これまでゆるゆるだった海外の仮想通貨取引所でも、いわゆるKYC(Know Your Customer=本人確認)が強化されています。先程Poloniexにアクセスしたら、下記のような画面が出ました。
古いアカウントだからプロファイルを登録しなおせい、ということらしく、次の画面ではパスポートの写真を送れと出てきます。
つい先日も、BITTREXでKYC未完了の場合、0.5BTC/Dayという送金制限がかかっていました。
各国で仮想通貨への規制が整備されるとともに、取引所はKYCを強化しているようです。先日のNEM盗難事件でも、犯人はKYC不要の取引所を介して換金を進めたようなので、まともな取引所であればこの流れは当然かなと思います。
気になったのは2つあります。1つは、KYCを免許証やパスポートの写真でOKとしていること。これは日本の古くからの金融機関に比べるとかなり楽です。先日もSMBC日興証券に口座を作ったのですが、「住所と写真付きのIDを2つ以上提出せよ」といわれ、免許証以外にそんなものがなくて困りました。しかも、コピーして郵送して、さらに先方からは複数の簡易書留でいろんな書類が来るという流れ。もっとデジタル化を進めてほしいものです。
2つ目は、写真を送っても承認されない場合があること。先のBITTREXの場合、エラーというか未承認となり、サポートに連絡せよ、とメッセージが。サポートに英語で連絡するとTicketが発行され、数日後にKYCが完了したのですが、サポートに連絡せよ、はけっこう面倒です。裏で自動認識アルゴリズムかなにかが動いていて、そこを通らない場合は人間がチェックするという体制なのでしょう。