6月末でキャッシュレス還元施策が終了になりますが、次にやってくるのがマイナポイントです。現在、予約受付中で、7月から決済方法選択、9月から還元開始のスケジュール。ただし、「※マイナポイントの予約者数が予算の上限に達した場合には、マイナポイントの予約を締め切る可能性があります。」ということなので、取り返しのつかなくなる前に、予約だけやってみました。
WindowsPCかiPhone、Androidで予約操作
このサービスは、プラスチックのマイナンバーカードを持っていることが前提で、さらに手元で予約を完了するには、ICカード読み取り機をつないだWindows PCか、NFC対応のiPhone(7以降)、Andoroid(機種による)が必要です。
また、途中、マイナンバーカードに登録した暗証番号が必要です。マイナンバーカードには複数の暗証番号があってややこしいのですが、今回は「利用者証明用電子証明書」のものを使うようです。
- 「署名用電子証明書」 英数字6〜16文字 e-Tax甩
- 「住民基本台帳用」 数字4文字 転入手続き、住所氏名の変更手続き甩
- 「券面事項入力補助甩」数字4文字 個人番号や住所、氏名、生年月日、性別確認用
- 「利用者証明用電子証明書」数字4文字 マイナポータル、住民票コンビニ交付用
今回は、Androidでアプリをダウンロードして試してみました。
アプリ起動後の流れ
アプリをダウンロードして、起動した直後の画面が下記です。「マイナポイントの予約」しか押せるボタンがないので、これを押します。
すると、「ICカードをセットしてください」と出ます。スマホのNFC読み取りアンテナは背面にあるので、そこにマイナンバーカードを触れます。続いて「利用者証明用パスワードを入力してください」と出るので、4桁の数字を入れます。右の画像のように、エラーが出ますが、何度か繰り返せば大丈夫です。確かに読み取りはけっこう失敗する感じです。
パスワードを受け付けると、下記のようにマイキーIDが発行されます。というか、ここで「発行」を押すと発行になるようです。発行したマイキーはしっかり保管しろということなのですが、「スクリーンショット保存」というボタンがあるのがなかなかすごいですね。
さて現時点で行えるのは、このマイキーIDの発行まで。7月1日になったら、実際に決済方法を選択して、紐付けを行うことになります。マイナンバーを持っている人もまだ少なく、予約を行っている人も少ないとは思いますが、今やっても後でやっても同じなので、早めに済ませておくほうがいいですね。「上限に達しました」なんてなったら、たいへんですから。
マイキーIDとは一体なにか?
ここまでやって、ちょっと気になったのはマイキーIDです。これは一体何なのでしょう?
Q:マイナポイント予約の際に表示されるマイキーIDとは何か。
A:マイキーIDは、マイナンバーカードのICチップ内の利用者証明用電子証明書(利用者が本人であることを証明する証明書)を活用して作成されたIDで、マイナンバーとは別の番号です。
Q:マイキーIDはどのように使うのか。
A:マイナポイント申込み後、マイナポイントコールセンターでマイキーIDと電話番号下4桁を伝えることでご自身のマイナポイント申込状況を確認することが可能です。
なお、マイナンバーカード読み取り環境のある方は、マイナンバーカードと4桁のパスワード(暗証番号)で利用者マイページにログインすることでもマイナポイント申込状況を確認することができます。
けっこうわかりにくいのですが、ほかの資料も調べたところ、次のような感じのようです。
- マイキーIDは、ネット上のデータベースであるマイキープラットフォームに記録される
- マイキープラットフォームでは、マイキーIDと他のサービスのIDを紐付けることで、連携を図ることができる
- マイキープラットフォームには、マイナンバーカード(ICチップ)+利用者証明用パスワードでログインできるほか、マイキーIDとパスワードでもログインできる
- マイキーIDはマイナンバーと一意に紐づく(同じICチップに保存)が、マイキーIDからマイナンバーを知ることはできない
技術資料などが見当たらず、正確に理解できているかかなり不安なのですが、次のように理解しています。
マイナポイント還元では、マイナンバーと特定のユーザーの決済を紐付ける必要がある。しかし、マイナンバーは公的機関以外は利用できない。そのため、マイナンバーをもとにして一意に生成されるマイキーIDを使い、マイキーIDと外部サービスを紐付ける。これによって、国民=マイナンバー=マイキーID=決済手段 が、それぞれ一意に連結できる。
ややこしいですが、よくできた仕組みなのではないかと思います。