先日、台湾へ旅行へ行ってきました。海外旅行で気になるのはお金周りのこと。(1)現金をどう確保したか(2)電車の乗り方(3)キャッシュレスの浸透具合 などについて、ノウハウと思ったことをまとめておきます。
現地通貨はRevolutからATMで下ろす
どの国に行っても現地通貨は必ず必要になります。ではどうやって調達するのがベストかというと、現時点ではRevolutを使って現地のATMで下ろすことではないかと考えています。
言うまでもなく円→台湾ドルへの両替は大変コストが高いですね。コストが少なめの現金入手方法として、クレジットカードでキャッシングして日本に戻ったら早期返済するという方法がよく知られています。Wiseのサイトによると、セディナ以外は220円の手数料がかかり、それとは別に年利18%の利息が掛かる感じです。
それよりもお得な方法として今回も利用したのがRevolutのカードを使って現地ATMで下ろす方法です。RevolutはPayPayのような資金移動業のサービスですが、銀行のようにチャージした金額をATMで下ろすことができます。
その際、Revolutの為替レートで計算されるのでレートが有利なだけでなく、ATMを選べば手数料もかかりません。手数料無料の一つが国泰世華銀行のATMで、空港の到着ロビーを出たところにもありますし、MRT(地下鉄)の駅にもだいたいあります。さらにファミリーマートなどコンビニの中にもあって、探す必要がないくらいです。
出金可能残高と不可能残高に注意
使い方は、カードを差し込んでPIN(暗証番号)を入れたら、口座は「Default Accout」を選択、あとは引き出したい金額を入れるだけでOKです。
ただ、なぜか「取り扱い上限金額を超えています」とエラーメッセージが出て止まってしまいます。あれ? なんでだろう? とひとしきり悩み、気づきました。Revolutには、出金可能残高と不可能残高の両方があるのです。これは本国のサービスでは区別がないため、確認方法も複雑です。
まず「ホーム」の左上のユーザーアイコンを押します。ユーザー情報のページに利用プランの欄があるのでそこを押します。すると次の3つの額がそれぞれ表示されます。
- 出金・送金可能な残高
- ATM引き出し
- 両替
出金・送金可能な残高は銀行送金でチャージしなくては増加しません。クレジットやデビットカードでのチャージだと送金不可残高に入ってしまうのです。「ATM引き出し」はプランによって月間最大引き出し額が決まっていて、無料のスタンダードだと月間2万5000円まで。それを超えると2%の手数料がかかります。
両替も同様で月間75万円まで。それを超えると2%の手数料です。もちろんRevolutの有料プランに加入すれば上限が引き上がります。
今回は「出金・送金可能な残高」が少なくてATM出金できなかったのが理由でした。
ことら+みんなの銀行のリアルタイム処理
ではRevolutに銀行からどうチャージするか。最も一般的なのは銀行振り込みです。以前はJPモルガン銀行宛に振り込む必要があり、着金までかなり時間がかかっていました。今は楽天銀行の口座が振込先になり、モアタイムシステムにも対応してるっぽく24/365で着金するはずです。
ただぼくが今回使ったのは別の方法です。それは、住信SBIネット銀行からみんなの銀行にことら送金し、みんなの銀行からAPI経由でRevolutに振り替えるという方法。ことら送金なら無料かつ即時送金だし、みんなの銀行はRevolut側からの操作でチャージが可能です。複数の銀行を経由するものの、それぞれ即時に操作が反映され「出金・送金可能な残高」を増やすことができました。
海外で金融機関の操作をした場合、最も怖いのはリスクベース認証のセキュリティが働き、「普段と違う環境からの操作」ということでストップしてしまうことです。今回幸いスムーズに行きましたが、そのリスクはあります。国内にいるうちにRevolutにチャージしておくほうがいいですね。ちなみにリスクベース認証をGPSを活用して行っている最右翼はRevolutで、いきなり決済ができなくて困ったこともありました。
下ろし過ぎに注意
Revolutの口座では台湾ドルを保有することができません。日本円の残高があれば、リアルタイムで為替交換されて現金が出てきます。レートは次のとおり。
- NT$2000:9108円 @4.554
- NT$2000:9105円 @4.5525
- NT$1500:6783円 @4.522
当時のTTMが4.53円くらいですから、悪くないレートで引き出せたと思います。
なお、Revolutは現地のATMで引き出すことはできても、ATMからチャージすることはできません。なので下ろし過ぎには注意です。幸い台北市内には大量のATMがあって、手数料は無料なので、必要なときに必要なだけ現金を下ろすのがいいでしょう。
結局、ぼくは初日に2000NT$、翌日2000NT$、最終日に1500NT$を引き出して、全部使ってしまいました。次回は電車の乗り方について書こうと思います。