昨日、ラジオNIKKEIの「北野誠のトコトン投資やりまっせ。」に出演させていただきました。 昔テレビには出たことがありますが、ラジオは初めて。アットホームな感じで、楽しく、あっという間の20分間でした。
初物にちょこちょこ手を出してきた
北野さん、大橋さんにうまくリードしていただいて、いろいろとお話させていただきましたが、中でふーむと思ったのが、「九条さんは新しいものを早くから買ってますね」とコメントいただいたことです。
確かに、番組でもお話したように、Amazonを44ドルで買ったり、Facebookを25ドルで仕込んでいたり、10万円台でBitcoinを買っていたりと、成功しているか失敗しているかはともかくとして、まだ海のものとも山のものとも分からないようなものに初期に投資してきました。
上記は成功した例ですが、もちろん失敗したものもたくさんあります。それでも、ちょっと面白いかも? と思ったら、とりあえずトライしてみるようにしています。
ポジションを持ってみないと実感できない
思っていることの1つは、何事も、その渦中にしないと本当の体験はできないんじゃないかということです。今回のコロナショックだって、米国株、日本株、REITなどのポジションを持っているから、日々の値動きに一喜一憂しますし、その時どんな感情になって、周りの反応はこうだった、なんてことも強く心に刻まれます。
VIXだって為替だってそうですね。Bitcoinなんて、17年の熱狂相場はまさにお祭りでした。そして18年に入っての暴落も、別の意味でのお祭りでした。今回もそうです。
逆に、原油がついに20ドルにタッチするなど、ものすごく下落を見せていることは、ポジションを持っていないので、今ひとつ実感がわきません。もったいないことをしました。
その企業、その技術は「世界を変えるか?」
もう一つ、僕の場合、投資する企業がものすごく稼ぐかとか、利益をたくさん分配してくれるかという観点で投資したものは、たいてい失敗しています。そうではなく、「その企業や技術は世界を変えるか?」という問いに、確信を持って「Yes」と答えられるものは、うまくいっていたりします。さらに、未来を信じているからこそ、手放すことなく10年単位で持つことができています。
Bitcoinもその一つ。ブロックチェーンを核にした仮想通貨技術は、インターネットに匹敵するインパクトをもたらすと、今でも思っています。単なるボラティリティの高い、ギャンブル的な投資対象ではありません。
じゃあ、今なら何に投資するか? と聞かれて、番組では「ボーイングとか? エクソンモービルとか?」と答えましたが、これは過激な逆張り投資であって、これまで成功してきた考え方とは全然違いますね。
じゃあ、いま世界を変えようとしている技術や企業は何なのか。パッとは思いつかないので、しばらくこの観点で考えていこうと思っています。