楽天証券が東証上場のiシェアーズETFの売買手数料を6月6日(水)から無料にすると発表しています。
通常ですと、片道で0.05%程度、往復で0.1%程度の手数料がかかります。ボリュームゾーンであろう100万円前後で見ると、往復で1000円程度のコスト削減となります。
なおドル建ての海外ETFは今回の無料化対象外なのには注意が必要です。海外ETF(米国株式扱い)は、一律取引金額の0.45%の手数料がかかりますので、東証上場ETFに比べると割高ですね。100万円の取引で、手数料が4500円がかかる計算です。
S&P500 ETFならIVVか1655か?
海外ETFの定番といえば、S&P500連動型です。iシェアーズでは、ドル建て海外ETFとして「IVV」が、また今回売買手数料無料となった円建ての「1655」の2つがあります。
1655の中身はIVVでして、投資家からすると、直接IVVを買うか、1655を介してIVVを買うかという選択になります。1655は為替ヘッジもしていないので、単に円で売買できること東証で売買できることが特徴です。
IVVは米国株式扱いなので、100万円購入した際の手数料は4500円。一方で1655は手数料無料です。往復だと9000円対0円となります。ただし、信託報酬には大きな違いがあります。
IVVが0.04%と業界最安値水準の経費率(毎年支払うコスト)なのに対し、1655は0.15%です。円で売買できて東証上場というメリットに対して、0.11%の追加コストが発生する形になります。100万円の投資だとすると、IVVなら年間コストは400円、1655なら1500円になります。年間コストの違いは1100円ですので、手数料差の9000円をカバーするには約8年が必要になります。