3月19日、日銀が17年分ぶりにマイナス金利を解除しました。どんなことに影響があるのか、概観してみましょう。
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さてマイナス金利解除は事前に十分にリークされていたこともあって、各社はたっぷりと情報を盛り込んだ記事を用意できる状況にありました。ただ改めて見ると各社有料化が盛んでほぼ全文は読めません。
- 日経:日銀、マイナス金利解除を決定 政策金利0〜0.1%に(会員)
- 朝日:日銀がマイナス金利を解除、17年ぶり利上げ 異次元緩和から大転換(会員)
- 読売:日銀がマイナス金利解除を決定、17年ぶり利上げ…長期国債買い入れ見直し・ETF購入終了
そんな中で、翌日にマイナス金利解除の影響を詳しく解説したのがNHKです。
- 預金金利は上昇を迫られる
- 住宅ローン金利が上がるかは金融機関判断
- 企業借入金利も上昇見込む
- 株価への影響は不透明
- 直近は円安だが、今後円高ドル安の見方が多い
マイナス金利解除の意味を解説したのはブルームバーグ。しかも18日にそれを書いています。
- マイナス金利とはなにか?
- 効果はあったのか?
- なぜ今マイナス金利解除なのか?
- 日本経済にとってマイナス金利解除の意味は?
- 勝ち組、負け組は?
- 利上げ後の焦点は?
為替は円安に振れた
一般的な見方は「マイナス金利解除=利上げすれば、円高」なわけで、実際、マイナス金利解除のリークがあった直後に為替は大きく円高に振れました。
ところが日銀政策決定会合の3月19日に向けて、ジリジリと円安に戻ってきました。そしていざ発表となり蓋をあけてみれば、リーク前の150−151円を超える151.32円まで円安です。
日銀会合前に、ぼくも𝕏でアンケートを採ってみました。円高予想は26%、円安予想は35%、分からないが38%で、みんなどうなるか分からない感じでしたね。
さあ、今日マイナス金利解除とのことで、今回はホントっぽい
— セミリタイア九条 🌐📈☀ (@kuzyofire) 2024年3月18日
で、噂で上がった円は早くも149円台まで戻してきました。正式発表があると、ドル円は
一応、後付理論で「緩和的政策が続くという見方から円安が進んだ」ってことになっていますが、本当のところは誰も分からないし、意外だったというのが実際じゃないでしょうか。
今度こそ円高?
これだけ何があっても150円に戻ってきてしまうと、為替はここに安住するんじゃないかとさえ思ってしまいます。でも、本質的にはより円高であるのが自然で、きっかけがあれば130円台くらいまで円高に振れるというのがぼくの見方。おそらく米利下げあたりを震源地に為替も動くのではないでしょうか。
そんな予想を述べながらも、為替ほど予想が難しい、というか不可能な事象もありません。誰も当たらないといってもいいでしょう。
というわけで、総資産の4割はドル建て資産である一方、けっこう為替ヘッジポジションも増やしてきています。いやーほんとどうなるかわかりませんね。