現在、VIXロングのポジションを取っています。FOMCの利下げ発表のタイミングで、場合によってはショックが起きてVIX上昇の可能性があると思っていたわけですが、ふたを開けてみると利下げ発表後、さらに市場は落ち着いてS&P500は史上最高値更新となりました。
その後、雇用統計とISM製造業景気指数が事前予測を下回る可能性に賭けたのですが、想定より良い結果となり、株価はさらに上昇。NYダウも史上最高を更新です。VIXはさらに下落してしまいました。
機関投資家はVIXショート、個人はロングらしい
ブルームバーグによると、VIXのショートポジションを取っているのは機関投資家です
シカゴ・オプション取引所のボラティリティー指数(VIX)先物の未決済ロングポジションからショートポジションを差し引いた値は先週、過去最低のマイナス18万7948枚となった。
VXX、UVXY、TVIXといったVIXのETN(ETP)のロングポジションは残高も過去最高だといいます。
積み増したVIXロングポジションは含み損拡大
前回FOMCのあてが外れてから、ナンピン買いをしたVIXロングですが、今回の雇用統計の好調でさらに含み損が増してしまいました。とはいえ、さすがに下がりすぎだったようで、米国時間5日には少し戻しています。
状況としては、買い増したポジションが損益ゼロ。つまりFOMC直後のVIX価格に戻った形です。
しかし、ここからは時間との戦いです。米国VIは1週間後に迫った11月13日にロールオーバーを迎えます。そして、現在はキレイなコンタンゴ状態。期先のVIX先物のほうが高い状態です。つまり、ロールオーバー時に、価格調整額を支払わなければなりません。
果たして残り数日で、急騰を演じてくれるかどうか。とり得る選択肢は、(1)少々の損失の元でロスカット(2)ジリジリVIXが上がることを期待して損益トントンまで待つ(3)残り1週間でVIX急騰に賭ける といったところです。
逆の視点で、いままっさらの状態だとして、VIXロングを仕掛けるタイミングかどうか。これはちょっと微妙ですね。1週間以内に大きな経済指標発表予定はありません。とすると、米中貿易摩擦関連でトランプ砲が発射されるかどうか。とはいえ、ダウも過去最高を更新したあとは、再度調整が入ることもあるでしょう。少なくともさらに大きくVIXが下がるということはなさそうなので、週明けまでは、状況を見守りたいと思っています。