FIRE:投資でセミリタイアする九条日記

FIREを実現したサラリーマン。ETF投資を中心に、太陽光投資や不動産投資、オプション、VIX、FX、CFDまで使って資産運用をしています。

NISAは実はハイリスク・ハイリターン

 先日、現在TOPIXで運用しているNISAがロールオーバーの時期を迎えたのに対して、今回はロールオーバーしないという結論にしました。では、改めて2020年分のNISA枠ではどんなものを買うのかよいか、考えてみます。

 

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実はNISAはハイリスク・ハイリターン

非課税口座ということもあり、NISAはお得ばかりのイメージがありますが、実はハイリスク・ハイリターンな投資になることは意外と知られていません。

 

値上がったときこそ、課税されないのでプラスになりますが、損失が出た場合は他の利益と損益通算ができないからです。通常の投資では、もし損失が出た場合、損失額を他の利益と合算することで、その分の税金を減らせます。実質的に損失額の20.315%が戻ってくる形です。

 

下記は、100万円の投資を行い、10%値上がった場合と10%値下がった場合の、税引き後の時価評価額になります。

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もちろん、ここには前提があります。値下がり時に損益通算できるのはNISA以外にも投資をしていて、そこで利益が出ている場合に限られます。ただし、損失は5年間の繰り越しが可能なので、5年以内に株式投資で利益が出た年があればそれにぶつけて税金を圧縮できるわけです。

 

つまり、投資がすべてNISA口座だという人には関係ありません。

NISAで取り得る2つの選択肢 エクスポージャーを最大活用する

このハイリスク・ハイリターンを踏まえた上で、NISAには2つの考え方があります。

 

1つは、非課税枠は120万円しかないのだから、よりこの枠を活用しようという考え方です。投資は期待リターンがプラスとなるものが基本です。そして、リスクとリターンは基本的には比例すると考えれば、より大きなリスクを取ることでリターンを増加させることができます。NISAはリターンに対する非課税なので、できるだけ大きなリスクを取って期待リターンを増やすというのは合理的な行動となるでしょう。

 

それは債券よりは株式、安定した株式よりはハイリスク・ハイリターンの株式を選ぶということです。さらに、レバレッジをかければさらにリスクとリターンを増加できます。日興アセットの「3倍3分法」、レバレッジ付きのETFなどがあたります。

 

ハイリスク・ハイリターンといっても、5年間というある程度の期間を見れば、期待リターンがプラスになっている可能性は高いと考えます。当然、将来の利益を見越して投資するわけですから、どうせならエクスポージャーを増やすという考え方です。

NISAで取り得る2つの選択肢 着実なリターンを取る

2つ目は、そもそもがハイリスク・ハイリターンの構造なのだから、しっかりと着実にリターンを積み重ねるという考え方です。

 

そもそも長期投資における着目点の一つに、税の先送りという考え方があります。毎年利益を確定してしまうと、都度20%の税金を払わなければなりません。ところが、確定を遅らせて含み益のままにしておくことで、税金分も再投資することができます。この効果は、投資期間が長くなるとバカにならない規模になります。

 

逆に考えると、NISAは利益を確定させても税金を払う必要がありません。つまり、通常の投資に比べて税を確定することの損失が少ないということになります。

 

例えば高配当の株式を考えてみましょう。通常投資では、配当をもらうたびに20%が税金で引かれます。再投資に回せるのは残りの80%だけです。しかしNISA口座ならば、再投資に全額回せるわけです。

 

もちろん、再投資分はNISAに入れられません。分配や配当を出さずNISA内で含み益として再投資に回っていれば、再投資分に対する利益も非課税の恩恵を受けることができます。

 

こう考えると、有利な順に、NISA内分配なし>NISAで分配金>一般口座分配なし>一般口座で分配金 ということになりそうです。まぁ、NISAでの投資先から分配金や配当をもらうのは、一部を売却して現金化しているのと同じなので、徐々にNISAのエクスポージャ(投資額)を減らしているのと同じということになるでしょう。

 

今後5年間の市場環境について、ネガティブな見通しを持っているなら、値下がり幅の小さそうな銘柄に投資するというのも1つの考え方です。

NISAに米国株は向かない

もう一つ、NISAには米国株は向かないということは覚えておきたい点です。米国株は、現地での10%課税に加えて、国内で20%課税という二重課税構造にあります。そのため、確定申告の外国税額控除によって、海外分10%の税金を取り戻すことができます。

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ところがNISAの場合、国内課税がないため、二重課税とならず、海外分の10%を外国税額控除で取り戻すことができません。これは不利ですね。

 

ただし外国株でも、国によって課税が0%の国があります。イギリス、オーストラリア、ブラジル、シンガポール、香港など、かつてイギリス領だった国が主です。これらの株式は、ADR(米国預託証券)という形で米国上場しており、ほぼ米国株同様に取引が可能です。

 

こうしたADRはNISAでの投資対象になるでしょう。または日本株ということです。

ぼくのスタンスは市況ネガティブ、配当重視か

ぼくがいま、市況についてネガティブです。このところ日米ともに株価は絶好調ですが、景気悪化の感触は進んでおり、5年という期間を見た場合、継続して上がり続けることは考えにくいと思っています。

 

そのため、NISAのメリットを活かすためには、株価下落余地の小さい、高配当企業への投資を検討します。ADRで買えるものだと、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)などでしょうか。株価の状況を見ながら、検討したいと思います。