FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で自由主義者、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

対面証券にIPO裁量配分を匂わされた

先日、ちょっと嫌な体験がありまして。まぁこの年になってまだ甘いというか、人を信じすぎというか。でも、そういうのって一度でも経験しないと分かんないよね、みたいな。

始めての飛び込み営業

ピンポーン♪ と家のインターフォンが鳴りました。宅急便かな? と思って出てみたら、

「はじめまして。新人でご挨拶に回っている◯◯◯証券の△△と申します」

あらあら。営業マンにしては頼りがいのなさそうなお兄さんが飛び込み営業です。これまで昼間家にいなかったし、コロナ禍後のリモートワーク&FIRE後はオートロックマンションだったので、こういう営業を受けることはありませんでした。先日引っ越して戸建てになったので、ちょっと新鮮です。

「ネット証券メインなので、アドバイスとかいりませんし、購入することもないとおもいますよ?」

といいつつ、少し時間があったので話相手になってみました。

「こんなに話を聞いてもらえたの、初めてです!」

と喜んでいたので、

「あ、そういえばIPOって取り扱ってます? IPO配分もらえるなら、口座作りますよ」

と一応言ってみました。

「はい!抽選で申し込めます」

「いや、そうじゃなくて裁量で配分できる分があるじゃない?」

「持ち帰って確認してきます」

「はーい」

ということで、その場は帰っていただきました。

 

首都圏の地場証券会社で、名前は知っていますが、口座を作ろうと思ったことはありませんでした。ちょうど研修を終えて、支店に配属になり飛び込み営業してこい!とい割れている感じなのでしょうか。

「裁量配分もあります」

その晩、電話がかかってきて、抽選のほかに裁量配分もあります、ということだったので、

「その裁量、もらえるの?」と聞いたら「頑張ります」との答え。じゃあということで、口座を作ることにしました。

 

対面証券で口座を作るのは実は初めてかも。あ、みずほ証券は対面だったかな? 野村も大和もネットで開設しているので、書類を書くのは久しぶりです。当然ハンコを押して登録です。

 

本人確認に本人確認書類のコピーが必要だそうで、ネットでできないの? と聞いたらそういう仕組みはないということでした。郵送でやり取りすると一週間くらいかかるそうで、「いまから伺います!」と。書類を持って行くのでその場で書いて、免許証のコピーも取っておいてくれれば受け取るというのです。うわ。ザアナログ。こういう20年前のオペレーション、まだ現実にあったんですね。

 

先の新人さんといっしょに「先輩」と名乗る営業がやってきて、口座開設のほうは「先輩」がいろいろ差配します。電話などで名乗るときに「新人の△△です!」とか「△△の先輩の□□です!」とか言われるのがちょっと面白かったです。

 

さて、書類を書いて渡したあと、重要事項説明を書類にチェックしつつ口頭でされます。これも新鮮ですね。ただ、書類に書く内容を「あ、そこはこれにチェックしてください。こっちは一つだけでいいです」みたいに、完全に誘導していて、この書類エビデンスとして残るんだろうに、それでいいんかな?とちょっと思いました。

 

そのあと、なんかいろいろ重要事項説明を口頭でしたあと、「これから上長から電話をかけさせていただきます」と。電話がかかってきて、「□□から、〜〜についてお話を聞いていただけたでしょうか?」というような確認をひとしきり。訪問系のチェック体制って大変ですね。こんなん意味あるんかな? というような形式的なものですが、きっと効果あるのでしょう。

 

最後に念押しです。

「これ、IPO配分もらえるってことで口座作るんですけど、大丈夫なんですよね?」

「はい。確実にお約束はできませんが」

「約束できないんですか?」

「配分は事前にお伝えすることはできないルールでして」

「分かりました。よろしくお願いします」

 

このときは、まぁ事前に配分を約束して口座開設させたら、それはそれで何かのルールにひっかかるんだろ。こういうことだから、まぁ配分はしてくれるよね。という思いで終わりました。甘々すぎるとはその時は気づかずに……。

プリモグローバルHDは抽選で当選

今回申し込んだIPOは3つ。プリモグローバルHD、エータイ、レントです。プリモは評価は低く儲かるかどうかは怪しかったのですが、まぁもらえるというのならもらっておこうと。

 

「◯◯◯証券新人の△△です。プリモグローバルHD、当選しました」

「あ、ありがとうございます」

「xx万円、では入金をお願いします」

「どこに入金したらいいんでしょう?」

「名刺の裏に振込先がありますので、そこにお願いします」

 

振込先が名刺の裏にあるということは、全顧客同一の振込先で、振込元名義人の名前で顧客口座に入金するオペレーションなのでしょうか。同姓同名とかいたらどうなるんだろう? とか思いましたが、まぁこういうオペレーションも変わらないのでしょう。

 

結果的にプリモグローバルHDは大失敗のIPOでしたが、まぁそれはそういうものです。しかし、雲行きが怪しくなっていったのはここからです。

www.kuzyofire.com

 

エータイもレントも配分ないんだが?

数日後、電話がかかってきました。しかしほんと電話が多いですね。

 

「エータイの抽選は残念ながらハズレとなりました」

「え、そうですか」

「はい。またレントの抽選結果が出ましたらご連絡します」

 

あれー?裁量配分するって話じゃなかったんだっけ。まぁ全部が全部配分されるわけではないもんな。レントは分けてくれるのかな。

 

「レントの抽選は残念ながらハズレとなりました」

「……それだけですか?」

「それだけと言いますと?」

「裁量配分いただけるという話ではなかったんでしたっけ?」

「すみません。私にはそういう権限はありませんでして」

 

あ。あの先輩社員、後輩に顧客対応押し付けて逃げたな!

「ちょっと話が違うんじゃないでしょうか?」

「申し訳ありません。抽選はダメでした」

「いや、そうではなくて」

「確認しますので、少しお待ち下さい」

「確認して、改めてお電話いただけますか?」

 

予定があったので、電話を切り、状況説明を待ちます。心の中では、あぁ「お約束はできません」という言葉の真意は、「あなたには配分はできません」だったのか!と半ば思いながら。

「総合的判断で配分はなしとなりました」

しばらくして、電話がかかってきました。課長さんだそうです。

 

「裁量配分でもらえるという話ではなかったんでしたっけ?」

「総合的判断で、今回は配分を見送らせていただきました」

「えと、お約束はできないけど、裁量配分でもらえるというようなニュアンスでお話もらっていたんですけど」

「これまでの取り引きやお預かり資産量などから判断させていただきました」

「…………」

 

えっと。なんか騙された気分です。話を聞く限り、上顧客に配分する分しかなくて、新規顧客なんかに渡すIPOなんかないよって話みたい。まぁ普通に考えればそうでしょう。それが当たり前だと思います。でも、なら「IPO配分もらえるなら取引するよ」→「確実なお約束はできませんが」ってやり取りはなんだったの?

人間相手の取引は難しいものですね

まぁ人間相手のやりとりでニュアンスや機微を判断するのは難しいものです。いや、よこうあるじゃないですか。何かやってもまぁ黙認だけど、「これOKでしょうか?」って確認したら「NGと答えざるを得ない」みたいなやつ。世の中は、阿吽の呼吸で成り立っているところってけっこうあるのです。

 

ただ問題はその阿吽の呼吸は、極めてハイコンテキストで、初めて同士では伝わるとは限らない。今回、ぼくはゴリゴリの対面証券とのやりとりは初めてで、夢を見すぎていました。

 

ちなみにこの証券会社、一応ネット取引もできて、IPOの売却注文はネットから行いました。その結果、プリモグローバルHDのIPOは資金が6%ちょっと減るという結果になりましたが、それでも資金が戻って来るだけマシです。さっそく出金して6月の優待クロスに備えようと思ったら、いくら探しても「出金」のメニューがありません。

 

ヘルプにもFAQにもありません。んんんん?どうやって出金するの? そういえば仮想通貨詐欺とかで、出金できない詐欺ってあったな〜。

 

なんて思いながら、サポートセンターに電話すると「出金メニューはありません。担当営業へ電話することで出金できます」という、まぁ案の定の答えでした。入金は振込とかリアルタイム入金とかでできるのに、出金は敢えてそのメニューを消している。いやぁなかなかのダークパターンです。

 

いまや40代、50代でもお金を持っている人はネットを使いこなします。こんな紙と電話主体の証券会社が喜ばれるのはまぁ70代以降ではないでしょうか。せめて担当が優秀で、(1)依頼した仕事を間違いなくすぐこなす(2)こちらが知らないような情報を持っている のなら使い道もあるのですが、正直、窓販営業のクオリティは低いです。◯◯◯証券の今回の担当は言わずもがな、天下の野村證券でも大差ないです。処理誤って手数料間違えたりね。

 

「いや、それはお前の資産が少ないからエース級がつかないからだろ」と言われればその通り。以前、みずほ証券はぼくに付いていた担当は、新たに設立された富裕層向け部門の人だそうで、そういえば貸株を紙の契約書で提供してくれました。そこで自社株を貸株に出したら、財務担当役員から「九条さん、持ち株を勝手に処分しました? それインサイダー取引になってしまいますよ」と決算期にヒアリングされました。いや、それ貸株で、証券会社に貸してるだけ…と説明するのが面倒だったのを覚えています。あ、みずほの担当は仕組債の提案とかしてくれたんで、まぁ優秀だったのでしょう。

 

さて、今回の件でもう窓販証券を使うことはないだろな、と思い知りました。この証券会社も、下手に口座を開いておくと不正利用とかされたときに、こっちに責任転嫁してくるような強さもありそうなので、出金が確認できたらもう口座を閉じてしまおうかと思っています。

 

www.kuzyofire.com

 

www.kuzyofire.com

 

www.kuzyofire.com