日銀の利上げに伴い、銀行の預金金利も上昇基調にあります。メガバンクも軒並み0.1%まで上げることを発表していますが、ネット銀行はさらに上。ぼくが最近使っているMATSUI Bankは無条件で0.2%ですし、今回試すSBI新生銀行はなんと0.3%まで上げてきました。
SBI新生銀行の普通預金は0.3%
MATSUI Bankの預金金利は0.2%ですが、SBI新生銀行の場合、一定の条件をクリアすると0.3%の普通預金金利になります。つまり1.5倍。0.3%だと1000万円預けれると年間で3万円の利息です(税前)。MATSUI Bankだと2万円なので、この1万円は小さくありません。
ただ0.3%には条件があります。下記の通り、ランクシステムの最上位、ダイヤモンドステージに達する必要があるのです。
ではどうすればダイヤモンドになるかというと、外貨預金や保険商品を2000万円保有するか、投資信託などを1000万円以上とけっこうハードルが高い。ところがSBI証券と口座連携をするだけでもダイヤモンドランクになるということで、もはやランクシステムが崩壊しています。
SBI新生コネクト
このSBI証券との口座連携、名前は「SBI新生コネクト」といいます。証券口座の待機資金が自動的に新生銀行に移るというもので、まぁよくある銀証連携。
ただ、SBI証券で資金が必要になったときには銀行の資金が自動で使われるかというとそうでもなくて、現在のところ投信積立だけです。楽天のマネーブリッジや住信SBIネット銀行のSBIハイブリッド口座に比べるとけっこう機能が落ちますね。
でもSBI新生コネクトを設定するだけでダイヤモンドランクになれるのですから、これは設定するしかありません。でも、住信SBIネット銀行と連携していると、申込みはできないので、まずはSBIハイブリッド口座の停止から行います。
下記は住信SBIネット銀行側の画面。ここから「SBIハイブリッド預金」を休止します。
処理のタイミングは下記の通り。
続いて休止処理が終わったら、SBI新生銀行からSBI新生コネクトの申し込みを行います。
注意事項が出てきますが、要するに証券口座への自動入金は行われず、しかも基本的に全額SBI新生銀行に出金されてしまうので、手動で「証券に残す金額」を設定しろという話。こりゃ使いにくい。。。
さて、下記は「いきなりダイヤ!」と書いてありますが、実はいきなりダイヤモンドランクになるわけではありません。ダイヤモンドステージになるのは、翌々月から。そしてランクの判定は月末最終営業日15:00です。
つまり直近でいうとこうなります。
- 8月30日15:00の段階でSBI新生コネクトを設定している
- 11月1日からダイヤモンドステージ
0.3%の恩恵を受けられるのは一ヶ月ちょっと先からなんですね。
待機資金をSBI新生銀行に置いていいのか?
ぼくは以前生活メイン口座が新生銀行だったので、ある程度新生銀行の使い勝手は理解しています。ATM利用料が無料だったりダイヤモンドステージなら他行宛て振込が10回/月無料だったり、そこそこ低コストで利用できるのです。
ただ問題は証券口座連携の口座としての使い勝手です。ぼくの場合、待機資金はPOや分売、優待クロスなどに短期的に投入して利用します。そのため、各証券口座に容易に移す必要があるのですが、ここがSBI新生銀行は致命的にダメなんですね。。。
- SBI証券 SBI新生コネクト対象・即時入金対応
- 楽天証券 リアルタイム入金対象外
- 松井証券 ネットリンク入金対象外
- 野村証券 Web入金対象外
- マネックス証券 即時入金対象
- カブコム証券 ネット振込サービス対象外
- GMOクリック証券 即時入金サービス対象外
実のところ、即時入金が使えるのはSBI証券とマネックス証券だけ。ほかは壊滅です。幸いなことに、24時間365日、ほぼリアルタイム(といっても15分くらいはかかる)で振込可能なモアシステムに対応しましたし、月間10回の無料振込が可能なので、
- 証券口座に直接振り込みを行う
- 住信SBIネット銀行や楽天銀行にいったん振込を行い、そこから即時入金
の2パターンが考えられます*1。ところが、SBI新生銀行にも1日あたりの振込限度額があって、こちら通常は上限200万円なんですね。これじゃ全く使い物になりません。。。。ぼくは以前、電話対応で600万までアップしてもらいまいしたが、証券口座連携で使うとなると600万円でも全然不足。少なくとも3000万円、できれば1億くらいはほしいところです。
裏技?そこまでやる価値ある?
普通預金金利0.3%はほしいものの、SBI新生コネクトを日常的に使うのはちょっと厳しい。となると思いつくのが、普段はSBIハイブリッド預金を使いながら、ダイヤモンドステージだけ維持する方法です。
ダイヤモンドステージの判定は月末15:00時点でSBI新生コネクトが申し込まれているかどうか。つまり毎月最終営業日にSBI新生コネクトに申し込んで、翌営業日にSBIハイブリッド預金に切り替える。これを毎月繰り返すというものです。
うーん。正直ちょっと面倒くさい。でも預金の利子収入が1.5倍です。まぁ多くても年間数万円といったところか。マウスクリック数回を毎月やるだけで数万円もらえると思えば安いのかな? ちょっと悩みます。
とりあえず、8月末の最終営業日8月30日には、SBI新生コネクトを申し込んで、11月からのダイヤモンドステージは確保してみようと思います。
*1:ちなみにSBI新生銀行はことら送金にも対応していますが、1日あたり10万円が上限なのでこれは使い物になりません。