FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

VIXロングをしましたがFOMCでは反応なし

S&P500が史上最高値を更新し、景気後退懸念はずっと言われていますが株式市場はリスクオンが続いています。当然、VIXもどんどん下がり続けて、12ドル台に突入しています。そろそろだな、と思い、VIXのロングポジションを取りました。ところが……。

VIXは6月以来の底値水準

直近6ヶ月のVIXチャートが下記です。トランプ砲による上下はあれど、現在の12ドル台は6月以来の底値水準です。

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直近1ヶ月でみても、かなり下がっているのが分かります。ここだ!と思い、日本時間2日深夜にVIXロングのポジションを取りました。使ったのはGMOクリック証券の米国VIです。

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期待はFOMC。しかし……

期待したのは日本時間31日午前3時に予定されているFOMCです。これまで予防的利下げと称して、株式市場は好調ながらFRBは利下げに踏み切りました。過去2回の利下げを行い、今回が3回目。0.25%引き下げて、誘導目標を1.50~1.75%にしています。

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過去の通常時の利下げは伝統的に3回。4回目はたいがいないわけで、今回の利下げ発表時に「打ち止めだよ」というコメントが出る可能性もありました。継続利下げのニュアンスは、前回に比べると後退したため、やはり打ち止めの可能性が高いのですが、強いメッセージはなし。

 

そして市場はこれに素直に反応して、リスクオンとなってしまいました。

VIXはさらに下落。含み損拡大

そんなわけで、VIXはさらに下落し、ロングポジションは含み損状態に。ここでロスカットするかどうかの判断です。

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しかし、FOMCに続き、経済指標イベントは続きます。明日、11月1日には、重要性の高い経済指標として、非農業部門雇用統計が21時半に、そしてISM製造業景気指数が23時に発表になります。

 

雇用統計は前回よりも悪化する予想が出ていますが、これよりも悪かった場合は、当然リスクオフ、そしてVIX上昇ですね。

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ISM製造業景気指数は、このところ連続して予想を下回る結果が続いていました。そのたびに、ショックが起きてVIXが上昇してきたのですが、今回はどうでしょう? 予想は前回より改善する49という数値になっていますが、さて。

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VIXロングのナンピン買い

この雇用統計とISMの様子を見て、ということで、VIXロングポジションをナンピン買いしました。かなり落ちたところで追加買いしたつもりですが、早くも含み損が出ています。

 

とはいえ、雇用統計やISMで何かが起きれば、一気にリスクオフとなり、VIX急上昇も期待できる水準です。そして、現在の12ドル台はかなり低い水準なので、さらに下がってもダメージは比較的少ないですね。

 

気になるのは長期戦になった場合のコンタンゴです。リスクオン状態の例にもれず、かなりのコンタンゴとなっており、このままだと、減価が進みます。

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米国VIのロールオーバー時の価格調整額を見ると、この1年間でバックワーデーションだったのは1回のみ。コンタンゴが大きいですね。ちなみに2ヶ月前の-1756円の際はショートポジションを取っており、恩恵を受けました。

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次回のロールオーバーは11月13日。いずれにせよ、雇用統計とISMで異変が起きなければ、残念ながらロスカットしておくのが良さそうです。明日の統計発表に注目です。

 

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