FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

1.5%還元の法人「Airカード」、5万7500円の爆益案件に

リクルートが1月26日から発行している法人ビジネスカード「Airカード」が激烈インセンティブ提供開始です。公式サイトからの申込みでは年会費初年度無料の案内しかありませんが、各ポイントサイトで軒並み発行キャンペーン中。現在最大で5万7500円もの還元が始まっています。

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Airカードの概要

AirカードはリクルートとJCBが発行する法人ビジネスカード。個人事業主や小規模法人が対象のカードです。メリットはシンプルに「還元率1.5%」。リクルートポイントで貯まりますが、これはそのままPontaポイントに交換できるので、使い勝手のいい還元が得られるカードです。

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個人のカードだと1%還元は当たり前、現在ならVisa LINE Payカードが3%還元という高還元を誇りますが、法人カードの還元率は抑えられてきました。NTT Bizカードが1%還元をうたっていますが、かなりクセが強く、使いにくいカード。

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また、ラグジュアリーカードは法人カードでも1%(チタン)、1.25%(ブラック)、1.5%(ゴールド)という高還元ですが、年会費が5万円(チタン)、10万円(ブラック)、20万円(ゴールド)と、とんでもないことになっています。 

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ぼくも使っている「オリコEX GOLD for BIZ」は最大1.2%還元ですが、通常は0.6%還元で、最大還元率にするには年間200万円以上の利用が必要です。

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そんななか、年会費5500円(税込)で最初から1.5%還元のAirカードは、なかなか優れた選択肢です。ただし、いくつかの注意店もあります。

Airカードポイント非加算、減額 

まずポイント加算には、リクルートIDとの連携が必須。それはまぁいいとして、下記についてはポイントの加算対象外です。

  • 年会費、遅延損害金
  • 電子マネーチャージ、プリペイドチャージ
  • ETC利用分

さらに下記については還元率が0.5%にダウンします。

  • 公共料金(電気、ガス、水道)
  • 通信費(携帯、固定電話)
  • 税金

一般リクルートカードが、月間3万円までは電子マネーチャージでもポイントが貯まるのに対して、Airカードでは普通のクレカなみにしてしまいました。

 

また法人カードとして考えた場合、ビジネスでの利用が多いETCや公共料金、通信費、税金がゼロまたは0.5%に下がるのはバッドです。ここは本当に残念。

年会費を回収できる利用金額

では年会費を回収できる利用金額を考えてみましょう。すべて1.5%の還元がある用途で払った場合の計算です。

  • 5500円 / 1.5% → 36万6667円(年間)

ビジネスでの利用を考えれば37万はまぁいかなくはありませんが、ちょっと微妙かなという感じです。しかし、実質的な計算は、他のビジネスカード利用との差で計算しなくてはいけません。例えば、「オリコEX GOLD for Biz」の年会費は2200円。ポイント還元率は年間50万円まで0.6%です。差額で考えると、追加年会費3300円で、還元率が0.9%アップということになります。

  • 3300円 / 0.9% → 36万6667円(年間)

奇しくも同じ結果となりました。36万6667円を超える支払いがあるなら、追加の年会費3300円を払っても、Airカードのほうがお得ということになります。ちなみに、法人経費を個人として建て替える形にすると、例えばVisa LINE Payカード利用なら次のようになります。

  • 36万6667円 x 3% →1万1000円

つまり、Airカードを使うとゼロ円(還元額が年会費と一致)のところ、個人カードでの建て替えなら1万1000円を得られるということです。経費処理が多少楽になるコストとして、1万1000円の機会損失が見合うと考えるかどうかが、今回のポイントです。

 

ちなみに、Visa LINE Payカードの3%還元は4月30日まで。それ以降の還元率は発表されていませんが、仮に大きく改悪されるなら、2%還元の「リクルートカードプラス」が高還元最高峰になります。

  • 36万6667円 x 2% →7333円

7333円の機会損失ということになりますね。悩ましいところです。

申し込んでみた

さて「どこ得」で調べると分かりますが、現時点でAirカード申込みの最大還元となっているのはECナビで、5万7500円相当です。利用条件もなく、発行だけでポイント付与なので良案件です。Airカードは初年度実質年会費無料なので、1年使って翌年継続するかを考えるのもアリでしょう。

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申込みの流れは次のようになります。まずAirIDを作成します。Airカードは、「Air ID」という、リクルートのAir関連サービス横串のIDと、Pontaポイントを貯める「リクルートID」の2つに紐付けることが必要なようです。

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「業種」の欄では次のような選択肢が出てきて、なるほど、まさに個人に近い小規模商店を対象にしているのがAir系のサービスだということが分かります。

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Air IDの登録が終わったら、次はJCBサイトに遷移して、カード申込みです。

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落とし穴もなく比較的スムーズに申し込めます。ダメサイトだと、同じ名前や住所を何度も何度も入力させられるのですが、「代表者のデータをコピー」というチェックボックスが用意されているところがいいですね。

 

最後は本人確認書類など。Airカードは、個人事業主か法人で申し込めるのですが、いずれにせよ、与信(審査)は個人枠で行われます。ただし、法人申込みの場合、会社の「現在事項全部証明書」つまり「登記簿謄本」が必要になります。

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「うわ!また謄本取らなきゃいけないのかよ……」と思ったのですが、

発行日から6カ月以内の原本またはコピーをご用意ください。 

と記載がありました。普通こういう場合は3カ月以内なのですが、6カ月とは甘くていいですね。これなら余っていたものが手元にありました。またコピーでもいいようです。

 

さてさて。5万7500円という爆益案件。このところさまざまな融資を引いているので、もしかしたら審査に落ちるという可能性もあるのですが、さて。本日日曜日に申込みをしたら、数時間後に「判定完了」のメールが来ました。

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どうやらリスクベースでチェックしたあと、実際の審査は書面送付後に人間が判断するというようなやり方なのでしょう。ともあれ、発行されそうです。

 

オンライン入会申込みページから、入会申込書をPDFでダウンロードして送付すれば、先方からの書類到着を待つよりも早くカードが発行されます。ただ「印刷はA3サイズで」って、普通A3印刷できる家ってそうないですよね? さらに送付先が郵便料金別納ではなく「切手をお貼りください」なのは惜しいところです。このあたり、もう少し考えればいいのに……。

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