7月から8月にかけて、株式市場は大きめの調整に見舞われました。7月末の資産棚卸しでは3.28%のマイナスでしたが、そこからさらに下げが続き、肌感覚的には8月半ばで戻した感じ。さらに円高も進みましたが、資産の状況はどうだったでしょうか?
まずはこの2ヶ月間の市況
資産確認の前に市況を振り返っておきましょう。これは直近2ヶ月間のS&P500と日経平均のドル建てチャートです。7月に下がり続け、8月に入って一段ググっと大きく下落。そこから急速に回復しています。結局S&P500は1.33%の上昇となっており、過去最高値を更新しました。強いですね。
一方の日経平均も、凄まじい下落は一瞬で、一気にそこから戻しており、2ヶ月前に比べて4.81%の下落に留まっています。
ただし、この間、ドル円も大きく下落しました。結果、円建てでは両指数ともに下落となっています。7月1日はほぼピークだった161円。そこから8月1日は149円、8月31日は146円と、11円高、3円高と急速な円高が進みました。率にして9.06%のドルの下落です。
結果、この2ヶ月間で、円建てではS&P500も▲8.62%、日経平均は14.15%の下落となっています。
8月の1ヶ月間だけを見ると、為替が5.11%の円高、S&P500は円建てで▲2.94%、日経平均は円建てで▲4.21%となりました。
総資産は▲3.61%
これを踏まえた上で、僕の総資産は3.61%のマイナス。2ヶ月連続での減少となりました。2ヶ月連続の下げで、その前の3ヶ月の上昇分が消えた形です。
ちなみに、ちょっと太陽光発電所の評価額計算式にミスがあり、前月分だけ評価額を修正しました。そのため、7月のマイナス幅が▲3.28%→▲3.67%に変更になっています。
セミリタイアした2018年8月からの資産の推移を見ると、この2ヶ月目に見えて減りましたね。
バケツの中身は30.6年分に
FIRE後は具体的な金額ではなく、資産が生活費の何倍あるかという観点で管理しています。現在のバケツの中身は生活費30.6年分。これを3つのバケツに分けて管理するバケツ戦略を取っています。
バケツ戦略とはFIRE後にリスク資産比率を落とすのではなく、生活費のバッファを一定量用意する戦略です。もし市況が悪化しリスク資産が暴落しても、株価回復までの期間を現金中心の「短期バケツ」、債券中心の「中期バケツ」で食い凌いで、「長期バケツ」に入れた株式を安いタイミングで売らないようにコントロールするやり方です。
資産額の減少に伴い、バケツに入っている年数も減りました。生活費は毎月集計して過去平均を出しているので、資産額が全く同じでも年数は変化します。最新の生活費ベースで、先月から1.1年分が減少しました。減少はほぼすべて長期バケツです。
短期と中期は市況悪化時に備えたバッファですが、ちょうど9年分あります。ここから株価の下落が続き、9年間下落し続けても、株式を売らずに済むということです。
バケツの中身=ポートフォリオ
続いてバケツの中身です。短期バケツは現金と優待クロス用資金、中期バケツは太陽光/債券/ゴールド/米ドル/定期預金をカウントしています。長期バケツは、それ以外の保険/不動産/個別株/クリプト/インデックス株式で構成されています。
こちらは年数ベースではなく実額ベースです。現金同等の短期バケツはわずかに増加(配当や太陽光売電収入、家賃収入、副業収入などが入ってきて、生活費が出ていきます)。債券中心の中期バケツはわずかに減少、そして株式やクリプトなどの長期バケツは5.1%の減少でした。とにかくクリプトの下落が大きかったですね。
ドル円は急落、146円
ジリジリと円安が進んできたドル円為替ですが、トレンド反転の兆しも現れ始めました。先に書いたように146円まで円高が進み、海外資産はのきなみ円建てで価値を落としました。ただドル建てでは資産額はATH近辺です。
最後の通貨別の比率を。クリプトが2.4ポイントも減少しました。特にイーサリアムの下落が著しい。まぁクリプトのボラティリティが大きいのは織り込み済みなので、こんなものです。