FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

VIXショートクローズ 7日間の利益は対証拠金で+47%、対確保資金で+16%

ちょうど一週間前の10月3日に、「VIXが20ドルを超えたので機械的にショートしてみた」わけですが、11日のお昼にクローズしました。

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2度めの正直

3日にポジションを組んでから、再びVIXが上昇し追加ショート。その後大きく下落したももの再び急上昇で、いったんは含み損に。そして、ロールオーバーによる価格調整額はかろうじてコンタンゴでクリアして、今回じわりじわりと下がったところでポジションクローズという形です。

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チャートは、価格調整額支払いによって10日に基準値が上がっていますので、値動きそのままではないのには注意が必要です。VIX自体のチャートで見ると、下記のようになります。

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後知恵ですが、3ドル下がって17ドルを切ったら、やはりポジションをクローズしてよかったかもしれません。米国VIはレバレッジ5倍なので、3ドル変化すると証拠金に対して80%程度の利益が出るからです。

 

また9日に再び20ドルを超えていますが、このときもやはり追加ショートのタイミングでした。ポジションをクローズした17.5ドル程度が適切かどうかはやはり分かりません。心がどのくらい持つか、という話でもあります。

確保資金に対して+16%の利益

今回GMOクリック証券に入金して、投資用として確保した資金は、ほぼ余裕証拠金に当てました。ロスカットレートをVIX29ドルあたりに置いたので、そこそこ保守的だといえます。そのままだと5倍のレバレッジですが、追加保証金を積むことで、レバ1.6倍程度まで穏やかにしました。

 

この確保した資金全体に対してでいうと、利益は約16%です。7日間のリターンとしては悪くはないと思います。また必要証拠金に対しては約47%の利益でした。

先行き不透明な情勢ではVIXロングのほうが心は楽

久しぶりにVIXショートをしてみましたが、やはり精神的に来ますね。ワクワクするといえば聞こえがいいのですが、深夜の米国市場が開いている間に動くため、深夜や早朝にVIXが気になります。

 

含み益状態でさえこうなので、含み損状態では落ち着かないことこの上ありません。さらに、ショートの場合、市場の暴落などでVIXが跳ね上がった場合、簡単にロスカットまで行ってしまいます。損失無限大の恐怖です。

 

一方で、前回FRB動向に合わせたVIXロングのときは、多少心が楽でした。何か事件が起きてくれれば利益が青天井で膨らむのですから。次にまたVIXが20ドルを超えたら機械的にショートするかもしれませんが、このままVIXが14ドルくらいまで下がってくれれば、そこからロングのほうが余裕を持って投資できる感じです。

 

この利益のパーセンテージだけ見ると、たいへん美味しい投資に見えますが、VIXトレードは基本的にゼロサム・ゲームです。構造的に儲かる仕組みではありません。自分にはパターンが見えると考えるのは甘すぎます。ショートの勝率は高いがリターンは小さめで、ロングの勝率は低いがリターンが大きい、そんな構造にあるので、特にショートを多用する人は頻繁に勝つが、一回の負けですべて利益を吐き出す構造です。

 

VIXトレードでは、値動きに心が乱されるわけですが、ぼくの全体のポートフォリオから見ると、この程度のリターンや損失は、株式ポートフォリオが1日に動く損益よりはるかに小さいものになります。不思議なもので、VIXのような相場の変化で儲けようと思うと、この程度の損益が気になってしまいますが、相場の変化は単なるブレで、長期投資で儲けようと思っている場合は、変動はあまり気にならないものです。

 

仮に全額失っても、他の資産の数日の値動きで取り戻せてしまうような額で、楽しみたいと思います。