太陽光発電所4基が2月はフル稼働しました。晴天も多く、よく発電してくれた2月のパフォーマンスをまとめておきます。
月間発電状況
2月の発電状況を加えた推移です。単位はkWh。4つの発電所がすべてフル稼働し、合計の発電量は3万5000kWhを超えました。一般的な4人世帯で月間使用電力は400kWhとも言われています。ぼくの発電所だけで87世帯分の電気をまかなったと思うと、感慨深いですね。
ではこの発電量は、当初の計画に比べてどうだったか。ありがたいことに、4つの発電所すべてで計画を上振れしました。木更津が計画を超えるのは半年ぶり。うれしいものです。
- 木更津 104%
- 筑西 103%
- いすみ 111%
- 白子 113%
逆にいうと、これは天気が良い月だったということでもあります。
売電とCFの状況
ぼくの発電所はすべてFIT18円案件なので、kWhあたり18円が売り上げになります。ここからローン返済額を引いたキャシュフロー(CF)をまとめたのが下記です。木更津は相変わらずCFが赤字なのですが、ほかの発電所は6〜8万円ほど稼いでくれました。合計月間CFは21万円超です。
もちろんここから草刈りのランニング費用、パワコンの電気代、税理士顧問料や税金、販管費などがコストとしてかかりますので、大儲けというわけではないのですが、安定したCFが出てくるのはいいことです。
木更津発電所祝1年
念の為ですが、木更津のCFが悪いのは、他が15年返済なのに対して木更津だけ10年返済のため。とはいえ、発電量も少ないのが困ったものなのですが。そんな木更津ですが1号基として連系から1年が経ちました。改めて、年間パフォーマンスも見ておきます。
もちろん天候によって、実績は計画を上回ったり下回ったりするわけですが、12ヶ月のうち計画に達したのが3カ月間だけというのはちょっといただけません。年間均すと、計画発電量に対し、実績発電量は90%でした。売り上げ計画が10%も下振れたら、普通の事業では大赤字ですが、太陽光ではかろうじてCF損益トントンという感じです。
発電所評価額
このデータを元に各発電所の評価額を計算してみます。将来CFを割り引いて足し合わせるDCFを使います。割引率は6%。
1月分のDCF評価額に比べて、4.9%のアップとなりました。要因は2つあって、ひとつは稼働直後の発電所が2月はたまたま上振れしたために、将来CFも敷衍して増加見込みの計算になったことです。もう一つはDCF法の特徴でもありますが、木更津発電所が1年経過して、将来CFがそれぞれ1年前倒しになった点です。木更津発電所は評価額が、実に24%もアップしました。
割引率6%なのに、1年経っただけでなぜ24%もアップするのか? 木更津発電所は11年目以降のCFが大きく、その割引が減少したことが大きいですね。さらに2月の上振れで多少将来発電見込み額が増加したことも影響しています。
IRRの予実は、結果次のようになりました。木更津はまさかの0.56%で、かなり厳しい利回りです。もっとも、発電システムの消費税還付もありますし、免税事業者に戻った暁には益税も期待できると踏んでいるので、もう少しリターンは増加するはずです。白子はトップクラスの8.2%ですが、まだ発電実績が1カ月しかなく、この月が好調だったので、今後はどこかの数値に落ち着いていくでしょう。
各発電所のDCF評価額比率は、次のようになります。それぞれ低圧(49.5kW)の発電所で、パネル出力も87〜98kWとあまり差がないのに、評価額では3倍以上の違いになっているのが面白いところですね。
なお、3月にはあと2基、君津と石岡が竣工予定です。連携タイミングはまだ分かりませんが、まだまだ太陽光発電所は増加します。
各太陽光発電所のスペックは次のとおりです。
- 1号基 木更津発電所 2020年3月連系
- 2号基 筑西発電所 2020年10月連系
- 3号基 いすみ発電所 2020年12月連系
- 4号基 白子発電所 2021年1月連系
- 5号基 石岡発電所 2021年3月連系予定
- 6号基 君津発電所 2021年4月連系見込み
- 7号基 栃木県 2021年5月連系見込み
FIT単価はいずれも18円。システムのスペックは次のようになっています。
- 木更津発電所 JAソーラー(97.2kW)/オムロン
- 筑西発電所 JAソーラー(97.2kW)/オムロン
- いすみ発電所 JAソーラー(98.8kW)/オムロン
- 白子発電所 JINKO(87.42kW)/オムロン
1月の太陽光発電パフォーマンスはこちら。