WealthNaviがSBIネオモバイル証券で入会キャペーンをやっています。12月9日から1月31日までに、WealthNaviに入金した金額に応じて現金をプレゼントするというものです。 条件は3月31日までに一度も出金を行わないこと。つまり2カ月少々の資金拘束でプレゼントがもらえるということです。
利回りは最大で0.42%
入金額に応じてプレゼント金額は変わってきます。そしてその比率は一定ではありません。利回りと、年換算利回りにしたものをグラフにしてみました。ちょっと面白いことに、10万円までの少額の場合と、500万円以上の高額の場合の利回りが同じで、100万円近辺は凹んでいることが分かります。利回りにして約半分です。
純リターンで0.22〜0.42%。年率に換算すると1.3〜2.5%となります。
ちなみに、WealthNavi本体が夏のキャンペーンをやったときも、同様に預け入れ金額に応じて現金プレゼントでした。ただし、グラフの形状は真逆です。このときは、150万円の入金が最も効率よく現金を受け取れました。利回りは0.85%に達していました。
0.42%は悪くないが、運用リスクをどう見るか
2ヶ月で0.42%は一見悪くないように見えますが、ロボアドのWealthNaviは当然運用リスクを伴います。年率で2.5%分の上乗せがあると考えると悪くはないのですが、逆にいうとそのうち1%はロボアド費用として持っていかれるわけです。通常の運用と比較すると、キャンペーンによって年率1.5%の上乗せがあると考えるべきでしょう。
また、こうした資金の投資先としては、FXのスワップアーブ(少なくとも年率で3%)というのもありますし、少なくとも年率で4%以上を見込める優待クロスという手法もあります。これらは手間はかかるものの、ほぼノーリスクです。
またまともな利回りになるのが、10万円か500万、1000万という極端な数字なのも気にはなります。10万円でトライしても、得られるキャンペーン額は500円。これでは手間賃にもなりませんね。500万円なら2万5000円のプレゼントなので、まぁなくはないでしょう。
WealthNaviの場合、最も低リスクな「リスク許容度1」の場合でも、株式比率が23%に達します。さらに不動産も5%入っているんですね。そしてドル建てのため、為替リスクも負うことになります。これらをヘッジすることも可能ですが、それは年率1.5%では足りません。
まぁ僕の場合だと、リスク資産の一部を取り崩して、その分をWealthNaviに当てることでリスク資産へのエクスポージャーを増やさずに、キャンペーン分1.5%のメリットを取るという選択肢はあります。しかしそうすると、取り崩しのために、今度は含み益に対する課税と、取引手数料が重しになります。いやぁなかなか難しいものですね。