優待クロスを本格的に始めると、貯まりに貯まるのがQUOカードです。この半年でも、すでに40枚以上のQUOカードが手元にあります。ざっと5万〜8万円といったところでしょうか。これらをどうしたらいいか、改めて考えてみます。
6月末に終了する政府のキャッシュレス還元
QUOカードに着目するのは、6月末をもって政府のキャッシュレス還元が終了するからです。2%または5%が還元されるキャッシュレス還元は、たいへんお得な制度でした。そしてQUOカードはこの対象外だったため、利用せずに待機中だったのです。
しかしキャッシュレス還元が終了してしまえばどうでしょう? ぐっと他の選択肢がでてくるわけです。考えられるお得な支払い方法は次の通りです。
- Visa LINE Payカード(1年間限定3%還元)
- QUOカード
- マイナポイント
Visa LINE Payカード(VLP)は3%還元と大きくさらに1年間限定ですから、来年春まではこれをできるだけ使いたいところ。そしてマイナポイントは別の決済方法に連携させるので、1つはVLPとつなげることになるでしょう。
ならばQUOカードの出番はなさそうです。ではなぜQUOカードなのか?
額面金額と実質金額の違い
ここで額面1000円のQUOカードの実質価値を考えてみます。金券ショップの買取では、高いところでも95%程度。つまり、現金相当価値としては950円だと考えるところが出発点です。
このQUOカードで1000円の買い物をすれば、50円分、5%のリターンを得ることができます。
一方で、6月末まではキャッシュレス還元によって、カードで支払えば2〜3%の還元に加え、2%/5%の追加リターンを得ることができました。つまり、4〜8%還元だったということです。この時点では、うまく支払い方法を選べば、QUOカードの5%還元より有利でした。
ところが7月からはキャッシュレス還元が消え、VLPカードを使っても3%リターンとなります。VLP3%の期限が切れる来年5月からはリクルートカードプラスとなり2%リターンです。ならば、QUOカードを利用して5%リターンを取ったほうがいいということになります。
金券を寝かしておくことの機会損失
もう一つ考えておくべきは、金券には利子がつかない点です。QUOカードには利子はつきませんが、現金ならば最低でも普通預金利子(楽天銀行0.1%)は付きますし、比較的安全な債券系でも1〜2%程度、株式なら3〜6%程度は期待できます。
リスクをどこまで取るかの兼ね合いですが、期待リターンがプラスである以上、金券を金券のまま持っておくとは機会損失となります。毎年、価値が確実に0.1%、リスクを取れば3〜6%減少していくと考えてもいいでしょう。額面1000円の価値があったはずが、毎年少しずつ実質価値が下がっていくわけです。
買取金額は950円のままなので、もし期待リターンが5%なら、1年金券のまま放っておけば、額面とに差額5%は、ほぼ消失してしまうことになります。
結論は積極使用
小難しく考えてみましたが、結論としては、次のようになるでしょう。
- 買取率と額面の差額を超えるリターンがある場合(キャッシュレス還元など)は、そちらを優先
- そうでなければ、できるだけ早期に額面で使用
- 期待利回り✕保管年数 と、買取率と額面の差額を比べ、差のほうが小さければさっさと売却して現金化、運用へ
そして現在リスクの小さい運用方法の1つである優待クロスでは、年間利回りを約5%と踏んでいます。ということは、95%以上で買い取ってもらえるものについては、さっさと売却して運用に回し、95%を下回るQUOカードについては額面で実需として使用してしまうのがよさそうです。
実需候補
実需候補は次のとおりです。7月からは使おうと思います。
- ガソリンスタンドでガソリンを入れる(一部のENEOSで対応)
- マツモトキヨシでお米を買う
- 書店で本を買う
- コンビニで使う