FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

運動不足とスポットワーク プレイ・トゥ・アーンのゲームとして

コロナ禍にあってリモートワークが中心になってから、どうにも運動不足です。これまで普通に生活していれば、消費カロリーと取得カロリーがだいたい釣り合っていたのですが、最近は完全に黒字。ある意味危機です。

 

運動自体は嫌いじゃないので、リングフィットにいそしんだり、FitBoxing2に手を出したり、軽く自転車で走ったりといろいろとやっているのですが、なかなかに面白いものを見つけました。スポットワークです。

チャージスポットサービスのバッテリーを運ぶお仕事

チャージスポットというモバイルバッテリー貸出サービスがあります。コンビニや駅、カフェ、携帯ショップなどに置かれていて、借りたらどこにでも返せるというもの。

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こういったサービスのオペレーション上の課題は、みんな繁華街で借りて、家の近くに返すので、バッテリーが偏るというところです。これを解決するサービスが、スポットワークになります。

 

専用のアプリ(Webアプリ)を開くと地図が出てきます。ここで、青いマークがバッテリーが余っているスポット、赤いマークが足りていないスポットです。

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余っているスポットに向かって数字の数だけバッテリーを引っこ抜いたら、今度は赤いスポットに行って数字の数だけバッテリーを補充します。清掃とかそういうのも一応ありますが、まぁこれでお仕事完了。バッテリー1個あたり90円の報酬が支払われます。

全く人に会わないギグワーク

このスポットワークの作業は、ウーバーイーツの配達員などと同様に、面接なしで登録するだけで働けるものです。作業の内容から分かるように、24時間いつでもどこでも行えて、人に会うこともありません。

 

報酬の支払い方法はちょくちょく変更になりますが、現在は(1)LINE Payに毎月自動送金される(2)銀行口座に振り込み(1万円以上、要振込手数料)という感じ。

 

登録には、Googleアカウントの提供とZoomを使った説明会への参加が必要ですが、かなりハードルが低い。とりあえず登録しておこうかな、くらいでもなりたちます。

単体では全く収益にならない

気軽さはいいのですが、このスポットワーク、単体ではまったく収益になりません。まず回収バッテリーがそこまで豊富ではないので、よっぽど遠くに行くのでもない限り、すぐ枯渇します。時間があったとしても仕事がないのです。

 

バッテリーは1つ180gの重さがあるので、大量にバッテリーを回収しようとするとかなり重い。ただ、これをクルマで回収して回っても、ガソリン代がペイできるかも疑問な感じ。そういう報酬感覚です。

 

一方で、何かのついでなら成り立ちます。例えば、朝出勤前に自宅の近くのバッテリーを回収して、都心の勤務先で補充するなんてのは定番です。ウーバーイーツのようなフーデリをやっている人は、たまたま行った先に回収できるバッテリーがあれば、追加の副収入になります。

無料のモバイルバッテリーとして

面白いのは、回収したバッテリーは「速やかに」補充する必要がありますが、何時間以内にという制限はないということ。たくさん回収してある程度貯まったら都心でまとめて補充するという方法がベターでしょう。

 

また、回収したバッテリーは利用が可能です。スポットワークのアプリ自体も電池を食うので、バッテリーを回収したらすかさず充電です。

 

これを応用すると、出先でスマホの電池が心許なくなったら、回収可能なバッテリーを探してそれで充電し、あとで補充しておけば、無料でモバイルバッテリーが利用できます。正確には無料ではなく90円もらる感じです。先日、サイクリングに行ったとき、まさに途中で電池切れに近づいたので、ちょっと脇道に入ってバッテリーを回収し、自分のスマホを充電しつつ、帰り際に補充してきました。これは便利。

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プレイ・トゥ・アーン

もう一つ、これゲームとして考えるとけっこう面白いんですよね。戦略と流れはこんな感じです。

  1. 4−5個回収できるスポットを見つける
  2. 速攻予約して回収に走る
  3. 複数箇所あるようなら、よい流れで連続して回収できるよう考える

バッテリーを運ぶ仕事という側面がある一方で、回収可能バッテリーを巡る他の他のワーカーとの勝負でもあるのです。現在は、予約機能が搭載されましたが、それまでは「あそこに回収できるバッテリーが5つあるぞ!」と思って喜びいさんで向かうと、タッチの差で他の人に回収されてしまっていた……なんてこともあったのでした。

 

そのため、どこにバッテリーが貯まりがちなのか、どの時間帯に貯まりがちなのかを予測する力量が重要です。なかなかにゲームとしても面白い。

 

さらに、徒歩か自転車で回るわけですが、回収可能スポットはそこそこ距離が離れているため、けっこうな運動量になります。8分先のスポットでも往復で16分。2〜3カ所巡ると30分くらいの移動になるのです。

 

ちょっと出かけた時とか、出先で30分くらい時間が空いたとか、そういうときは、近くに回収できるバッテリーがないか? と確認する習慣が付きそう。また、こういうサービスは、ちょっとした空き時間と簡単な作業のマッチングであり、社会全体としても有意義な気がします。

 

ちなみに、労働に対して本当に報酬が少ないので(時給500円相当くらいか?)、収益目的では厳しそうです。そしてライバル増えるのは辛いので、あんまり参入してこないでください(笑)

www.kuzyofire.com

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