久しぶりに投資家の皆さんと飲んできました。コロナ禍に入ってからすっかりこうしたオフ会もできていなかったので、本当に久しぶり。Twitterでの投資家交流もいいものですが、やっぱり対面で会ってお話できると、深いところまで議論できるものです。
珍しく個別の株の話ではなく
今回強く感じたのは、本当に投資家の幅は広いなぁということでした。特定のテーマを用意したわけではなく、「飲みにいきましょ〜」とTwitterでお誘いして集まっていただいたメンバーですので、幅広いとは思っていたのですが、期待以上でした。
テーマがない場合、多くは集まった投資家のみなさんの関心事は銘柄についてだったりします。「こんな銘柄を保有している」「こんな銘柄に注目している」等々。ところが今回のメンバーは、別の話題のほうが多かった感じです。
税金、クリプト、不動産
一つは税金について。ちょうど年末も近くて、みなさん節税を意識し始めるころだからでしょうか、どうやって合法的に税金をコントロールするか、また税務署はどんな方法で調査に入るのかといった話題で盛り上がりました。
税金のコントロールといえば、法人設立が最もポピュラーで、資産管理法人をお持ちの方もちらほらいらっしゃったので、貴重な情報交換です。
民泊の運営や本業で不動産関係を行っている人が多かったのも面白いところ。スルガ銀行の事件以降、めっきり融資は渋くなったのですが、実は不動産価格は上がり続けています。日本の不動産価格指数を見ると、アベノミクス開始の2012年以降、特にマンション価格は毎年5%強ほどの上昇を続けてきました。そしてコロナショックを超えた2021年は、上昇率は10%を超えています。戸建ても10%近い上昇を見せるなど、みんなキャッシュを不動産に替えている感じ。
ただし融資が渋いので、キャッシュを持っている人しか買えません。そのため、買い手が多いというよりも、売り手が少ないので価格が上昇しているという感じでしょうか。売って現金に換えたいというよりも、とにかく現金を持ちたくないという人が多いのかもしれません。
クリプト(仮想通貨)への関心が高かったのも意外でした。Twitter上でも感じていたことですが、これまでクリプトに興味がなく、どちらかというと疑念の目で見ていた人たちが転向したの2021年でした。単に保有して値上がりを待つというよりも、DeFiによる流動性ファーミング、FR取り、レンディングなどの周辺領域が整ってきたのがブームの要因のように感じています。
これまでのオフ会
これまでぼくが参加したオフ会を振り返ってみると、やはりテーマが合った方が深い話にはなりますね。
- 優待クロスオフ会
- オプションオフ会
- 大家さんオフ会
- 太陽光オフ会
- 米国株オフ会
逆に、特定のテーマがないほうが、意外なところに話が発展する面白さもあるものです。
1対1でお話をしたことのあるテーマでいうと、インデックス、DeFiあたりがとっても深くて面白かった。インデックスでいえば、リバランスの頻度や外債を入れるかどうかということだけでも1時間以上話せる内容です。DeFiでは、例えばdYdXというDEXがあるのですが、そこでは仮想通貨のオプションを取り扱っていて、ところが機関投資家が参入する規模ではなく、かつDEX側がプロモーションのために買い支えなどもしているため、満期間際でもかなり理論価格から乖離しているオプションが出ていたりして、その歪みを取るだけで相当な利益になる……なんて話を聞いたものでした。
単に集まって飲むだけでなく、講師を招いて話をしてもらい、そして飲み会というのもありですね。また、あるオフ会では、参加費が1万円くらいでしたが、高級寿司たくさんと高いワインを持ち寄りで、高層マンションで行うというものもありました。時間を気にせず話ができるという意味で、こういうのもありです。最近はレンタルスペースで、落ち着いたいい部屋を貸し切れるものもあったりしますし。
ともあれ、コロナも落ち着いてきましたし、家庭の事情で曜日の制約はあるものの、いろいろな方と投資のお話をしたいものです。もし飲んでもいいよ♪という方がいましたら、ぜひお声がけください。