FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIer(FIRE)を実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

改めてマネーリテラシーの順番を考える

ちょっと前に「金融リテラシーって難しい 「金融リテラシー・マップ」を読み解く」という記事を書いたのですが、改めてマネーリテラシーってどういうものだっけ? ということを考えてみます。

子供に向けて

子供の時点でまず理解させたいのは、「収入の範囲内で暮らす」という家計管理ですね。そのためには小さなときからお小遣いをあげて、その範囲内でモノを買うという体験をさせることが有用なはずです。

 

しかし、そのようにして育ってきたはずの僕は、ひとり暮らしを始めた途端に、慢性的赤字生活になってしまいました。当時は大学生でしたが、とにかく仕送りでは足りない。途中、アルバイトを始めることで、支出が多いなら収入を増やせばいいということには気づくものの、赤字状態からは抜け出せませんでした。

大学生に向けて

問題は成年になると作れるクレジットカードにあります。つまり、「収入の範囲内で暮らす」のではなく、「支払いに必要な額を稼ぐ」という、ヤバいパターンに嵌ってしまったのです。これはまぁ、学生だからこそ成り立った(?)ともいえます。

 

当時、MAXの月の収入は、日中バイト+夜間バイトに治験などを足して、50万円少々。ちなみに不眠不休というわけでもなく、かなり効率の良いお金の稼ぎ方でした。とはいえ、特別な資格やスキルもなく得られるのは、このくらいが限界かな?とも思ったものです。

社会人になって

社会人になって最初にやったのが、クルマを買うことでした。いまならそんなことはないと思いますが、ぼくの世代はそういうものです。その時の行動は、初めてもらった夏のボーナスを頭金にして、60ヶ月ローンで中古車を買うというもの。

 

100万円のクルマなら、金利5%の60ヶ月ローンで、月々1万8800円あまり。ぼくは何を位トチ狂ったのか、300万円の新車を買ってしまい、月々の返済は5万7000円に達していました。

 

金利は5.5%。今考えるとあり得ない金利ですが、当時は金利の高さよりも、「月々5万7000円を払えるかどうか?」しか考えていなかったのです。借金の意味を計算できる知識が必要でした。

銀行で投資するということ

借金まみれでこれはまずい!と一念発起して、1年かねて100万円を貯めたあと、投資をしようと向かった先は銀行でした。いまならば、銀行はお金を借りる場所であって、お金を増やす場所ではないことはよーく分かります。でも、当時、最も信頼できる金融機関は銀行だと思っていました。

 

リーマンショック前の当時、おすすめされた中からぼくが選んだのは、分配なしの米ハイイールド債ファンド。振り返ると、年率7%近いリターンで運用できてはいるのですが、こちらの信託報酬はなんと1.55%です。

 

コストを考えるなら、ネット証券を選んで自分で銘柄選択をすること。ただし、よほど変わった商品でなくインデックス系であれば、長期でもてば、その資産クラスの平均値に年率リターン近づくいくこと。などを学んだのでした。

ふるさと納税で確定申告する

じつはふるさと納税をするまで、確定申告をしたことがありませんでした。当時はワンストップ納税制度もなく、自分でもできるのかな? と思いつつ、確定申告をしたものです。

 

そこで分かったのは、恐ろしいほど税金を取られているということと、確定申告をするだけで、たくさんの税金が戻ってくるということです。国がいう金融リテラシーの中には、当然のように税の理解はありません。でも、これが一番効果の高いマネーリテラシーだと思います。

 

振り返れば、学生のときのアルバイトでもいくばくかの源泉徴収がされていました。当時は親の扶養でしたから、これを確定申告したらしたで問題になった可能性があるわけですが、しないですませてよかったのかも微妙ではあります。所得税はとんでもなく複雑なわけですが、確定申告を行ったことで、最適な税払いという意識が芽生えたわけです。

事業のために借金をする

そして本当に直近5年くらいですが、太陽光発電所や不動産の取得のために、銀行から融資を受けるというアクションを進めました。こうした事業においては、借金は必須アクションです。年率リターンが7%とか11%とかの案件では、1%とか2%とかの融資を組み合わせることで、実質リターンを大きく増やすことができます。

 

この事業における融資は、生活費のために借金をするのとは違って、レバレッジをかけるという投資の一手法になります。これは実は、株式投資などでも変わりません。確実に3%とか5%とかのリターンが取れるなら、借入を通じてレバレッジを掛けるのは有用な手法ではあります。

 

ただこれは、借金なしでも相応のリターンを生み出せるという経験とスキルがあっての話だし、そのリターンがどのくらい確実なのか、もしリターンが出なかったときに手元のキャッシュでカバーできるかどうかなどは絶対に考えなくてはいけないことです。これがなければ、失敗すれば自己破産まっしぐらとなるわけです。

マネーリテラシーの順序

昨今、岸田政権の「資産所得倍増計画」という掛け声と、成年年齢引き下げ、高校の金融教育義務化もあって、マネーリテラシーが話題なわけです。でも、金融業界を儲けさせる「投資教育」ばかりがフォーカスされている嫌いがあると思っています。

 

本当は、家計管理、借金の仕組み、資産管理、税金対策、その先に借入によるレバレッジというような順番で学ぶべきなように思っています。昨今、家計が苦しいから借金して、そのカネで投資(しかも怪しい草コイン)して、失敗して自殺……なんて報道を見ていると、とにかく順序が違っていると感じてしまいます。

 

家計が苦しいなら収入を上げるか支出を切り詰める以外に正解はなく、それを投資で補おうというのも無理筋だし、種銭がないから借金で……というのは、奈落への道です。投資手法、特にファンダメンタルズ分析とかテクニカル分析とかの前に、家計管理の方法からやらなきゃいけないのになと、昔の自分を思い出して感じる今日このごろです。

 

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