2月19日から20日にかけて、一気に円安になりました。1日で実に1円安くなりドル円は111円台に突入です。
- 好調な米国経済と、不調の欧州、コロナの中国、GDP下落の日本
- FXアーブの証拠金を移動
- 2月の優待クロスラストスパートで資金がない
- クロス買いポジションを、一時的に信用買いにするか?
- 現物を保護預りから代用に変えて証拠金をなくす
好調な米国経済と、不調の欧州、コロナの中国、GDP下落の日本
為替は各国の状況を如実に反映します。背景には、経済も株価も堅調な米国と、ブレグジットなどもある欧州、そしてコロナ騒動が収まらない中国、感染者が増加しGDPも予想を下回った日本という構図があります。
世界各国の通貨を組み合わせた通貨バスケットに対する、ドルの価格を表したドルインデックスを見ると、円安というよりもドル高だということが分かります。
経済が不調だとその通貨が安くなるといった単純なものではなく、
- 経済が不調
- 今後の金融緩和が期待される(利下げや量的緩和QE)
- 高金利通貨は高くなり、低金利通貨は安くなる
という流れが連想され、結果、未来を織り込む形で為替が動いたということです。
FXアーブの証拠金を移動
1円も為替が動くと、持っているFXスワップアーブの証拠金を調整しなくてはなりません。ドル円ロングのポジションから資金を引出し、ショートポジションに積み増します。
ところが入金はリアルタイムですが、出金は1日くらいディレイするんですね。しかも岡三オンラインだと、出金した資金は岡三オンライン証券総合口座に入り、そこからさらに出金依頼する必要があります。この遅れの間、資金を二重で取られることになります。
2月の優待クロスラストスパートで資金がない
いまはちょうど2月の優待権利確定日まで一週間。本日の約定だと、受け渡しはT+2の25日なるといういいタイミングです。ちょうど、取れていなかったウェルシアとドトールが楽天証券短期で出ていたので、クロスしたタイミングでした。
さらに明日、21日金曜日には日興証券で週末まで指値で予約した銘柄のロールオーバータイミングです。2月銘柄は注文を入れて、25日約定が必須でしょうし、3月銘柄もいくつかは約定させたほうがいいかもしれません。
小さな話ですが、木曜日はLINEワンコイン投資の積み立て引き落としも入りますね。そんなわけで、久しぶりに資金に余裕がなく、あっちこっちからかき集めて動かして、という作業になりました。
クロス買いポジションを、一時的に信用買いにするか?
まぁ2月のクロスが権利落ちになれば、資金が戻ってくるので、それまでの間、3月のクロスの買い建てポジションを、一時的に信用買いに切り替えるという大技も一案です。
信用買いの金利は、日興証券で2.5%(制度)、楽天証券で2.8%(制度&一般)です。100万円のポジションに対して、1日あたり68.5円(日興)/76.7円(楽天)かかる計算です。すごく細かくいうと、楽天証券の現物は貸株に出していて、これが0.1%の収入を生んでいるので、この分をロスすることになります。
現物を保護預りから代用に変えて証拠金をなくす
と書いていて気づいたのですが、貸株に出している株券は保護預りになるのですが、貸株をやめて信用代用扱いにすれば、時価評価額(前日終値)の8割の担保評価になりますね。これで、クロスの売建てのポジション維持のために拘束されている証拠金をゼロにできるので、資金を捻出できます。
さらにいえば、現物をいくつか信用買いポジションに移せば、より効率的に代用証券を使えそうです。ざっと計算してみると、現物の45.45%を信用買いに回すと、うまく代用担保を活用できる感じです。
100万円の信用売の場合、30万円の証拠金が必要ですね。100万円の現物を、55万円の現物と45万円の信用買いに分けます。45万円の信用買いには13.5万円の証拠金が必要です。売りの30万円と買いの13.5万円で、合計43.5万円。そして、55万円の現物の担保評価は44万円なので、ちょうどまかなえるという計算です。
ここまで厳密にやると、端数も出るし、なにかあったときの対応で吹き飛ぶこともあるので、余裕を見てもっと大雑把なほうがいいと思いますが、計算してみるとなかなかおもしろいものです。