2023年8月にFIERしてから約半年が過ぎました。現状と心境を綴っておきたいと思います。
お金の心配
FIREとかいうと、最も気になるのはお金です。ただ幸いながら、現状はお金について悩むことは全くありません。5年前に、生活費の約20倍の資産でセミリタイアし、そこから市況の好調もあって現在は生活費の30倍まで資産額が拡大しました。
この状況は当然好調な株式市場の恩恵を受けたためです。ただし、市場の良し悪しに左右されないよう、太陽光や不動産など複数資産への分散を進めてきた結果、単に生活するだけならこれらの資産からのキャッシュフローで、相当分賄える状態になりました。
というわけで、お金については不足を心配するステージから、いかに死ぬまでに有意義に使い切るか? というステージに移行しています。
運用やポイ活などをせっせとやっていますが、これらは基本的にゲーム感覚で、実際のお金が増えたり減ったりしている肌感覚はありません。投資は、この感覚でないと夜眠れなくなったり、不安で常時チャートを見るようになってしまったりと弊害が大きいので、ゲーム感覚がちょうどいいと思っています。
働くということ
毎日、たっぷりゲームをして好きなだけ本を読んで、街に出たり昼からビールを飲んだりしているわけですが、一応仕事もしています。お金を稼ぐというよりも、社会との接点であり、仕事を通じて得られる知識や体験は、ほかの消費的なレジャーとは全く異なる質だと思っているからです。
ただ毎日が仕事メインになってしまっては本末転倒です。1日に1〜2時間程度を目安として、働く時間をコントロールしています。気分が乗れば2時間ぶっ続けで稼働することもありますが、これ以上は働きたくない。
基本、午前中はゲームしたり本を読んだりして、お昼ごはんを作って食べたら午後、1〜2時間仕事をします。その後はブログを書いたり、家事をしたりして、7時から夕ご飯。そのあとはゆっくりお風呂に入って9時過ぎには布団に入るというスケジュールです。
また好きなときに旅行に出かけたりできるのがFIRE生活のいいところ。なので締切が厳しい仕事は基本的にしません。その日で完結するものか、1〜2週間先でもいいものに限定しています。この方針は今のところうまく回っている気がします。
自由な時間
仕事が最優先ではなく自分のやりたいことが最優先なので、旅行などもちょくちょく出かけられています。会社員だったときは、長期休みでもメールチェックとかKPIの進捗が気になったり、どうも気が休まらなかったのですが、FIRE後はそうした気持ちが全く消えたのが素晴らしいことです。
また子供の長期休みに合わせて各地に旅行に行けるのも素晴らしいことです。子供がもう少し大きくなったら、長期一人旅も行きたいところです。
寂しいか?
FIRE後は人と触れ合うことが減り、寂しくなる人もいるようです。ぼくの場合は実はほとんど状況は変わっていません。というのも、FIER前にコロナ禍があり、在宅勤務が3年ほど続きました。これがちょうどいいFIREの予行演習になったわけです。
外部との接点でいうと、家族、仕事のやり取り、Twitterが中心。仕事で飲みにいくこともありますし、オフ会もあります。一人でいるのが嫌いな人ではないのですが、人とコミュニケーションを取るのも好きなので、いまの感じは悪くありません。
何を改善すべきか?
FIREから半年経って、だいぶいろいろな物事のペースが掴めてきました。比較的心地良い状況ではあるのですが、何を改善すべきでしょうか。
一つは仕事の削減です。サービス精神旺盛なのか、またはせっかく依頼があったのに断ったら次から話が来なくなると知っているからか、つい引き受けてしまいがち。この量をコントロールしないと、ちょっと困ったことになってしまいます。ある程度のプレゼンスを保ちつつ、時間を取られないバランスを見つけなくてはなりません。
2つ目の問題は運動不足です。在宅勤務が始まったころから運動不足が顕著になりました。そういえば最近筋トレも継続できていません。もともとはランニングが好きだったのでうすが、マラソンで無理して膝を痛めてから数キロ以上走るとしんどくなるようになってしまいました。冬はロードバイクはつらいのでプールとかがいいかもしれません。
3つ目は読書の減少です。時間があるんだからいくらでも本を読めるだろう? と思っていたのですが、下手に時間があると逆に本は読めないものです。電車に乗っている間とか、スキマ時間でこそ読書ははかどるということを実感します。Kindle中心で紙の本を買うのを減らしていることが影響しているのかもしれません。
4つ目は棺桶リストの進捗不足です。FIREしたらやりたいこととして「棺桶リスト(Backet list)」を作ってきました。残りの人生で、実現したいことを書き出して、実行するというものです。金と時間があって体力的にもまだまだ行けるとあれば、なんでもできるだろう? と思いがちですが、実はパッションを持って取り組まないと、何も手つかずのまま時間は過ぎていくものなのです。