12月23日から、楽天証券やSBI証券の手数料が変更になり、「定額コース」を使えば1日50万円までの取引は手数料が無料になります。現在のところ、下記の4証券で50万円以下が無料になるようです。
- 楽天証券 23日から
- SBI証券 23日から
- 岡三オンライン 25日から
- 松井証券 23日から
信用取引を入れて50万円か、別枠か
一見、各社似たような手数料に見えますが、詳細を見ると実はちょっと違います。
SBI証券は、現物株と制度信用、一般信用のそれぞれで50万円の枠があり、合計で150万円まで手数料無料で取引できます。岡三オンライン証券も、現物株と信用枠のそれぞれ50万円が対象で、合計で100万円分まで無料です。
SBI証券はWebでも、優待クロスでも50万円までの銘柄が手数料無料とうたっており、このあたりをすごく意識しているのが分かります。
もっとも、楽天証券の場合、大口優遇でいちにち信用からの現引き/現渡しを使えば、売り買いともに信用金利だけで取引可能なので、それほど影響はないともいえます。
50万円で買える株は?
では50万円で買える株にはどのようなものがあるのでしょうか? SBI証券は全3661銘柄中、94%にあたる3432銘柄が50万円以内で買えると書いています。買えないのは229銘柄ですね。
こうなると気になるのは逆に買えない229銘柄です。どのようなものがあるのでしょうか。単元あたりの価格が高いものを、上位21銘柄を書き出してみました(対象は、東証1部、2部、マザーズ、ジャスダック)。1単元買うのに660万円以上も必要なファーストリテイリングを筆頭に、任天堂やキーエンスなど有名な銘柄が並びます。
優待銘柄としては、お米券のコスモス薬品やディズニーランドのオリエンタルランドが入っていますね。この21銘柄が150万円以上必要な銘柄になります。
単元価格ごとの分布をヒストグラムにしてみました*1。50万円から100万円までの間に、193銘柄がひしめいています。逆にいうと、国内主要銘柄の中で、100万円あっても買えない銘柄は、39銘柄しかないということです。
オリエンタルランドから下、単元価格が100万円以上の銘柄が下記になります。ちなみに惜しくもランクインしなかったホシザキ(6465)は99万3000円です。株価がちょっと値上がりすれば100万円に到達しますね。
*1:Googleスプレッドシートの素晴らしいところは、Excelと違って簡単にヒストグラムが作れることです。