FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

人生の4種類の生き方 セミリタイア志向の方向性

教育家の藤原和博氏が、人生のあり方、生き方を4種類に分類して説明していました。セミリタイア志向の人には、ちょっとなるほどと思える分類です。

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日経TRENDY掲載の図より

公務員タイプ

分類では、経済的価値と組織志向を軸にとって、4つに分類しています。その中で、経済以外の価値を重視しながら、組織の中での権力を志向している人を「公務員タイプ」としています。

 

いわば、家族や友達など他の人たちとの交流を重視し、社会貢献などコミュニティを大事に考えるが、お金という点にはあまり執着しない生き方です。キーワードは「つながり」。

 

ドラマなどで、清い生き方的に描かれることが多いタイプかなと思います。

社長タイプ

同じように組織志向でコミュニティを大事にするのが社長タイプです。ちょっと違うのは、そのコミュニティ内での権力を大事にしていること。ほぼイコール、経済的価値である給料や年収を重視しています。

 

これはけっこうステレオタイプな出世主義ですね。組織内で出世して権力を握り、それに従って年収をアップさせていこうというタイプです。キーワードは「力」とけっこうストレートです。

 

最近は絶滅危惧種のように言われることもありますが、企業の管理職以上はけっこうこれです。意識的にこれを目指さなくても、企業によってはカルチャーとして「出世できなければ存在意義なし」みたいなところもあります。意図に関係なく、出世競争のレールに乗ってしまっているという感じですね。

研究者タイプ

組織志向がなく、さらに経済的な面もさほど重視しないのが研究者タイプです。キーワード「好き」が示すように、自分のやりたいことを自由にやっていければいいという考え方です。

 

組織内で権力を持つ欲望もなく、たくさんお金を得たいという気持ちも薄い。ぼくはこの研究者タイプだと気づきました。いっときは、社長タイプの道になぜか進んでいたのですが、組織内の権力を持つのも、振るわれるのも両方嫌いです。さらには、人との交流自体をそれほど重視していない。良好な関係のほうがいいけれど、薄くてもまぁ構わないかなという感じです。

 

セミリタイア志向の人は、このタイプに含まれる人が多いのではないかと思います。

自営業タイプ

組織志向は薄いけれど、お金を稼ぐことを重視しているのが自営業タイプです。キーワードが「技」となっており、自分の一芸を磨いて、それをお金に変えていく感じです。

 

このタイプの人は、基本的には組織の中でチームワークで働くということに違和感を持っています。自分の能力よりも給料が低いと考えていたり、専門性を捨てて管理職となっていくことに抵抗感を持っていたりします。

 

管理職として組織内で権力と年収を手に入れるよりも、自分の技を磨いて自由に生きたい。それで見合った報酬を得たい。これが自営業タイプの特徴でしょう。

 

昨今、「脱社畜」のようなキーワードで、辛い会社員から抜け出して自営業への転身をお勧めするような話があります。でも、自営業で成功できるタイプは自分の技術に自信を持って、腕一本で生きていける人です。下手に会社が辛いからといって独立するとヤバいですね。

実は研究者タイプこそ、お金が必要かも

周りの人達の顔を思い浮かべてみると、なるほど確かにこの4タイプのどれかの特徴を持っていそうです。

 

転職の際の自己PRのキーワードも、特徴を表しています。公務員タイプなら「協調性」、社長タイプなら「実績」、自営業タイプなら「専門性」です。しかし、研究者タイプについてはちょっと迷いますね。

 

なにしろ「好き」なことをしたいわけで、企業が重視する収益に直結する自己PRが見当たりません。どんな企業でもバックオフィス中心に協調性の高い社員は一定数必要とされるので、公務員タイプのニーズはあるのですが、「好きなことをしたい」という人は敬遠されます。つまり、自分の真のニーズを隠して就職活用する必要がでてしまいます。

 

この研究者タイプは、自分の好きなことをするために、逆にお金が必要になります。これって、資産を貯めてその不労所得で生きていこうとするセミリタイア者にほぼ一致します。

 

セミリタイア志向の人は、「もっとお金がほしい」とはあまり思いません。死ぬまで生きていけるお金が手に入れば、それでいい。そうすれば自分のしたいことを毎日していける。そんなふうに思うからです。

 

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