なにかを退会するのにストレスを感じることってありますよね。
古くはiモードの有料コンテンツ、そして携帯電話の回線契約も、申し込みは簡単でも止めるのは一苦労です。
まずは、どうやったら退会/解約できるのか分かりません。入会はそこら中に「ボタンを押すだけで入会」とあるのに、退会はヘルプの奥底に潜っていたりします。iモードの有料コンテンツの時代に、あるコンテンツプロバイダーがこんなことを言っていました。
「ユーザーのメリットを考えたら、解約したい人は簡単に解約できるようにするべきだ。それがユーザーのロイヤリティにもつながる」。たいへん立派な意見ですが、「解約メニューを迷路の奥に隠したほうが退会率が下がる」という実際のデータの前には太刀打ちできなかったそうです。
現在でも、iPhoneの月額課金コンテンツの解約はけっこう分かりにくいところにあります。使っているアプリの中から登録はできても、解約はできないんですね。AppStoreアプリからも解約はできません。「設定」の「iTuns」の「Apple ID」の中の「登録」の中に、定期課金されているアプリの一覧が表示されるのです。
さらに、登録はボタン数回でできるのに、退会はオペレータと会話でないとできないというサービスもあります。これまで最も困ったのは、登録は日本語サイトでボタンを押すだけなのに、退会はオペレータに電話して英語で話さなければいけないという某Webのサービスでした。日本語のヘルプには退会方法が記載されておらず、英語のヘルプにいく必要がありました。ここまでくると、確信犯にも頭が下がります。
オペレータと話さないと退会できないものといえば、クレジットカードがそうです。先日、某通信会社系カードを退会しようと思いカードの裏の電話番号に連絡しました。しばらくまってオペレータと話すことができたのですが、差し支えなければ……と断った上で、
「普段はどのカードをお使いでしょうか?」
「リクルートカードです」
「そのカードを使う魅力はどこでしょうか?」
「ポイント還元でしょうか」
なるほど、リサーチまでオペレータの役割になっているようです。
このような退会事情の中、驚いたのが三菱UFJニコスカードの退会方法です。なんと、オペレータと話すことなく、電話のプッシュボタンを押していくだけで退会できてしまいました。
NICOSカード 退会のお手続き|クレジットカードなら三菱UFJニコス
他人事ながら、これは退会に関する時間的心理的ハードルがぐっと下がったと感じました。こんなに退会しやすくしてしまっていいのだろうか? と思うくらいです。
ふと気づくと大量の枚数になっているクレジットカードですが、定期的に解約して整理することが重要です。不正使用の温床にもなりかねないし、紛失しても気づかないこともあるからです。ただし、入会してすぐの退会はポイント狙いの入会とも勘ぐられるようなので、しばらく時間を開けてがよいようです。
ちなみに、三菱UFJニコスの解約ですが、連絡先番号がナビダイヤルというのが、通話料がかなりかかってアレですので、代替の東京03の番号にIP電話からかけるのがお得です。