リタイアしたら何をして過ごせばいいの? という漠然とした不安を感じていましたが、定期的に見ているリタイアブログ「高等遊民の備忘録」に、得心のいく記事が載っていました。
就職する前は仕事をしない人生に戸惑いながら生きていましたか?
思い起こせば就職するまえの大学生のころ。ある意味強制されていた勉学を別にすれば、本当に好きなことをして過ごしていました。朝から晩まで読書をしたり、寝食忘れてプログラミングにのめり込んだり。ひたすらスキーの技を磨くことに熱中していたときもありますし、恋に夢中になっていた時間もありました。
おそらく、強制的な時間である授業に費やしたのは1日4時間くらい。 遊ぶための軍資金目当てにアルバイトにも精を出しましたが、収入はたかだか月に20万円ほど。いまなら、5000万円くらいを5%で運用すれば得られる額です。
僕の場合は、サラリーマンでありながら比較的時間の融通は効くほうなので、幸い時間を作るのはなんとかなります。どうやら仕事も速い部類なので、仕事が多くて終わらない! ということもそれほどはありません。
それでも、まとまった時間を作るのは難しく、最大で連続8時間というのがいいところです。大部の本を読み込んだり、フロー状態に入ったまま何かを作り上げるというには、少し物足りないのです。細切れの自由時間に慣れてしまうと、長時間集中するのが億劫になるというのもあります。
例えば長い時間が取れたら読み込もうと思っている本だけでも、下記があります。
ゲーデル、エッシャー、バッハ―あるいは不思議の環 20周年記念版
- 作者: ダグラス・R.ホフスタッター,Douglas R. Hofstadter,野崎昭弘,柳瀬尚紀,はやしはじめ
- 出版社/メーカー: 白揚社
- 発売日: 2005/10/01
- メディア: 単行本
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大好きなのにしばらく離れているコンピュータゲームものめり込みたいですね。身体が元気なうちに、自転車、登山、トライアスロンもやり切りたいです。請負仕事ではないプログラミングも、Webサービスの開発から、ディープラーニングの実装も、好きなだけ時間を使って取り組みたいものです。自転車や車の整備を学んでDIYでやってみたり、自分の家を自分で建てるというのも魅力的です。大学に戻って、何ら生産的でないアカデミックな研究に没頭したいとも思います。
こう書き出してみると、やりたいことが満載で、仕事をしている場合じゃないような気持ちになるから不思議ですね。
いろいろな、アーリーリタイア/セミリタイアした諸先輩方のブログを見ていますが、「リタイアしてよかった」という方も多い一方、「リタイアして失敗だったかも?」という方も中にはいます。でも、そのほとんどが金銭的な問題によるものです。
金銭的なシミュレーションはちゃんとやっておかなくてはならない。でも、若ければ若いほど、何をしたらいいか悩む、ということはなさそう。それがプチ研究の結果だったりします。
もっとも僕の場合は、完全なアーリーリタイアというよりはセミリタイアです。会社員とは違った、個人として自由の中で仕事をしていくことを試してみたいと思っています。周りの会社員を卒業した方々を見ていても、少なくとも食っていくことはなんとかなっているように見えます。そこに運用益と資産の取り崩しがあれば、なんとかなるだろうと。