FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

売却ではなく保持決定 1円端末Rakuten Mini

1年間基本料無料、データ通信無料、通話料も無料という大盤振る舞いの楽天アンリミットに、なんと端末も1円というすごい設定ができたので、追加で買ってみました。Rakuten Mini。

 

最初は、この端末オークションで7000円くらいで売却できそうなので、処分しようかと思ったのですが、セットアップしてみると意外にイケてます。誰もがスマホを持つ時代に、端末はどうあるべきかをちょっと考えさせました。 

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今どきのパッケージ

やってきたのはこんなパッケージ。白基調でコンパクト、サイズもきっちり作ってあって、iPhoneが始めたおもてなし感のあるパッケージは、どのスマホであっても当たり前になりました。

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特徴的なのは、物理的なSIMを指すのではなく、eSIMを使うところです。

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これは、同梱されているQRコードをカメラで読んで、URLにアクセスすればeSIMがインストールされます。ある意味簡単で、機構もシンプルになるため、ちょっと未来感があります。

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現代のスマホスタンダード

Rakuten Miniを触って考えたのは、いったい現代のスマホスタンダードってなんだろう? ということです。

 

まず、さまざまなアプリを利用することを考えると、OSはiPhoneかAndroidの2択です。これ以外は特殊端末としては面白くても、一般的に使うには制約がいろいろありすぎます。そして、OSは変にカスタマイズされていないほうが吉です。メーカーは、独自カスタマイズを施して、「標準よりも使いやすくしたぜ!」と言いたがるのですが、それがオリジナルよりも使いやすくなった例はほとんどありません。余計なプリインストールアプリも、百害あって一利なしですね。

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その点、Rakuten Miniは、ホームアプリこそ、極小サイズに合わせてApple Watchのようなものに変更されていますが、それ以外はほぼ標準仕様。OSはAndoroid9で、中国製ということもありアップデートの不安は残りますが、変に変更されていないのは好感です。

 

コネクタはUSB-C。イヤホンもここにつなげるタイプです。バッテリーは1250mAhと本体の大きさ同様に小さく、Pixel4の2800mAhと比べても半分以下です。画面も小さく、CPUも遅いので消費電力も少ないとは思いますが、まぁすぐになくなります。電池がもたないので、充電セットは必須なのですが、USB-Cなのでほかと共用できるのです。

いろいろ削ったがFelicaは入れた

今回の白眉は、さまざまな機能を削って小さくしたが、おサイフケータイ機能であるFelicaは残してあることです。SuicaやiD、Edyなどがそのまま利用できます。

 

楽天の、経済圏内での立ち位置もあって重視されたのでしょうが、これも現代のスマホのスタンダードとしては外せないところ。スマホは持ちあるけるインターネットというだけでなく、財布代わりになってきているからです。

小ささは使いにくいか?

これだけ小さいと使いにくいのではないかと気になったのですが、思いの外操作感は良好。キーボードも操作できない(ストレスが溜まる)レベルではありませんし、画面サイズも使えないレベルではありません。

 

我が家では、あの名機、iPhone SEが自宅IP電話端末として現役なのですが、Rakuten Miniはそれに通じるものを感じます。画面が大きいほうがそれは情報量は多いのですが、それってMacbook AirよりMacbook Pro15のほうが画面大きいよね、というのに近いものを感じるのです*1。ポータビリティはスマホの重要な要素であり、大きさとは常にトレードオフになります。

1円ということの価値

もうひとつ、重要なのはこれがキャンペーン下だとはいえ、1円で販売されたということです。昨今はスマホの高価格化がはげしく、iPhoneではラインナップが10万円の前後となりました。初期は安価だったGoogle謹製スマホもNexusからPixelに移っていく中で、9万円まで高額化しました。

 

では低価格なスマホが使い物にならないかといえば、別にそんなことはなくファーウェイ筆頭に、中華スマホは3〜4万円でも十分なクオリティとパフォーマンスを持っています。まさにスマホはコモディティとなり、高いお金を出さなくても十分な性能を持つに至っているわけです。

 

それなのに、10万円も出して最新ハイスペックなスマホを買ってしまうことに、Appleのマーケティングの上手さを実感するわけですが、心の片隅では、超安価なAndroidスマホでいいんじゃないの?と感じ続けていました。落としても壊してもそれほど懐に痛くない価格。わざわざケースやシールを貼らなくても、傷ついたら新しいのに変えればいいやと思える気軽さ。そろそろ、そうした使い方に移行してもいいんじゃないかと思うわけです。

 

そんな中で、ひさびさの1円スマホです。軽さ、大きさと独特なスマホですが、この価格はもっと気軽にスマホを使うのにもってこいではあります。

 

 そんなわけで、当初すぐに売却と思っていたRakuten miniですが、保持決定です。楽天アンリミット回線も2つある中で、何に利用するのかというと、特に用途はないのですが、意外に愛着がわきました。 

www.kuzyofire.com

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*1:ちなみに、ぼくはMax系統のiPhoneは一度もほしいとおもったことがありません。