FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

27日の株安で、他の資産クラスはヘッジの役割を果たしたか

週明けの27日月曜日、日米ともに株式は大幅安となりました。S&P500は前週末比でマイナス1.6%、ダウも同じくマイナス1.6%です。こんなときに、債券や金や仮想通貨を持っているのは、ヘッジの役割を期待してのこと。果たしてちゃんとヘッジとして働いたのでしょうか。

www.bloomberg.co.jp

大きく下げた株。債券は高い

まずは週末から今日までの価格推移です。株式と債券系で見事に逆の動きになっています。24日からの変化でいうと、それぞれドル建てで、S&P500が▲2.5%と下がった一方で、長期債ETFのTLTは+2.4%と上昇しました。その間に、中期債のIEFが+1.0%、総合債券のBNDは+0.5%でした。

 

一方で、債券とは言いながら信用リスクを負っている系は下げています。優先株のPFFは▲0.2%、BDCのARCCは▲1.7%でした。

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僕のポートフォリオ全体は、債券18%、株式36%と1:2の比率になっています。しかも、ARCCやPFFの比率も高いので、株式の下げを多少は和らげてくれたものの全体としては下落です。

27日からの変化でいうと、株式と債券を合わせて約▲1.7%の下落となりました。ただしこの間、ドル円為替も109.28円から108.82円へと42ベーシスポイント円高に振れています。総資産の約半分がドル建てなので、円高による資産減少効果は▲0.21%もあったことになります。つまり、為替影響を除く下落幅は▲1.5%程度といったところでした。

金と仮想通貨はヘッジしてくれたのか?

もう一つ、ヘッジ目的で所有している金と仮想通貨はどうだったでしょうか? 青の株式+債券が下落する中、金はジワリジワリと上がり+0.82%、仮想通貨は+5.8%となりました。仮想通貨と金、株式は相関があるのかないのか分からない動きをしていますが、今回については逃避先資産として使われたような動きになっています。

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では、このヘッジアセットが株式の下落をカバーしてくれたのかというと、比率が小さいためにあまり効果がありません。株式+債券の比率は総資産の54%となっていますが、一方の仮想通貨は2.1%、金は4%に過ぎないからです。

 

加重平均すると、株式(+債券)が総資産の▲0.96%の減少に貢献し、仮想通貨は+0.12%、金は+0.03%の効果しかありませんでした。合計すると、▲0.81%となり、総資産はそれだけ減少したことになります*1

 

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クッションによってドローダウンは減らせる

今回はS&P500だけで見ると、▲2.5%もの減少でしたが、債券や仮想通貨、金といった、逆相関や無相関の資産を持つことで、下落のクッションになりました*2。0.8%の減少は絶対額としては、マジかよ! という金額ですが、まぁこのくらいならそんなに気になるほどの変動ではありません。

 

長く運用を続けてくると、結構な額が減少しても、別世界の数字のように鈍感になるのが強みですね。

*1:正確にいうとVIXロングが、総資産に対して+0.06%の効果をもたらしてくれました

*2:もちろん、債券や金などを混ぜていることは、上昇相場でのパフォーマンスも悪化させます。