確率モノですが、なかなか還元率の高いキャンペーンが始まります。「『Visaでタッチ』を、Apple Payで。キャッシュバックキャンペーン」です。1000円利用するごとに抽選ができ、当選確率50%の1等は500円のキャッシュバックというものです。
キャンペーンの概要
キャンペーンの概要は次の通りです。
- 要エントリー(カード登録)
- 期間:4月3日〜5月31日(早期終了の可能性あり)
- 対象決済
- 1回1000円以上の利用
- Apple PayでVisaのタッチ決済
- 参加方法
- 配信されたメールに記載の方法で240時間以内に抽選参加
- 還元上限
- 抽選参加は1つのVisaカードに対し100回まで
- 最大5枚までカード登録可能
- カード削除、再登録も可能だが、解除すると還元対象外となる可能性あり
- 還元方法
- 決済額のマイナス
- タイミングはカード会社により異なる
- ジャックスは遅く、キャンペーン終了から4ヶ月後
- 抽選確率
- 1等:500円 ・・・当選確率20%
- 2等:100円 ・・・当選確率30%
- 3等:5円 ・・・当選確率50%
いろいろと注意書きがありますが、要は「Visa割」に自分のVisaのクレカを登録し、タッチ決済(Apple Pay)で1000円以上決済し、届いたメールから抽選を行うと、キャッシュバックされるという仕組みです。
期待還元率は13.5%
今回は抽選での還元ということで、期待還元率を計算してみましょう。CB額と確率から抽選1回につき各等の期待値を計算すると次のようになります。
- 1等 100円
- 2等 30円
- 3等 2.5円
つまり抽選1回の期待値は132.5円。1000円ぴったり利用した場合は13.5%の期待還元率ということになります。もちろん1000円より高額な決済のほうが多いでしょうが、1350円の利用で期待還元率10%。もし1回で2700円利用すると期待還元率は5%となる形です。
ただ全体の当選確率となるとちょっとややこしく、推測が入ります。この形式の場合、明示はされていませんが、1等と2等の両方に当選することはないはずなので重複当選はしないでしょう。
問題は、1等から3等の当選確率を単純に足すと100%になりますが、1000円使うと必ずどれかに当選するのか? ということです。または各等で抽選して重複当選を排除する形なら、どれにも当選しないということがあり得ます。
その場合、1等の抽選を行い外れたら2等の抽選、それも外れたら3等の抽選……という形になるはずで、すべて外れる確率は28%あります。もしこういうフローなら、各等の実際の当選確率は次のようになります。
- 1等:20%
- 2等:24%
- 3等:28%
ただ、3等から抽選を始める……というやり方もなくはないですが、それだと1等の実際の当選確率は20%を大きく下回り7%となるので、さすがにこれはないでしょう。
ベストプラクティス
まずはVisa割に登録します。
ぼくは最大還元率ルートに基づき、ANA Payとプラチナプリファードを登録しました。これで期間中200回の抽選が可能なので、利用額で20万円超、200回利用した場合の期待還元額は2万6500円ということになります。
1000円以上で抽選なので、1回の利用金額が大きいほど期待還元率は下がります。1万円の決済の場合は1.33%まで還元率が下がる計算です。ただならばApplePayタッチをしないほうがいいかというとそんなことはなくて、ここに通常のクレジットカードの還元率が乗ってきます。
例えば、リボ払い併用プラチナプリファードなら2.5%還元なので、1万円利用時はキャンペーンの期待還元率と合わせて3.83%の還元率になります。これは楽天ペイの4.5%(確定)に比べると小さいですが、シンプルにルートを通したANA Payの3%よりも高く、ベストプラクティスと言えるでしょう。要するに、よほどの場合(高額かつ楽天ペイで払えるなど)を除いて、すべてApplePayでVisaのタッチ決済を行うのがベストプラクティスということになります。