毎月恒例の太陽光発電所4基のパフォーマンス。3月の実績が出そろいました。そこそこ晴れた3月の状況はどうだったでしょうか?
月間発電状況
3月の発電状況は次のグラフのようになりました。3万6500kWhを超え夏に向けて順調に発電量が増加中です。
ちなみに、唯一エコメガネを取り付けている白子発電所では月次の発電量が確認できます。合計で9211kWh。こうして見ると、1日の最大発電量が440kWhあたりまで伸びている一方で、意外と雨の日も多かったことが分かります。
よく晴れた日の時間帯別発電推移を見ると、朝5時から発電を開始し、17時まで稼働していることが分かります。ピークは50kWhと低圧の上限ですね。ちなみに白子発電所は87.42kWのパネルなので、そこまでの過積載でもありません。
では発電量の予実はどうでしょうか。実はいつも下振れしている木更津が100%超え。逆に、そこそこ優等生の筑西が94%と不思議な結果となりました。ちなみに木更津は、昨年3月の発電量を約1割上回っています。
- 木更津 103%
- 筑西 94%
- いすみ 100%
- 白子 106%
売電とCFの状況
続いて売電額からローン返済額を引いた、粗CFです。ここでは略してCFと呼びます。いい感じにすべての発電所のCFがプラスになりました。最も優秀だったのは、パネル出力が80kW台と一番小さい白子です。この半年間ずっと赤字だった木更津がプラスになったのもうれしいですね*1。
諸経費を除く前のCFですが、月間で約24万円が入ってくることになります。やっと副収入と呼べる額になってきた感じです。
ざっと諸経費を見ると、4基合計の月間で次のような感じでしょうか。パワコン電気代を早くなんとかしたいのと、やっぱり税金高い!という感じ。これに、法人の維持コストが追加になります。3割くらいはコストで持って行かれる感じですね。
発電所評価額
今回のデータを元にした、各発電所の時価評価額です。割引率6%で将来CFを割り引いて、現在価値を算出します。いわゆるDCFです。
3月からは、いすみと白子が2ヶ月経過したので、これまでの予実結果を外挿して将来発電量を計算し、評価しています。その結果、DCF評価額は前月から15.8%のアップとなりました。
4つの発電所のDCF評価額の比率は次のようになっています。木更津が少々評価が低いのですが、まぁバランスがよいポートフォリオです。
最新のデータを元にした各発電所のIRRは次の通り。木更津と筑西は計画値を下回っていますが、いすみと白子は計画を上回る予測値になっています。
3月末に、5号基となる君津発電所がやっと連系しました。4月、または5月のパフォーマンスまとめでは、こちらの状況も記載できるかもしれません。
現在は6号基となる石岡発電所の準備が着々と進んでいます。もう少しかな? 各太陽光発電所のスペックは次のとおりです。
- 1号基 木更津発電所 2020年3月連系
- 2号基 筑西発電所 2020年10月連系
- 3号基 いすみ発電所 2020年12月連系
- 4号基 白子発電所 2021年1月連系
- 5号基 君津発電所 2021年3月連系
- 6号基 石岡発電所 2021年5月連系見込み
- 7号基 栃木県 2021年6月連系見込み
FIT単価はいずれも18円。システムのスペックは次のようになっています。
- 木更津発電所 JAソーラー(97.2kW)/オムロン
- 筑西発電所 JAソーラー(97.2kW)/オムロン
- いすみ発電所 JAソーラー(98.8kW)/オムロン
- 白子発電所 JINKO(87.42kW)/オムロン
2月の太陽光発電パフォーマンスはこちら。
*1:木更津は発電量もさることながら、返済期間が10年で、元金均等となっており、初期がかなり厳しい条件になっています。