最近各社が実施している「20%還元」ですが、「新規入会クレジットカードの場合」には要注意です。先日、三井住友カードは新規入会の場合に、9月2日から12月27日までの利用額の20%を還元すると発表しました。しかしここには落とし穴があります。
還元上限額と入会特典をチェックしよう
この20%還元、還元上限額は1万2000円です。それなら、せっかくなので新しく三井住友カードを作るか……と思い、ポイントサイトをチェックしました。すると、新規の三井住友カード作成キャンペーンが一斉に消えているではありませんか。
クレジットカードを作成する場合、「モッピー」や「げん玉」などのポイントサイトを介して申し込むと、ポイントがもらえます。このポイントは電子マネーや現金への交換も可能なため、実質的なキャッシュバックになります。
従来、三井住友カードでは1万円前後のキャッシュバックキャンペーンを実施していました。さらにアフィリエイトサイトやポイントサイトを経由することで、数千円のキャッシュバックがあったわけです。
ところが、この20%還元を発表してから、これにほぼ集約されつつあるようです。
あれ? 従来は入会するだけで2万円弱もらえたのに、20%還元キャンペーン後は、6万円使って初めて1万2000円のキャッシュバック?
20%還元よりも入会キャンペーンのほうが大きいことも多々
というわけで、クレジットカードの場合、20%還元よりも、新規入会時のポイント還元額のほうが大きくなってしまうこともしばしばです。特に還元上限には注意です。同じ20%還元でも、イオンカードのように、上限10万円ならば、確かに価値あるキャンペーンです。
ところが今回の三井住友カードのように、入会キャンペーンがなくなって、代わりに20%還元(上限1万2000円)だと、はっきりい言って改悪キャンペーンですね。従来は利用なしで1万2000円くらいもらえていたわけですから。
なるほど、三井住友カードからしてみれば、20%還元の原資は、これまで新規入会キャンペーンとして払っていたポイントがそのまま使えるわけです。しかも利用までしてもらえるわけです。これは今後「入会したらポイントがもらえる」ではなく、「新規入会で20%還元」(ただし還元上限あり)が流行るような感じがします。
ちなみに、各ポイントサイトをチェックすると、ゴールドカード以上であれば入会だけで3万円近くのポイントが付くキャンペーンが目白押しです。上限1万2000円程度の20%バックよりも、このほうが明らかにお得。やはり上限金額には気をつけなくてはいけませんね。