FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

海外旅行保険から考えるクレジットカード選び

クレジットカードの特徴は、ステータスやポイント還元だけではありません。T&E(Travel & Entertainment)カードという分類もあるように、特に旅行の際の保険が各クレジットカードは充実しています。うまくカードを選べば、海外旅行の際に別途保険にはいる必要がないとも。ではどんなところに注意すべきなのでしょうか?

kuzyo.hatenablog.com

 

 

自動付帯か利用付帯か

カードの保険には、自動付帯と利用付帯という区別があります。これは、カードを保有していれば保険対象となる(自動付帯)場合と、カードを利用して旅行代金を払った場合だけ保険対象となる(利用付帯)の違いです。

 

ほとんどの場合、国内旅行は利用付帯です。海外旅行の場合、多くは自動付帯ですが利用付帯のカードもあるので、注意が必要です。自分のカードをチェックしておくべきでしょう。 

 

保険期間は、ほとんどの場合出国から60日か90日です。どちらでも旅行であればまず十分のはずです。

死亡保障は傷害のみ。複数のカードのうち最高額が適用

海外でのカード保険のうち、死亡や後遺障害は多大な保険金が支払われます。ただし、疾病死亡、つまり病気で死亡した場合は保険金が支払われません。事故など怪我の場合に限られます。これが、通常の海外旅行保険との大きな違いです。

 

また、複数のクレジットカードの保険が適用になっていた場合、死亡保障についてはそのうち最大額のものだけが適用されます。3枚持っていたからといって、合計にはなりません。

傷害・疾病は保障額合算

逆に、傷害保険、障害疾病保険は、カードの保証額を合算できます。たくさん保障がほしいなら、複数カードを持っておくといいでしょう。そして、この怪我や病気の保険金額が最も重要です。国内では健康保険があり、高額治療ならさらに給付がありますが、海外での治療費は青天井です。

 

実際、マレーシアで事故にあった友人の話だと、病院に行く前にまず金があるかと聞かれたそうです。金がなければ病院にも運ばれないというのが海外の現実です。

 

そのため、医療費を建て替えなくていいキャッシュレス決済に対応しているかどうかも重要です。一刻を争う怪我などの場合に、どこかで現金を下ろしたりキャッシングしたりする余裕はありません。

 

これを考えると、年会費無料で、自動付帯、傷害疾病治療費がそこそこあるカードを複数枚持ちするのがベストとなります。候補となりえるカードは、 まずエポスカード(疾病270万・障害200万)、そしてBooking.comカード(傷害疾病100万円)、REXカード(傷害疾病200万円)があたります。

f:id:kuzyo:20181209161202j:plain

 

ちなみに、メジャーどころだと楽天カードは「利用付帯」なのに注意。DCカードJizileは傷害疾病が30万円しかありませんし、ビックカメラSuicaカードも50万円しかありません。リクルートカードは「利用付帯」の上に傷害疾病は100万円です。P-one Wizカードには海外旅行保険はついていません。

 

※お詫びと訂正:初出で「3枚まで補償額合算」としていましたが、これはどこで誤解したか、勘違いで、複数枚持っていればそれらをすべて合算できるようです。 

保険対象となるのは本人のみが基本

そしてほとんどのカードの保険は対象は本人のみです。そのため、夫婦旅行であれば配偶者にも保険付きカードを持たせるべきです。問題は子供がいる場合です。一部のカードには、家族特約がついておりカードが持てない18歳未満の子供も保険対象となります。

 

ただし、家族特約がつくカードのほとんどはゴールドカード以上です。そして、年会費無料で家族特約が付くカードは、さっと調べたところ「プラスハッピーUCカード」だけのようです。しかも、保証額が小さめという課題があります。傷害疾病治療費がわずか100万円なのです。一般的なゴールドカードの家族特約は200万〜300万円なので、これは年会費無料カードの限界なのでしょう。

 

なお、ゴールドカードでありながら年間100万円以上の利用で次年度年会費無料となるのが「ミライノカードゴールド」です。死亡保障5000万円(家族も1000万円)、傷害疾病治療費が500万円(家族も250万円)となかなかです。通常年会費は3000円なので、保険代と思って1枚持っておくのもありかもしれません。

 

ちなみにdカードゴールドは、自動付帯で家族特約つき、傷害疾病が本人300万円、家族は50万円)となかなかの内容です。ただしキャッシュレス診療に非対応なのがイタイところです。

 

下記のサイトでは、さまざまな条件でクレジットカードの海外旅行保険をチェックすることができます。 

海外旅行保険付帯クレジットカード70枚比較表(子供なし家族向け)。地雷カードとおすすめカード徹底比較

で、ぼくの場合は?

いろいろ書いてきましたが、ぼくの場合はけっこう恵まれた状況にあることが再確認できました。

 

まず、メインカードの「リクルートカードプラス」(現在は新規申し込み停止)は、自動付帯でキャッシュレス診療対応、傷害疾病は100万円が付いています。そして、勤め先の福利厚生で「UCゴールドカード」が永年年会費無料だったので取得してあります。こちら通常は年会費1万円と高額な割に特徴がないのですが、無料となると話が変わってきます。海外旅行保険は、自動付帯、キャッシュレス診療対応(本人のみ)、傷害疾病は本人家族ともに200万円となかなか充実しています。メジャーなゴールドカードを永年年会費無料で取得できるならしておくのがいいですね。

 

さらに、保険目的だけでエポスカードを取得しておこうと思っています。これで傷害疾病額がさらに増すかたちになりますので。

 

 ↓エポスカードを取得して、さらに年会費無料のエポスゴールドのインビテーションをもらうために、tsumiki証券で積み立てを開始しました

www.kuzyofire.com