優待クロスの最大のコストは貸株料ですが、こちらは1日いくらという形でかかってきます。当然、日数が少ないほうが安くなるわけですが、この計算がけっこうややこしいんですね。
約定日ではなく、受渡日から受渡日までを計算。そして両端入れ
株式は、注文してそれが決定する約定があり、その2日後に実際の権利が受渡されます。いわゆるT+2です。
例えば先月の11月ならば、権利付き最終日の11/27日に信用売りを約定させると、2日後の29日が受渡日です。そして28日の権利落ち日に信用売の解消を約定させると、2日後の30日は土曜日なので、週明けの12月2日が受渡日になります。29日から12月2日まで、4日間あるので、貸株料は4日分かかることになります。
約定日から約定日までの端の両端を、貸株料では計算に入れます。一方で、制度信用の逆日歩については片側しか計算に入れないので、この場合は3日になります。要は逆日歩のほうが1日少ないことになります。
2019年12月は最短でも8日
この計算によると今年2019年の12月は、最短でも8日の貸株料がかかります。12月末銘柄は年末年始にかかるため、権利落ち日の受渡は年明け営業日になるのが通例ですが、今年はその期間が長いんですね。
最短では、貸株料計算日数は2日ですので、それに対して+6日ということです。
2020年の貸株料と逆日歩
では2020年はどうでしょうか? 2020年の12月は19年より2日少ない6日ですね。ゴールデンウィークも状況によっては長くなってしまうのですが、2020年は4日で済む見込みです。
- 2019/9 2日(逆日歩1日)
- 2019/10 2日(逆日歩1日)
- 2019/11 4日(逆日歩3日)
- 2019/12 8日(逆日歩7日)年末年始
- 2020/1 4日(逆日歩3日)
- 2020/2 4日(逆日歩3日)
- 2020/3 2日(逆日歩1日)
- 2020/4 2日(逆日歩1日)
- 2020/5 4日(逆日歩3日)
- 2020/6 2日(逆日歩1日)
- 2020/7 4日(逆日歩3日)
- 2020/8 2日(逆日歩1日)
- 2020/9 2日(逆日歩1日)
- 2020/10 4日(逆日歩3日)
- 2020/11 2日(逆日歩1日)
- 2020/12 6日(逆日歩5日)
ただしこの日数、計算間違えもあるかもしれませんし、年の途中で祝日が動いたり生まれたりすると変更になります。そこは注意点ですので、直前に改めていろいろなサイトで確認いただくのがよいと思います。
さて、明日26日は12月末銘柄の権利付き最終日。今晩か明日早朝に週末まで注文の銘柄について、成行きに変更して約定させましょう。併せて、信用買いの注文も、ですね。そして26日中に現引きです。
↓逆日歩の計算方法と最大逆日歩について、下記に書いています