FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で自由主義者、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

「1億が6000万になる」のと「10億が6億になる」のではどっちが堪えるか

資産額が多くなると守りに入るのか、それとも資産額が大きいほど攻められるのか。これは投資に対する考え方によっても違うし、その人の人生観そのものだと言っていいと思います。

 

その考え方を探るために、「暴落が起きて資産が3割強減少したとき、どの場合が一番精神的に堪えますか?」という質問をXでしてみました。1000人の方が答えてくれたので、いわゆる株クラの典型的な回答になったのではないでしょうか?

一番堪えるのは「1億が6000万」だった

皆さんの回答の中で最も多かったのが「1億が一時的に6000万になる」でした。次いで、「1000万が一時的に600万になる」。

なぜ、1億→6000万が堪えるのか?

では、いただいたコメントも踏まえて、その理由を僕なりに考察してみましょう。それはずばり「人生設計が変わるから」です。ななしさんがこうコメントしてくれました。

そう。1億というのは億り人という言葉もあるように、今後働かないで引退も検討できるようなマイルストーンとなる金額です。ところがそれが6000万円になってしまったら、人生の大きな選択肢を失ってしまうわけです。確かにこれは堪えますね。

 

また1000万→600万と比較して、400万円のドローダウンなら働けば取り戻すこともできますが、4000万円を働いて取り戻すのはちょっとイメージしづらいですね。これも理由の一つだと思います。

1000万→600万の苦しい理由

次に多かったのが1000万→600万です。1億あった人は6000万に減っても、人生の選択肢は失ったかもしれませんが、一般的に見てまだまだ余裕のある資産額ですね。老後2000万円問題なんて言葉もありましたが、6000万というのは普通に老後を心配せずに十分な額だといえます。

 

ところが1000万の人は違います。これが600万になるということは、ダイレクトに生活をおびやかします。老後の生活がままならない、行こうと思っていた家族旅行も控えざるを得ない、新車に買い換えるつもりが中古車にせざるを得ない、買うつもりだったマイホームの頭金がなくなった……。そんなリアリティのある資産額と減少額がこちらです。

 

りこぴんさんが言うように、資産形成期まっただなかの人にとっては、「投資止めようかな」と思うような出来事だともいえそうです。

10億以上だと使い道が思いつかない?

逆に、10億→6億や100億→60億は、あまり堪える人がいませんでした。それでも100億→60億のほうが少し多いのは、40億の減少は絶対値として大きいからでしょうか。Keiさんがレスしてくれたように、「10億までいくと誤差」というのもあるように思います。

ただ、それでも合計で10%以上の人が、この10億、100億の選択肢を選んだのは、「資産を減らしたくない」意識が高まったというのもあるかもしれません。昔から「資産家」と呼ばれる人たちは、大きく増やすよりも減らさないことをモットーに資産を継承してきたと言われます。それはつまり、100億→60億とかは決してあってはいけないことだということです。

どこまでフルインベストを続けられるか

では資産額が増える中で、どこまでフルインベストを続けられるでしょうか。

 

九条個人としては、1000万→600万は相当痛いですね。少なくとも300万くらいは現金を持っておくべきだという考えを持っているので、これは実質リスク資産の変動でみると700万→300万になったということ。全部ビットコインに突っ込んだみたいなドローダウンです。これはしんどい。とはいえ、働けばまだ増やせる額なので、そんなに気にならないですけど。

 

で、1億→6000万というのは株式フルインベストなら10年に1回くらいはだいたいある暴落です。わざわざ選択肢に「一時的に」と書いたのも、そういう暴落をイメージしています。遅くとも3〜10年くらいで戻って来るイメージです。確かに1億→6000万は人生の選択肢は失われますが、このくらいのリスクを取らないと資産は増えません。これを恐れてリスク資産の比率を下げている人は、同じ下落のタイミングで、資産額は1億ではなく6000万円で、6000万→4000万という減り方になったのではないかと想像します。

 

続いて10億→6億。この資産額レベルの人は、自分で増やした人と、遺産として引き継いだので違うかも。自分で増やした人は、株式インデックスレベルならフルインベストできる領域です。この額に到達する人の多くは、自分で事業を興して成功した人。逆にいうと、事業に失敗すると10億→1億なんて減少もありえます。しかもそれはまず元には戻らない。一時的に10億→6億というのは、株式インデックスへの投資のドローダウンイメージなので、このくらいの増減は全く気にならないでしょう。

 

というわけで、あれ? ぼく個人としては、金額が小さくてもフルインベストすべきだし、そうすると4割くらい減ることは定期的にあると思っている。金額が大きければ、それだけ失っても困らない資産なわけで、やっぱりフルインベストすべき。なので、資産額にかかわらずフルインベストすればいいし、4割くらいは減ることはしょっちゅうあるので、一喜一憂しないというのが感想です。

 

それでもどれが一番? と言われたら、ぼくは「1億→6000万」に1票を入れます。

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