住信SBIネット銀行のクレジットカード「ミライノ カード GOLD」に、スマホ保険が自動付帯されることが発表されました。年会費が3300円と低額にも関わらず、年1回3万円までのスマホ修理が補償されます。開始は2021年2月1日からですが、これはちょっと注目です。
わずか3300円でスマホ保険
スマホ保険は、スマホが故障、破損したときに年1回、最大3万円までの修理費用を補償してくれるものです。自動付帯なので、カードを持っていればOK。スマホの事前登録は不要で、破損後、撮影して保険申請すれば、修理後に審査が行われ保険金が支払われるようです。
引受保険会社はさくら損害保険で、関連会社に月額800円の「モバイル保険」を提供しているさくら少額短期保険があります。さくら損害保険は、消費者向けのサービスは提供しておらず、他ブランドにサービスを卸す保険会社のようですね。
モバイル保険はいくつか種類がありますが、今回のミライノ カードGOLDの特徴は年会費3300円に含まれているということ。従来の「ミライノ カード PLATNIUM」は年会費2万7500円、「ミライノ デビット PLATINUM」は年会費1万11000円と高額でした。また「モバイル保険」は月額800円(年額で9600円)。これらに比べると非常に低価格です。
条件を絞って安価に提供
もちろん、価格を抑えるために補償内容は小さくなっています。海外が対象外だったり、スマホ以外のモバイル機器は対象外になったりしています。そして最大の違いは保険金額が5万円から3万円に下がっていることです(ちなみに本家「モバイル保険」は10万円です)。
また、同居の家族の端末が対象になるかどうかの違いもあります。ただ、ぼくのように家族のスマホすべてが自分の端末の場合、あまり関係ないかも。
また、スマホ保険の自動付帯とタイミングを併せて、これまで自動付帯だった旅行傷害保険が「利用付帯」に変更になっています。要するに改悪ですが、ここで保険料を浮かして、その分をスマホ保険に回したということでしょう。旅行保険はほかのカードで対応できますし、ぼくは改悪というより改善だと思います。
3万円の補償で大丈夫か?
今回気になるのは、補償額が年会3万円と低いこと。では、スマホで最も多い画面割れはどのくらいの修理費用がかかるのでしょうか。このように、最新のiPhone12でも、ほぼ3万円で公式の修理が受けられることがわかります。ただし、画面の大きいMAXは3万5800円で、ちょっと足りません。
その他の修理の料金はもっと上がります。5万〜6.5万円程度かかるわけで、3万円ではさすがに足りません。ただ今のスマホの多くは防水化しており、以前はよくあった水没による故障がなくなりました。自然故障のほかは落下によって画面だけでなく本体も壊れてしまった場合があたりますが、ここを保険でカバーしたいかどうかですね。
ミライノカードGOLDは個人カードのみ
もう一つ、「ミライノ デビットPLATINUM」(年会費1万1000円)は法人カードが作成でき、年会費を経費で落とすことができます。一方で、「ミライノ カードGOLD」と「PLATINUM」は個人カードのみ。さすがにこの年会費を法人経費にするのは難しいでしょう。
法人経費にできれば支払った金額の3割程度、節税が可能です。ここはミライノカードGOLDは惜しいところ。
ミライノ カード GOLDでランクが2段階アップ
全体的に見ると、補償額や条件は厳しいものの、年間3300円という年会費は魅力です。さらに、住信SBIネット銀行のスマプロランクが2ランクアップするという特典もあります。
ランク2には「総預金の月末残高が30万円以上」で達成ですし、外貨預金や純金積立、SBIハイブリッド預金などから2つ該当でもOK。ここから2ランクアップすればランク4となり、振り込み無料回数が15回と、業界最高峰にアップします。
住信SBIネット銀行は、スマホアプリがキャッシュカード代わりになってATMからお金がおろせる「スマホATM」のサービスも開始したので、いちやくメイン口座候補になってきました。併せてミライノ カード GOLDの取得を検討するのもありかなと思っています。