FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で自由主義者、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

ついに消費税還付がきた 太陽光設置から6ヶ月後

今日はちょっとめでたい日です。太陽光発電所1号基の設置から6ヶ月、決算の締めからも6ヶ月、ついに税務署から消費税還付が来ました。

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これまでの流れ

ここまでの流れをざっと振り返ってみましょう。

約2年かけて、やっと売り上げがたち、返済をスタートすることができました。かなりの部分をEPC事業者と税理士にやってもらってはいるのですが、やはり自分で動かなくてはいけない部分も多々あります。株式投資とは違い、事業という感じですね。

 

3月末に決算で、5月に確定申告し、その決算書類には、「もらった消費税より払った消費税のほうが多いから、差額を返してね」と書いてあります*1。それでも、そこから実際に還付がされるまで4ヶ月もかかりました。その間、本当に設備を購入したのか、改めて領収書を見せろ、とかいうやり取りが税務署とはありました。ともあれ、還付金が振り込まれてほっとしています。

キャッシュフローがかなり改善

この物件のキャッシュフローの状況を概観してみましょう。

  • 電力負担金  約60万円
  • 草刈り前払い 約100万円
  • 土地代    約120万円
  • 司法書士など 約25万円
  • 税金     約3万円

合計すると、300万円ほどの初期コストがかかっています。今回の消費税還付によって、そのうち約140万円を取り戻すことができました。まだ差額が160万円あり、事業単体で見るとキャッシュフローはマイナスの状態です。

 

ちなみにこの物件は、返済が公庫10年であり、毎月の返済額はほぼ収入とイコールです。つまり、年間で見てもキャシュフローはわずかしかプラスになりません。実際に収入が入ってくるのは、返済が終わった10年後からということです。売電実績も残念ながらシミュレーションを数パーセント下回っており、月次で見るとキャッシュフローマイナスとまではいきませんが、儲かる感じでもありませんね。

 

11年めから20年目については、返済も完了しており設備の償却も進み資産税も少ないため、けっこうな利益が見込まれます。キャッシュで見た投資額は実質160万円なので、160万円を投資して、11年めから20年目の売電収益をまるまる受け取るという感じになります。リターンが生まれるのがかなり先なので、残念ながら利回りとしてはそれほどよくありません。

消費税還付は8%? 10%?

さて今回の消費税還付は、購入設備の金額の8%分です*2。消費税は19年10月に、8%から10%にアップしているのになぜか。

 

消費税には「請負契約の特例の経過措置」というものがあって、太陽光のような請負工事については、19年3月31日までに契約していれば引き渡しが増税後であっても、消費税が8%になります。

消 費 税 率 等 に 関 す る 経 過 措 置 に つ い て

そんなわけで、今回は払った消費税も8%、還付も8%となったわけです。

次の課題はさっさと全部建設すること

この第1法人では、全4ヶ所の発電所を運営する計画です。このそれぞれで消費税還付をもらおうとしています。ただし問題は、消費税支払い事業者でないと還付を受けられないことです。

 

当初目指した方向性は、年間の売上高を1000万円以内に抑えることでした。1000万円以下にすることで、免税事業者となることができ、売り上げに対する消費税10%を支払う必要がなくなるからです。

  • 消費税支払い事業者 消費税還付を受けられるが、消費税を払う
  • 免税事業者 消費税還付なし、消費税支払い必要なし

すべての消費税還付を受け取ったらさっさと免税事業者に変えるつもりだったのですが、下記に書いたように、最後の建設から3年経たないと、免税事業者にもなれないし、簡易課税も選択できません。

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ちなみに簡易課税とは、売上高5000万円以下の中小企業向けに、売り上げの一部を仕入れ額としてみなせる制度です。太陽光の場合、70%の第三種事業が適用になるようです。

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売り上げ1000万円として、受け取り消費税は10%の100万円。一方でコストの支払いはまぁ100万円くらいなわけですが、税務上は1000万円の70%にあたる700万円の支払いがあったとみなして消費税を計算できるという、素晴らしい制度です。

 

免税事業者になるために喪が明ける期間を待っていたら、電子インボイスの必須化とかされてしまい、免税事業が成り立たなくなるリスクもあります。なかなか難しいものです。ともあれ、今回は無事に消費税還付がきて何より。このキャッシュは、すぐ控えている2基目の発電所の支払い費用に充てたいと思っています。

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*1:世間では、消費税還付に対して別途費用と請求するとか、成功報酬だとかいう税理士がいるようですが、ぼくのお願いしている先生は通常業務内です。契約時にちゃんと確認しましたけど。

*2:実際の還付額は、設備以外の事業経費に対する消費税の分も入っているので、139万円がまるまる設備からの還付ではありません。