インタビューというのは手間もかかれば知識も必要で、単にPVを稼ぎたいメディアならあまり採らない記事制作の手法です。なので、これまでインタビューを受けるのは新聞や雑誌など、紙メディアがほとんどでした。
でも、今回「投資・トレード メディア – Burry Market Research」からインタビューいただき、全5回に渡って掲載いただいたので、ご紹介します。
Burry Market Research
Burry Market ResearchというWebメディアは
あくまで「市場平均以上のリターンを追求するマーケット参加者」を対象
としたものだそうです。なので、需要の多きい用語解説とか、初心者向けのコンテンツは扱わず、ニッチだけど上級者向けのコンテンツを扱うこと志しているそうです。
なぜそうした濃い情報があまり世の中にないかというと、
「メディアの収益ポイントはアフィリエイトが用いられることが多く、アフィリエイトの成果地点は口座開設が多い」「企業はエクイティで資金調達しておりスケールが求められる」の二点により、表題ユーザー向けのメディアは事業として成り立ちづらいためです。
と記しています。つまり投資情報をビジネスとして考えた場合、エセ投資助言業とかを別にすれば、初心者にフォーカスして口座を開かせるというのが最適解だということです。でも、それは広告まみれのコンテンツになる。
というわけで、Burry Market Researchは
「賢明なるマーケット参加者はどのような領域、テーマ、個別銘柄に注目しているか」
「自身の今後の取引判断において参考になる思考プロセスはないか」
という点に着目して、投資家へのインタビュー、座談会の書き起こし、有識者によるオピニオンコラムなどを掲載しているそうです。
インタビュアーの取材対応はたいへん誠実で、大手商業メディアにはない丁寧さが感じられました。どことはいいませんが、コメントを求めておきながら、それに返事をしても受領の返信さえよこさないところがあるなか、インタビューの狙いからその後の流れまで、クリアに事前提示してくれる姿勢は、日本のマスコミにも真似してほしいところです。
ロングインタビュー
4月7日にインタビューいただき、その内容をほぼ書き起こす形で、下記の5本の記事を掲載いただきました。インタビューの形式には、発言の一部をピックアップして、地の文の中に散りばめる形と、そのまま応答を書き起こす方法とありますが、後者は手もかかるし、言葉をそのまま書き起こすだけでは、なかなか日本語として成り立たないものです。そのため、インタビュイーの真意を理解しながら言葉を補足しなくてはならず、かなり難易度が高い。
でも、インタビューを受けた側からすると、変に抜粋されるよりも安心感があっていいものですね。