FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

オルタナティブセグメント:2020年の運用方針

2020年から、資産の運用を5つのセグメントに分けて把握していきます。株式セグメント債券セグメントヘッジセグメント、オルタナティブセグメント、リアルアセットです。今回は最もユニークなオルタナティブセグメントの運用方針について、記載しておこうと思います。

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目的および基本的性格

フルインベストしない限り、ポートフォリオには現金が残ります。一般的にはこの現金は預貯金などに置き、その比率に応じてポートフォリオ全体のリスク・リターンを調整する役割を担います。リスクを取りたければ比率を下げ、リスクを抑えたければ比率を上げるわけです。

 

また、投資タイミングを図るという意味で待機資金としても活用できます。あまりに資産価格が高いと思うなら、バフェットのように現金比率を上げ、暴落時に買い付ける資金とするわけです。

 

いずれにせよ、一定の現金は必要になるわけですが、現在の日本のように低金利状態では、ほとんど利益を生んでくれません。もったいないですね。ほぼ現金という扱いのまま、いかに利益を生むか。それがオルタナティブセグメントの狙いです。つまり、評価としては現金+短期の流動性投資が、どのくらいのリターンを生むかになります。

 

運用条件は2つあります。1つは、流動性を重視すること。もし資金需要が出てきたら、数日で現金化できる運用とします。2つ目は、リスクヘッジです。基本的には投資リスクを負わず、固定コストのもとで運用益を出すことを狙います。

 

ターゲットとするリターンは、2%です。

 

投資対象

流動性があり固定コストの運用法ということで、1つの対象はFXによるスワップポイントの異業者アービトラージを用います。事業者間に存在するスワップポイントの差異がどれだけ残っているかに依存しますが、年率で2〜6%程度のリターンを小さいリスクで生み出せる想定です。

 

2つ目は優待クロス取引です。取引手数料と貸株料がコストとなり、優待の価値が収入です。投下した資本に対して、収入からコストを引いた利益の率を1つ目のリターンとしてチェックします。ターゲットは0.5%以上です。さらに、期間中資本が固定化されるため、その日数をもとに、年換算リターンを計算します。こちらのターゲットは5%以上です。

 

また各種キャンペーンを活用します。優遇金利定期預金や新規投資に対するボーナスなどです。これらは、新規利用者獲得のため採算度外視のリターンをつけており、かつ短期間で終了します。こちらも資金拘束期間から計算して、年率換算5%以上がターゲットです。

 

クレジットカードや◯◯Payなどの還元キャンペーンも活用します。5%〜20%程度の還元があることが多く、リターンは高く見えますが、現金での還元は少なく、ポイントなどで還元される場合がほとんどです。この場合、失効までの期間や利用できる用途の広さなどから割引率を設定し、それをもとに実質リターンを計算します。

 

リスクが高く、期待リターンがゼロ*1の投資になりますが、オプションやCFD、VIXなども利用します。それぞれ短期投資であり、月をまたいでの取引は行いません。

 

投資リスクは運用手法によってそれぞれ変わってきます。

運用方針

他のセグメントから出てきた配当や分配金などは、基本的にこのオルタナティブセグメントにプールし、運用されます。アセスメント(評価)としては、月初に存在した当セグメントの資金額に対して、運用によって生まれた利益の比率をチェックします。

 

年間リターン2%がターゲットなので、月間で0.16%を生み出せれば十分に合格です*2。100万円に対して月間1600円です。

現在の投資資産

現在オルタナティブセグメントの総資産に対する比率は31.6%です。株式、債券からは随時配当金や分配金が発生するため、放っておけばオルタナティブの金額が増加していくことになります。

 

ただし、毎月楽天証券でカードを使った積み立て投資を行っているため、その分はオルタナティブから減少していく形になります。

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オルタナティブセグメントの内訳は次の通りです。FXは、FXスワップアーブでポジションとなっている金額、株は優待クロスのために権利落ち日まで固定されている現物と信用売り保証金、そして長期優待獲得のための端株です。

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現金は待機資金に当たります。米ドルについてはMMFとして保有しており、年率で1.15%ほどのリターンを生んでいます。また、円建て計算で含み損が出た場合はドル通貨受け取りで解約して建て直し、節税を図ります。

 

FXで4%、優待クロスで5%、MMFで1.1%の年間利回りが得られたとすると、この比率での加重平均は2.9%となります。ここにはMMFによる節税効果は入れていません。ターゲットとしている年平均2%はいけるだろうと思いますが、現金比率次第でしょう。

 

実際には、2019年は次のようなオルタナティブ運用を行ってきました。2020年もさまざまにマニアックな手法を試したいと思います。

  

 

  

   

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*1:正確にはスプレッドや手数料分マイナス

*2:複利状態で年間2%超