマネックスにあまりいい感触を持っていません。

  • メリット:ワンカブ(端株)の購入手数料無料(くらい?)
  • デメリット:イケていないUIUX、時折不思議な仕組みになっていること

auカブコム証券

いわゆる5大ネット証券と言われる中でも、かなり苦しんでいるのがauカブコム証券です。東証一部に上場していましたが、KDDIグループ入りして上場廃止。先日、創業時からいた社長もKDDIの人に変わりましたね。

 

こちらも、UIUXがダメダメで、かつ米国株取引ができず、さらに手数料無料で即時入金できるネット銀行がauじぶん銀行しかないなど、使い勝手に難がありすぎです。このところ、社長交代に伴い手数料体系も大きく変更になりましたが、「他社並み」といった感じで、あまり魅力がありません。

 

そもそもの不信感を感じるのは、手数料などのヘルプの見にくさ、わかりにくさ。例えば、信用取引は手数料のほかに、貸株料/金利、名義書換料、事務管理費などがかかるのですが、カブコムの信用取引手数料のページには、「0円」としか書いてありません。

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実際の各種コストは、このページの「取引ルール」を見ないと記載されておらず、しかも名義書換料、事務管理費なども発生するフルコースです(証券会社によっては発生しないところもけっこうあります)。ほとんどの証券会社では、「手数料以外にこんなコストがかかります」と書いてあるのに、カブコムは0円ばかりを強調して、実際にかかるコストが分かりにくくなっている。このあたりは、企業風土であり、そうそう簡単に変わるものではないと感じています。

 

それでもカブコムの口座のいいところは、「株式を移管すると1万円プレゼント」とか「ポイントで投信を買うと1万5000ポイント付与」とか、大盤振る舞いのキャンペーンをたまに行うことです。

 

優待クロス用にはもう少し検討の余地がありますが、あまり使おうという魅力を感じる証券会社ではありません。

  • メリット:大盤振る舞いのキャンペーンがたまにある
  • デメリット:イケていないUIUX、不親切なヘルプの記載、米国株なし

GMOクリック証券

2005年の設立ですが、いったんGMOグループから外れ、再び参入するなど大変な経緯をたどった証券会社です。商品上の最大の特徴は、CFDをメインに取り扱い、VIXなどの取り引きが可能なこと。

 

ただしUIUXがかなり今風なのは、楽天と比べてもイケてる要素です。UIが整理されていて、どこに何があるのかが分かりやすく、かつ動作も速い。UIだけで見たら、松井と並んで好きな証券会社です。

 

手数料も、楽天、SBIと並び1日100万円までは無料。さらに約定ごとのプランでも、楽天やSBIよりも安い値付けをしています。 地味なところでは、制度信用の金利も、楽天/SBIが2.8%のところを2.75%にしていたり、貸株料もSBI 1.15%のところを楽天と同じく1.1%とするなど、コストコンシャスです。

 

デメリットは、やはり米国株の取り扱いがないことでしょうか。また、なぜか即時入金サービスが15時から17時の間、利用できません。ものすごい不便というわけではないのですが、17時から予定があるときなどはちょっとややこしかったりします。

ネットバンキング (ご利用可能時間:6:00~15:00、17:00~翌5:30)

UIUX的には好きなのですが、米国株がないとなかなか僕にとってはメインの証券会社にはできないですね。優待クロスでは、たまによい銘柄が残っていたりして、便利に使っています。

  • メリット:イケてるUIUX
  • デメリット:米国株の取り扱いなし

SMBC日興証券

 老舗の対面証券会社ですが、信用取引手数料無料、一般信用の売り在庫が豊富、ということで、一躍優待クロスのメイン証券会社となったのが、SMBC日興証券です。

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UIUXはネット証券にも増して古さを感じるのですが*1、意外と素直な作りで、ある程度慣れるとそれほどストレスを感じません。アプリの出来も、少なくともマネックス証券よりは上です。

 

最大の課題は、入金ルートが限られていて、振込だと反映に1時間近くかかることと、即時振込は三井住友銀行にしか対応していないこと。ただ、なぜかぼくは三井住友銀行の口座はもっているので、それなりにうまく利用できています。

 

実は日興証券の口座を開けたのはかなり昔で、理由は生の米国債の購入を検討していたからでした。ネット証券では生の米国債の取り扱い本数はあまりなく、日興証券はさすがに豊富だったからです。

 

優待クロスの用途を除くと、売買手数料が結構高いので、信用買いからの現引き、信用売りからの現渡し以外は取り引きをする気になりません。あ、一応、他社から株式を移管した場合、移管コストを負担してくれるのがちょっとうれしいところです。

  • メリット:信用取引手数料無料、金利/貸株料以外にコストがかからない。一般信用売り在庫が豊富
  • デメリット:信用取引以外はやる気にならないコストの高さ

野村證券

野村證券も特異な位置づけです。何か面白い営業をかけてもらえるかな? と思って作ったのですが、結局ラップ口座しか紹介されずほったらかしになっていました。最近になって、IPOの抽選に使ったりしていましたが、野村信託銀行のWebローンに目覚めて、それように活用しています。

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実はWebのUIUXはそれなりにこなれています。少なくとも日興証券よりは上です。さすが最大手証券ということでしょうか。ただし日興証券と同じく、手数料が高すぎて、通常の売買をする気にはまったくなりません。野村信託銀行の窓口専用という感じです。

 

なお、対面証券会社らしく、コールセンターというものがなくて、支店に電話して支店の営業担当に不明点などを聞く形になっています。ところが、どう考えてもいわゆるコールセンターよりも教育が行き届いていません。何かを聞いても返事が返ってくるのにかなり待たされ、そして返ってきた返事が間違っていたということもたびたびです。一度など、店頭でしか対応できないというので行って書いた書類に対して、「確認漏れによる不備があったのでもう一回来てくれ」とか言われる始末。対面のレベルを維持するのは難しいと実感しました。

  • メリット:傘下の野村信託銀行にWebローンという貴重なサービスあり
  • デメリット:手数料が高すぎる 

みずほ証券

勤務先の指定証券会社ということで、口座を開いたのがみずほ証券です。 こちらも色濃く古い証券会社の雰囲気を残しています。たびたびシステムトラブルを起こしたり、誤発注で大損害とかいうのも、親会社のみずほ銀行に似ています。

 

ここには良い思い出がまったくなく、会社指定なので仕方なく使っていますが、入ってきた株式は即座にネット証券に移管しています。そしてその都度、移管手数料6600円を取られるわけです。 

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  • メリット:特になし
  • デメリット:高い手数料 

サクソバンク証券

最後はマニアックの極地、サクソバンク証券です。何がマニアックかというと、まず特定口座がありません。毎年「来年には対応!」という噂が出ますが、結局流れ流れ。まぁ毎年確定申告をしているので、別に一般口座でもかまわないのですが、これじゃあメジャーにはなりませんね。

 

最大の特徴は、外国株の取り扱い数です。さらにほとんどの外国株でCFD取り引きもできます。GMOクリック証券でCFDに目覚めたら、サクソバンク証券なら未開の地が広がっています。

 

オプションも充実していて、貴金属オプションの取り引きや、為替オプションもたまにやっています。先日、個別株のオプションの提供もついに始まったのですが、申し込んだのになぜか開設されず。そこまで意欲がわかずに問い合わせなどをしてないのですが、ちょっと中小証券会社という感じです。

 

ちなみに、サポートは素晴らしいです。小規模らしく、コールセンターには一人か二人しかおらず、電話するといつも同じ人が出て、しかもかなり詳細に詳しく説明してくれます。外国証券かつフォーマットが外国式ということで戸惑っているひとも、コールセンターを活用する気があるなら、意外となんとかなるものです。

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UIUX総合評価 

さて、極私的なUIUXの総合評価ランキングです。5位以降は圏外ということで。

  • 1位 GMOクリック証券
  • 2位 松井証券
  • 3位 楽天証券
  • 4位 日興証券

手数料総合評価 

手数料についてはというと、次のイメージです。5位以降は圏外ということで。

  • 1位 GMOクリック証券
  • 2位 SBI証券
  • 3位 楽天証券
  • 4位 松井証券

あれ?こう見ると、GMOクリック証券をぼくはけっこう評価していますね。でも継続的に資産を置いておかないのは、やはり米国株がないから。それから楽天証券の過去の取り引き履歴が残っているのがありがたいからでしょうか。こうした過去の売買データというのは、本当に貴重なものです。そのあたりをほかの証券会社も認識してもらえると。

 

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*1:スマホWebサイトを見ると、な懐かしのiモードサイトの構造をしています。